蒸気タービン
このゲームの最良の冷却機器かつ、最大の排熱を誇る発電機
125℃以上の蒸気が吸気口に触れた時、毎秒1032.46DTUの #熱 エネルギーを1Wとして取り出し、95℃の水として吐き出す発電機 チューニング無しで最大850W, チューニング後で最大1275Wを発電可能
ゲーム内表記の排熱の 「排熱: 4kDTU/s」は手数料みたいなもので、実際には1,2ケタ違いの排熱をする
4kDTU + 「蒸気を95℃に冷やした総熱量の差分の10%」が実際の発熱
400g/s吸気する吸気口(インテーク)が5つ
その口をタイルやドア等で塞ぐことで吸気も排水も熱回収も少なくすることができる。
積極的に冷やしたい場合は吸気口を多く、熱源を長期に永らく利用したい場合は吸気口を減らす
吸気を絞るほど高温の蒸気でなければ発電量が少なくなる(取り出すエネルギーの総量が減るのでそうなる)
オーバーヒート温度が基本1000℃だが、本体温度が100℃を超えると発電できなくなる
なのでオーバーヒート温度がほぼ「壊れにくい」意味しかない
ちなみに、
このゲームで最も瞬間冷却力の潜在能力を持っているのはサウナ
蒸気圧
吸気ペースは吸気口1つ400g/s、吸気口5つでは2kg/sなので、蒸気で満たされたボイラー空間には相応の蒸気圧を必要とする
もちろん、蒸気圧がそれらより低い場合はタービンはあまり蒸気を吸うことが出来ない
タービンの発電エネルギーの元は蒸気そのもの
→ 蒸気温度が十分に高くても発電量が低くなってしまう
必要最低限の蒸気圧
圧力不足に陥らずに稼働させるための最低条件は
l: 復水パイプの長さ
i: 吸気口の数
として
1マス P_{min} = 400li_{(g/tile)} が最低必要蒸気圧となる。当然蒸気圧が低いほど熱しやすく冷めやすい
ONIには蒸気圧に派閥がある
気圧センサーで測れて、建てた後に早く稼働を始めさせたい20kg/タイル派
タービンの横幅の5タイル分を基準に、ボトル空け5回分の1000kgの水を入れる50kg/タイル派
熱の変化を穏やかにして最大発電温度をなるべく維持する100kg/タイル派
調べて「そんな派閥あんのかよ……」とは思うた
インテークと蒸気発電の関係吸気口の数 | 125℃発電量 | 最大発電温度 | 排水量 | 蒸気から奪う熱 | 発熱 | 熱破壊差分 |
5 | 242.86 W | 200℃ | 2000g | -877.59 kDTU/s | +91.76 kDTU/s | -789.83 kDTU/s |
4 | 194.29 W | 227℃ | 1600g | -882.6 kDTU/s | +92.26 kDTU/s | -794.34 kDTU/s |
3 | 145.71 W | 270℃ | 1200g | -877.59 kDTU/s | +91.76 kDTU/s | -789.83 kDTU/s |
2 | 97.14 W | 358℃ | 800g | -879.26 kDTU/s | +91.93 kDTU/s | -791.34 kDTU/s |
1(※) | 48.57 W | 620℃ | 400g | -877.59 kDTU/s | +91.76 kDTU/s | -789.83 kDTU/s |
表の熱に関する部分はどれも最大発電時のモノ
吸気口1つの時は、実際には吸気不十分として表のように発電は出来ない
1つの場合、実際には457W程度
発電最高効率時で最も
#熱破壊 が大きいのはなぜか吸気口4つのとき
低温で発電量が稼げるのは何も塞がない吸気口5つ
タービンはどれくらい排熱をするのか
吸気口5つのまま、蒸気温度が上がるほど熱関係の作用は以下の表のように変化する
吸気口5つと各温度での排熱量 | 吸熱 | 排熱 | 熱破壊 | 備考 |
125℃ | -250.74 kDTU/s | +29.07 kDTU/s | -225.67 kDTU/s | 最低稼働温度 |
165℃ | -585.06 kDTU/s | +62.51 kDTU/s | -526.55 kDTU/s | チューニング時で850W。液体クーラーの水冷却と拮抗 |
173℃ | -651.92 kDTU/s | +69.19 kDTU/s | -586.73 kDTU/s | 液体クーラーの水冷却の熱収支で負に転じる |
186℃ | -760.58 kDTU/s | +80.06 kDTU/s | -684.52 kDTU/s | 反エントロピー熱無効化装置の冷却と拮抗 |
200℃ | -877.59 kDTU/s | +91.76 kDTU/s | -789.83 kDTU/s | 吸気5つの最大発電時 |
227℃ | -1103.26 kDTU/s | +114.33 kDTU/s | -992.93 kDTU/s | 吸気4つの最大発電時 |
270℃ | -1462.65 kDTU/s | +150.27 kDTU/s | -1316.38 kDTU/s | 吸気3つの最大発電時 |
358℃ | -2198.15 kDTU/s | +223.82 kDTU/s | -1978.34 kDTU/s | 吸気2つの最大発電時 |
620℃ | -4387.95 kDTU/s | +442.8 kDTU/s | -3949.15 kDTU/s | 吸気1つの最大発電時 (理論値) |
上の吸気口の数ごとの排熱量と比較するとよい。最大発電温度を超えてからは純粋に排熱が増えていく
ただし、熱破壊の結果もとんでもないことにはなっているのだが
最低稼働温度の125℃の時点でAETNの2.8倍もゲームの世界から熱を破壊している
200℃発電でAETNの9.8倍の冷却効果を持っていると同時に、その排熱をAETNで相殺できない
100kDTU/sがどういう熱量かというと、 「おおよそ1秒で酸素1kgを0℃から100℃に加熱する熱量」
蒸気タービンを密閉した場合の空間は5×3マスなので、その気圧が1kg/タイルだとして15kg
0℃で封入しても、タービンを冷やさない限り 7秒ほどで本体が発電できなくなる
ちなみに、このゲームで1番熱を出す電機は
液体ヒーター (4064 kDTU/s)
基本的な指針
タービンが出来るだけ発電効率が高く、かつ排熱が最小であるような状態を維持させる
タービンの排熱を相殺できる以上の熱交換構造を発電室に仕込む
タービンが発電できる温度の高温の蒸気を外部に漏らしたり、その熱を漏らさないようにする
吸気口真下にそれがあると動作不良の元になる
蒸気に与える熱量とそのペースに合わせたタービンの数をあわせる
例えば、液体クーラーで水の熱を取り出す場合の熱交換量は 585kDTU/s で、1台でも「そこそこ動く」
165℃〜173℃の範囲であれば熱破壊をしすぎず稼働できる
#超冷却剤 を液体クーラーで熱交換しつづけた場合は1181.6 kDTU/sで、1台では熱破壊に追いつかない
……が、排熱が増える分熱破壊も起きるので逆に言えば絶対零度まで1台で(余剰電力付きで!)冷やせる
『蒸気から熱エネルギーを電気エネルギーとして取り出す』 ために 「どうやって蒸気に熱を集めるのか?」 の視点が必要になる。
アクティブクーリング (ActiveCooling) とは
「125℃未満の熱源から熱をかき集めていく」方法
何かを積極的に冷やす目的で得られた熱を発電に使う、というもの
何かへの冷却が主眼なので、電力確保というよりは冷却に伴う電力消費を差し引きで抑える意味合いが強い
液体クーラーがボイラー室の中にある類はだいたいこれ
パッシブクーリング (PassiveCooling) とは
「125℃以上の熱源から発電に都合が良い分だけ取っていく」方法
精錬熱発電 精錬装置で金属鉱石を精錬する際の冷却液の熱で発電
概ね、この2つに大別できるが、その両方を合わせた作り方が多いので、あまりこの区別に強い意味はなかったりする
金属火山攻略 では金属火山から出た高温の金属を パッシブ→アクティブ の順で冷やす過程の熱を使う
発電できるまで蒸気の温度を引き上げている
そっくりそのまま真似して作ればメンテナンスしたり作り直しができるタービンとして施工できる
いきなり自己流でアレンジしないでそのまま作ってみてからアレンジやカスタムに挑戦するのを推奨