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精錬熱発電
隠されたもう一つの『人力発電』

そも、なんで鋼鉄精錬は忌避されがちなのか
精錬装置に1200Wいるので通常電線が使えないってのも、苦手意識を持ちやすいか
1番は「冷却液に使った液体も装置本体もメチャクチャ温度があがるから」なんじゃないかと思われる

表示詐欺すぎない?
>「製造された物体を冷却する為に熱を117kJ排出します」
>「これは設備を温めるとともに内蔵された石油の温度を132.9℃上昇させます」
これ、中に入れている 石油400kgすべて132.9℃上げる

[*** 400,000_{(g)} \times 1.76 \times 132.9_{(\Delta K)} = 93,561,600_{(DTU)}]

93,561kDTU !!!???
Q.「117kJってどこの部分の熱なん」
A. 「精錬装置本体に掛かる追加の発熱だったっぽい?」

精錬すると冷却液は何度上がるのか
精錬装置で精錬する時に出る熱
製造対象主な素材発生する熱量秒間あたりの熱量 (40秒冷却液が出ていく時間)
金アマルガム10,566,648264,166.2
タングステン鉄マンガン重石30,947,568773,689.2
銅鉱石32,152,120803,803.0
アルミニウムアルミニウム鉱石45,157,8401,128,946.0
テルミウムニオブ51,661,2201,291,530.5
鉄鉱石53,696,8081,342,420.2
鋼鉄93,566,4802,339,162.0

> この発生熱は、精錬の冷却剤400kgに与えられて、排水動作が行われる
> 液体パイプは最大流量が10kg/sなので、400kgの冷却水を全部出し切るのに40秒かかるっていう話
> Q(熱量) c(比熱容量)\Delta T(上がる温度) として、
> \Delta T = \frac{Q}{400,000 \times c} で、冷却液に使われた液体が一回の精錬で上がる温度は試算できる
> 水や汚染水を使っても鋼鉄製錬1回で400kgの水が55℃ぐらい上がる
> なるほどそれは怖い
> 精錬装置自身も 16 kDTU/s以上の熱も出すので、隣にウィーズウォート植えてようが発熱を抑えられない
> …という感じで嫌がられてるのでは

「その熱、発電できませんか?」
古くはこの熱を抑える方向のプレイスタイルが多かったが
タービンが簡易化されてから、こういう発想のプレーヤーが出現した
「原油で精錬すると、一回で130℃ぐらい温度上がるんだけど」
「……蒸気タービンって125℃で発電できたよな……?」
っていう着想

動画による解説

試算してみる
蒸気タービンは1032.46DTU/sを1Wに変換する
鋼鉄を一回精錬して、40秒かけて冷却液を外に出す間に生まれる熱発生は秒間2,339,162DTU/s
\frac{2,339,162}{1,032.46} = 2,265.6_{(W)}、チューニングした場合なら \frac{2,339,162}{1,032.46} \times 1.5 = 3,398.4_{(W)}
鋼鉄の精錬に伴う消費電力1200Wで2265W発電できる…???
余剰で1000Wも余りが出るじゃん
かつ、製錬装置の作業カテゴリは”操作”で複製人間の”機械”能力次第で作業がすぐ終わる
例えば "機械:2" のミープにさせた場合は35秒程度だったが、”機械:29” のジョシュアでやらせたら8秒かからなかった
この場合、 ミープは最大瞬間2590W発電する能力、ジョシュアは最大瞬間11328W発電する能力を持ってることになる
当然、製錬装置の冷却液排出時間があるけど、並列に製錬装置を並べて連続で出来るようにすると、理論値的にそういうことになる
アホか……
機械に強い複製人間が要るほど消費電力を少なく、発電量を大きくできる
加えて、照明がある「明るい作業場」なら、更に作業が早く終わる
「明るい作業場」バフのある状況の作業時間は、元の時間のおよそ87%。
それがそのまま、製錬装置にかかる電力を1割抑えることになる

注意点:製錬する金属によっては電力的に損する
金、タングステン、銅では赤字
黒字になるのはアルミニウム、テルミウム、鉄、鋼鉄
蒸気の温度を制御しないと実質的に赤字になる
とくにこれ

精錬で期待できる発電量
製造対象主な素材秒間熱量 (DTU/s)期待発電量(W)想定収支(kJ)
金アマルガム264,166.2255.9-37.8
タングステン鉄マンガン重石773,689.2749.4-18.0
銅鉱石803,803.0778.5-16.9
アルミニウムアルミニウム鉱石1,128,946.01093.5-4.3
テルミウムニオブ1,291,530.51250.92.0
鉄鉱石1,342,420.21300.24.0
鋼鉄2,339,162.02265.642.6


こっちに具体的な設計や工事の手順について書いた