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忘却関手Grp→Setは表現可能
以下2つは自然同型
忘却関手\mathrm{Grp}\to\mathrm{Set}
Hom関手\mathrm{Grp}(\mathbb{Z},-)
故に、忘却関手\mathrm{Grp}\to\mathrm{Set}表現可能



名付けと雑な図
忘却関手U:\mathrm{Grp}\to\mathrm{Set}

Hom関手\mathrm{Grp}(\mathbb{Z},-):\mathrm{Grp}\to\mathrm{Set}



準備
\mathrm{Grp}(\mathbb{Z},-)\mathbb{Z}は、加法群(\mathbb{Z},+)のことだが、
これはaを生成元とする無限巡回群\mathbb{Z}=\lang a\rangとも見れる
\mathbb{Z}からGへの準同型写像を考えるときに無限巡回群<a>から群Gへの準同型に注意しておく



証明
自然変換\alpha:\mathrm{Grp}(\mathbb{Z},G)\to\mathrm{Set}
準同型写像\varphi:\mathbb{Z}\to Gを用いて
\alpha_G:\varphi\mapsto \varphi(a)で定義する
目的
\alpha_Gが同型(自然同型)であることを言えばいい
そのためには以下の2つを示せばいい
この図の右側の図が可換である
逆射\alpha_G^{-1}が存在する
上の図が可換であることを確認する
緑向きの元の対応は、(Uf)(\varphi(a))=f(\varphi(a))
∵忘却関手の定義
紫向きの元の対応は、(f\circ\varphi)(a)
\alpha_{G'}の定義
よって、両方とも\varphi,fの合成をaに適用したものなので同じ
よって、\varphiから出発した2経路は同じ点に終着するためこれは可換
また逆射\alpha^{-1}_G:U(G)\to\mathrm{Grp}(\mathbb{Z},G),\;x\mapsto(a^n\mapsto x^n)が存在する
これは無限巡回群<a>から群Gへの準同型の性質を利用している
従って、Uは表現可能



参考
ベシ圏 p.103