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天然ガス蒸留
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SGB - Sour Gas Boiler
石油発電機があまり好かれてない理由で述べたが、「石油をそのまま使うより、蒸発させて天然ガスに蒸留した方がエネルギー効率が良い」
実装手段は "Sour Gas Boiler" でググると色んな実例が見つかる
一応、火山などのマグマの熱を使って蒸発させて空調設備水素を冷やし、その輻射で冷却することことでも作れるので、宇宙進出せずとも出来るといえば出来る
本記事は 「マグマも火山もなかった場合の最終資源で作る事例」を紹介する
なにより、マグマを要さない分、好きな位置にこれを作れるメリットもあるので

動画による解説
Borthgarニキによるわっかりやすいパワフルさのデモンストレーション
「1つの油井から38台の天然ガス発電機が同時稼働できるぞオイ」

リソースチェーンと、わざわざコレをやる理由
> 原油は399.85℃を超えると石油
> プラスチックは159.85℃を超えるとナフサ
> 石油ナフサは538.85℃を超えると酸性ガス
> 酸性ガスは-161.5℃を下回ると1/3を硫黄、残りの2/3をメタンに分離される
> メタンは「液化した天然ガス」。ふたたび161.5℃を超えると天然ガスに気化する
> 天然ガス発電機を介して戻ってくる水の量は、油井に使った水に対して最短経路を取れば166.5%となり、
> 結果水が増えていることになる

「蒸留して1/3をロスしても燃費が約6倍」
「天然ガス発電機って800Wだし、石油発電機の2000Wの方が良いじゃん…」と思う人は、「燃費」で考えてみるとよい
1. 2kg の石油を石油発電機で発電した場合は 2kW から 3kW
2. 2kg の石油を蒸留して、1.33kgの天然ガスにしてから、15台の天然ガス発電機に同時に流して発電した場合は... 11.85kW から 17.78kW

当然、1.33kg/sをさばける規模だと天然ガス発電機はおよそ15台も必要になるので、ドデカイ発電所が必要になってしまう
だが、「石炭発電機1台と同じぐらいの発電量で」を望むなら、天然ガス発電機2台をチューニングするか、3台で良いわけで

つやつやドレッコから採れるプラスチックが電力源に変わる
これも激烈にヤバい。つやつやドレッコは水素の中に3サイクルほど過ごすと150kgのプラスチックを作るので概ね83.33g/sのプラスチック生産力があると見立てることができる
つやつやドレッコ8匹の厩舎で、天然ガス発電機が4〜5台常時動かせられる(!)

スリックスターが優秀な電力源になる
普通、原油を石油にしてから石油発電機に使う場合、240匹いてやっと一台をマトモに動かせる
やりとうない
天然ガスに蒸留する前提であれば、スリックスターでもとろとろスリックスターでも、8匹で1台天然ガスをコンスタントに稼働できる
二酸化炭素を実用的なレベルで電力源に変換することが出来る

汚染水の量で考えると実は得
天然ガス発電機から出る汚染水の量は一台で67.5g/sなので、本当に微々たる量ではあるが、「燃料に対して汚染水を得られる割合」は75%なので、石油発電機よりも割合が良い
油井に注ぐ水源にも使えるので、結果として水の還元率が高くなる

全体構造
これ全部、アーバーツリー由来の原資とスリックスター16匹でやってます
アーバーツリー28本からエタノール蒸留機4台で石油発電機を動かす
エタノール蒸留と、バイオエタノール発電の排ガスの二酸化炭素をスリックスター厩舎へ
スリックスターが出した原油と石油を蒸留
蒸留した天然ガスを4台、電力需要に応じて稼働
石油発電機、天然ガス発電機から出たそれぞれの汚染水は浄水機にかけて
天然ガス4台+石油発電機1台の汚染水の生産量は1020g/sになるので1台の電解装置の消費と律速する
水を電解装置にかけて水素酸素に分解
水素は水素発電機
酸素はコロニーにやるか、ちょうど8人分なのでふさふさスリックスターの厩舎へ
天然ガス発電機が出す二酸化炭素もスリックスター厩舎へ
とにかくアーバーツリー由来の炭素を全部酸素になるまで使い切るシステム
トータルで最大発電量15.5kW
消費電力もすごいはずなんだけど大幅に余剰電力は生まれているっぽい
エタノールプラントの排ガス量に律速させるコトを考えると、スリックスター厩舎は倍ぐらい要るはず
\frac{166.67 \times 4 + 500}{33.33 \times 8} = 35_{匹} 8 で割って概ね4棟は要るっぽい
そしたら3.2kW〜4.8kWの天然ガス発電機が常時フル稼働させっぱなしで大丈夫になる
たぶん、二酸化炭素噴出口が有益なモノに見えてくるはず
これでも公式フォーラム勢から「今まで見た中で一番小さい実装だ」って言われるぐらいコンパクトにしたもの

以下のノウハウを使っている。詳細は書かないのでリンク先を参照
アクティブクーリングの熱交換先として、700℃を超える超高温蒸気室を中段に作る
リキッドヒートパイプ法超冷却剤を使って、中央の液化塔を-165℃まで冷やす
ドアヒートシンクで、石油を沸騰させる部屋を、540℃程度に抑える
下のボイラー室を冷やしすぎない目的も兼ねる
パッシブクーリング。蒸発した540℃の酸性ガスを熱源にして蒸気タービンを動かす
ガスヒートパイプ法で酸性ガスをボイラー室にくぐらせることで冷却
(冷やすといっても、125℃程度)

説明も余りしないでおく。
蒸気タービン液体クーラーである程度、自分なりにやりたいコトが出来るぐらいでないと手を出すべきではない。
液体クーラーがあるボイラー室には200kg/tileほどの水を入れてある。
断りがなければ、殆どの部屋は「真空から作って、一部屋一気体になるようにしてある」 と読むように

液体配管
超冷却剤を−170℃までに冷やすのが流石に大変なので、セットアップには結構時間がかかる
酸性ガスを液化するところの配管はラジエータ配管
液体クーラー周辺のブリッジについては 液体クーラーのバイパス配管を参照
これの右下のパターン

気体配管

自動化