Habit
基本的に6543~が無限に繰り返される
「君に君を分類する能力なんてない」などのところだけ6143~にかわる
> ヒトはなぜか分類したがる習性があるとかないとか
> この世の中2種類の人間がいるとか言う君たちが標的
> 持ってるヤツとモテないやつとか ちゃんとやるヤツとヤッてないヤツとか
僕「(耳で聞いて)ここ『持ってるやつ』と『持ってないやつ』なのか、『モテるやつ』と『モテないやつ』なのか、どっちなんだろう」
妻「これは故意に捻ることで二つの意味を一つの単語に重ねてると思う」
僕「なるほど！『これはどっちの意味なんだ？』となること自体が『分類したがる』な訳か！」
妻「わたしはFukaseさんじゃないから知らんけど」
僕「歌詞のその他の部分との整合性もあるし、その解釈が正しそう！
後半の「やる」もダブルミーニング
「やるべきことをやる」と「性行為をやる」の意味
だから「やらないやつ」ではなく「ヤッてないやつ」になってる
後者は「モテない」と近縁だなあ
俳句っぽい
俳句と聞いて
俳句周りの知識が全然ないけども、歌の歌詞って要は自由律俳句なのかな？
自由詩っぽく思う
この曲って割と韻も掛け言葉もしっかりしてるから詩っぽさ強いよね
ここで「習性」=habit が初出
なるほど、じゃあタイトルのHabitは直接的には「分類したがる習性」か
> 気付かない本能の外側を 覗いていかない？気分が乗らない？
気づかない本能の外側を覗く = 分類する習性にとらわれず、ありのままを観察する
> つまり それは そんな シンプルじゃない
> もっと 曖昧で 繊細で 不明瞭なナニカ
> 例えば持ってるのに出せないヤツ やってるのにイケないヤツ
> 持ってるのに悟ったふりして スカしてるうちに不安になっちゃったりするヤツ
ここでダブルミーニングの単語「持つ」「やる」が組み合わせられている
3つ目のダブルミーニング「出す」
「持っているもの(能力など)を発揮する」の意味と「射精する」
なので「出せない」=「やってるのにイケないヤツ」というつながりが発生している
性交渉をぼかして言うやり方をダブルミーニングにする手法はほかの歌や詩でもよくありそう
やる、とか万能ワードだし
分類を始めてしまった・・
雨上がりの夜空にを連想
>こんな夜にお前に乗れないなんて
よふかしのうたでは「初めてお前に跨ったのは」で徹夜を表現している
射精をブラケティングして回っていたら名曲が揃うブロックに遭遇して心打たれた
> 所詮アンタはギフテッド アタシは普通の主婦ですと
> それは良いでしょう？素晴らしいんでしょう？
> 不可能の証明の完成なんじゃない？
「人」を「ギフテッドとそうでない人」に分類して、自分を「ギフテッドではない人」に分類することによって「自分には不可能である」が証明される、という話
その分類によって不可能がもたらされてるんだけど、結果として不可能にはなるので完成してしまう
予言の自己成就と同じ
主婦がここで出てくるのが違和感なのだけど
なんとなく大人と子供の境界にいる人に向けての歌に思えたのだが、そこで主婦って出てくるのが不思議
大人と子供の境界にいる人にとっては母としての主婦は身近なのでフックになるのではないか
と思ったど2番にはアラサーとか出てきてるな、20代に向けてるならこのメッセージで妥当か？
僕も「主婦」は唐突な印象を受けた
曲のターゲット層は学生？
PVでも制服の人たちが踊っていたように見えた
見直してみたらボーカルの人が先生ポジションなのね
ピピー！「分類したがる習性」です！！
なるほど
実際、いろんな人に刺さることを狙うのは戦略としてはアリ
このフレーズ、「アタシは普通の主婦」と思ってた人には自分ごととしてガッツリ刺さっているはずで、我々がターゲットではないからよくわからんなぁとなってるだけ
逆に女性には「やっても出せない恐怖感」はあんまりピンと来てないだろうと想像
なるほど、ここの2つの歌詞で男性、女性それぞれに説得を試みているのか
2番でターゲット変えてくるとかはありそうなので、やはりここでいきなり主婦は違和感かな
上で納得したので、これは撤回
別の単語を当てはめて考えてみたい
韻の心地よさも大事なのでueoの韻はキープする方向で
> 夢を持てなんて言ってない
> そんな無責任になりはしない
> ただその習性に喰われないで
> そんなhabit捨てる度 見えてくる 君の価値
上で先生が歌っているという解釈が出てきたら、ここはするっと読めた
名前のある職業、役割につくより、「職業オレ」、「役割オレ」みたいな人の方が強いんだよなー
これってマルチポテンシャライトの話じゃない？！(覚えた単語を積極的に使っていくムーブ)
リフレインA
> 俺たちだって動物 こーゆーのって好物
> ここまで言われたらどう？ 普通 腹の底からこうふつふつと
> 俺たちだって動物 故に持ち得るoriginalな習性
> 自分で自分を分類するなよ 壊して見せろよ そのbad habit
リフレインB
> 壊して見せろよ そのbad habit
habitについて「良くない」、というフレーズの語気がどんどん強まっていく
悪いミームから解き放たれよう、ということですね！
悪魔の人牢を打ち砕くわけだ
自分で自分を分類するなよでリズム？勢いが生まれるな
> 大人の俺が 言っちゃいけない事言っちゃうけど 説教するってぶっちゃけ快楽
> 酒の肴にすりゃもう傑作 でもって君も進むキッカケ
> になりゃ そりゃそれで win-winじゃん？ こりゃこれで残念じゃん
> そもそもそれって君次第だし その後なんか俺興味ないわけ
これホントそう
アドバイスしてくる人のうち、その後の結果がうまくいったかどうか確認してこない人は、「アドバイスをすること」自体が目的であってその後がどうなるかに興味がないのである
そういう人のアドバイスをまにうけてはいけない(というアドバイス)
> この先君はどうしたい？ ってヒトに問われる事自体
> 終わりじゃないと信じたいけど そーじゃなきゃかなり非常事態
ここは一見意味が分からないぞ
この先君はどうしたい？ って聞かれること自体が非常事態
これはわかる
終わりじゃないと信じたいけど
ここはどう考えるのだろう？
そういえばこれを歌っている人は SEKAI NO OWARI だけど、この「終わり」に何か深い意味があるのかな？
(深読みしすぎ感）
関係あるかも感はある
僕は「世界の終わり」というグループ名になったいきさつを知らない
調べた
>「SEKAI NO OWARI」というバンド名は、初代リーダーであるFukaseが、「ADHDなどの障がいによる困難な生活」「閉鎖病棟への入院」「医師になるために勉強した記憶が薬の副作用で消える」などの辛い経験をし、絶望し自分の世界が終わったと思ったが、その時に残されていたのが音楽と今の仲間だけだったので、「世界の終わり」から始めてみようというポジティブな意味が込められている
予想外にデカいピースが来たぞ…
大きすぎて受け止めるのに時間掛かる
「そーじゃなきゃ」の「そー」がなんなんだろう？
素直に読むと・・
A: ヒトに問われること自体が終わりではない説
終わりじゃないにしろだいぶ後がない非常事態と読んだ
B: ヒトに問われること自体が終わりである説
こっちだと非常事態 ということ？
相手に自分の生死が握られているとかそういう状況のことかな？
C: 「終わりでないと信じることができなかったら」非常事態、説
1: この先君はどうしたい？ ってヒトに問われる→終わり
2: 終わりじゃないと信じたい
3: 信じることができなかったら非常事態(=終わりだから)
ここも予言の自己成就に対する警鐘？
確かに
「ヒト」
「ホモ・サピエンス」説
「他人」説
投票おもろい
ホモサピエンスだけがヒトであると考えるのはホモサピエンスの増長です
D: アドバイスすらされない状態が非常事態説
これでも意味がそこそこ綺麗に通りそう
Eを見てこれを主張してるんだと思ってDに割り振ったが、違ったようだ、結果Eが生まれた
E.「他人から「どうしたいの？」と聞かれたときに「終わりじゃない…！」と信じられないのは非常事態説
下を読んだら理解できるが、この選択肢名はほぼ歌詞そのもので笑った
文脈自体はアドバイスから繋がってる
Eなら繋がってなくても意味が通るように思う
(前段落)誰かがアドバイスしてきても結局は君次第だよね
一見winwinに見える
アドバイスを聞いとけば安心、他の人のお墨付きがある
けどアドバイスをしてくる人は説教したいだけだし君の未来に興味なんかない
この甘えをツッコまれてる？
「君はどうしたいの？」って聞かれると困る、責任が自分にくるから
これは終わり！って思っちゃうかもしれない
しかし、実はこれはいいこと
「終わりじゃない」と信じる＝自分で道を決めることだから
むしろ、「終わりじゃないと信じられない」ほうが実は非常事態
なぜなら生殺与奪の権(自分の将来の選択権)を他人に握らせてるから
あー、、これだ！と思った
意味は綺麗なのだが、「そーじゃなきゃ」、に違和感があるような？
たしかに
歌詞が「そーじゃなかったら」なら自信持って出せるんだけどなあ
え？「そーじゃなきゃ」=「そーじゃなかったら」だと思ってた
「そーじゃなきゃ」=「そーじゃなかったら」=「終わりじゃないと信じることができなかったら」だと思う
Cと同じ方向性
Cも同じかもだけど、解説がないので理解できなかった
そーじゃなきゃと、そーじゃなかったらとで微妙に意味が変わるかも？って二の足を踏んでた
「信じられなかったら」、ということ？
+1
Cとの違いがわからなかった...
Eだけだとヒトに問われる事自体の自体が反映されてないように感じる
たしかに
でもCの1も踏んだ上でEと考えるとしっくりくるかも
F(C+E):
1: 説教は快楽
>説教するってぶっちゃけ快楽 酒の肴にすりゃもう傑作 でもって君も進むキッカケ
> そもそもそれって君次第だし その後なんか俺興味ないわけ
>
2: 「君はどうしたい？」
説教が快楽なヒトに「この先君はどうしたい？」って問われてる
3: 一種の終わり
>
>
アドバイスすらしてもらえないって意味で一種の終わり
4: この「一種の終わり」を終わりではないと信じたい
>
>
5: 信じられなかったら非常事態
>
>
>ここも予言の自己成就に対する警鐘？
歌詞の生成順序を見てみたい
この部分はしたい、自体、信じたい、非常事態とかなり韻を踏んでるので、ここは音数的に埋めたみたいな部分があるかもしれない
+1
納得感ある
終わりはバンド名に含まれてるし早めに決まってそう
全ての歌詞に終わりを入れてたりする？
RPGには入っていない？
この曲はこの後も続いていく感じが強い
> 君たちがその分類された 普通の箱で燻ってるからさ
> 俺は人生イージーモード ずっとそこで眠っててアラサー
これに似たニュアンスのことを別の曲で見た気がするな、なんだっけな
妻「SUGAが言いそうなことだからどこかのラップに入ってたのかも」
妻「Antifragileかも？」
ここのアラサーってのは、歌詞のターゲットからすると一回り上という意味かな？
分類する習性にとらわれず生きることで、人生がイージーモードだと言っている？
「君たちがとらわれてる間に、とらわれない俺たちは好き放題やらせてもらうぜ！イージーモード！」と読んだ
選挙に行かないでと老年層が語る選挙キャンペーンみたいだな
「選挙に行かないで」は露骨だけど、「政治参加の唯一の手段は投票である」って雰囲気を作るのも割と高齢者が人数的に多い「高齢者にとって有利な土俵」に引き込んで勝負してるわけだから「君たちが囚われてるから俺たちイージーモード」の一種な気がする
若者に「若者の待遇改善を求めるストライキ」をやられると高齢者側は自分ごととして結構強いメッセージを受け取るのでは〜とかそういう多様なアプローチがあると思う
分類する習性をダシにしている、みたいなところもありそう
とらわれてみずからハードモードに進む人がたくさんいるから相対的に自分はイージーモードということかな？
ラットレースという単語を思い出した
この単語が紹介されている金持ち父さん貧乏父さんを使った詐欺を想像したのだろう
詐欺師側がイージーモード っていう話
> 俺はそもそもスペックが低い だから足掻いて踠いて醜く吠えた
> 俺のあの頃を分類したら 誰の目から見ても明らか
> すぐ世の中 金だとか 愛だとか 運だとか 縁だとか
> なぜ2文字で片付けちゃうの
わかりやすいラベル、大きなリンクだ
過度の抽象化だなー
誰の目から見ても明らか の後ろには 二分法でいう、負け の分類になるというフレーズが省略されている
金、愛、運、縁 のチョイス
プラス気味の語彙だなー
「金がないから、愛されてないから、運がないから、縁(コネ)がないから、だから自分はダメなんだ」という「分類」
「分類」による理由付けか
「不可能の証明」のことをより詳しく説明しているのだと思う
> 俺たちはもっと曖昧で
> 複雑で不明瞭なナニカ
> 悟ったふりして驕るなよ
言葉による分節の前に戻すというような話どっかで見たな
ソシュールを読むで見た
これ？
詩作にこういうプロセスがあるのか、おもしろい
リフレインA→リフレインA→リフレインB
> 壊して見せろよ そのbad habit
よくよく読解すると校長先生のお話って感じだったな
映画ホリック xxxHOLiCの主題歌なのか
ホリックの内容も加味して歌詞を考えているのかな？
一人で作業するつもりだったのにこんなに参加者増えるとは思わなかったw
「悪いミーム」の話をするための土台を作ってもらおうと思っただけだったのにホモサピエンス面白い
やはり情報共有は善ですね！
楽しい国語の授業だと思った
この「Habit」は何だと思いますか？ とか
この質問、先生が正解を持っていてそれを当てるクイズみがあって、曲のファンからすると汚されたみたいで不快じゃない？w
なるほど、楽しみをスポイルされてる感もありそうだ
どの歌をやったのか気になる
今流行りの曲で、こういう学習ができると楽しいのかも
一方自分はテレビ見ない家だったから、そうされると疎外感あったかもしれないなーという複雑な気持ちもある
ひねくれものが出そう
あえて主流の曲を聞かずに古い曲やマニアックな曲ばかり聞く人()
そういう人は違う目線を提供してくれるひとでもある
アホな質問が平気でできる環境がいる
ピザ屋の質問だ！
中学高校時代の自分、流行りの楽曲を持ってこられたら斜に構えただろうなぁという気がするw
結果、どうでもよいまじめな文書の読解になってしまうんだろうなー
となると自分の興味のあるネタの副読本を買って学ぶのはかなりアリだったんだなー
なんとなく与えらえれた教材で学ぶべきみたいなストイックな気持ちがあった
普通の授業！
意外なところで理解できなくて国語の授業感増してきた
みんなわからないようで少し安心した
Scrapboxと歌詞考察の相性良いの笑うw
+1。今追いかけたけど面白いなこれ