generated at
『神曲』を読む・地獄篇・第一曲

『神曲』を読む・地獄・第一曲

全四十五節

>われ正路を失ひ、人生の覊旅半にあたりてとある暗き林のなかにありき 一―三
(ダンテは)正路を失った
>フィレンツェの政争
>ダンテが『神曲』を執筆するきっかけの1つには、当時のイタリアでの教皇派(グエルフ)と皇帝派(ギベッリーニ)の対立、および党派抗争を制したグエルフィ内部での「白党」と「黒党」による政争がある。ダンテは、白党に所属しており、フィレンツェ市政の重鎮に就いていたが、この政争に敗れてフィレンツェを追放されることになる。『神曲』には、ここかしこにダンテが経験した政治的不義に対する憤りが現れており、自分を追放したフィレンツェへの怒りと痛罵も込められている。また、ダンテを陥れた人物は、たとえ至尊の教皇であろうと地獄界に堕とし、そこで罰せられ苦しむ様子も描かれている。ほかにも、ダンテは、自由に有名無名の実在した人物を登場させ、地獄や煉獄、天国に配置しており、これによって生まれるリアリティが『神曲』を成功させた理由の1つであると考えられる。
このへんも関係あるのだろうかイタロー
身を用なきものに思ひて云々(ちがう)cFQ2f7LRuLYP
勅撰和歌集の部立でよくあるcFQ2f7LRuLYP

>あゝ荒れあらびわけ入りがたきこの林のさま語ることいかに難いかな、恐れを追思にあらたにし 四―六
荒れあらび
かっこいいイタロー
「あらび」は「荒ぶ」の連用形?cFQ2f7LRuLYP
荒れに荒れて分け入り難い…という理解
追思……追憶、追想
地獄での体験を思い起こしつつ語っているのかなイタロー
林の時点で恐ろしい
まだ地獄いってないイタロー
なんでこんなところにいるんだcFQ2f7LRuLYP

>いたみをあたふること死に劣らじ、されどわがかしこに享けし幸をあげつらはんため、わがかしこにみし凡ての事を語らん 七―九
神曲は、三行でひとまとまりの詩句だそうで
>また詩行全体にわたって、三行を一連とする「三行韻詩」あるいは「三韻句法」(テルツァ・リーマ)の詩型が用いられている。各行は11音節から成り、3行が一まとまりとなって、三行連句の脚韻が aba bcb cdc と次々に韻を踏んでいって鎖状に連なるという押韻形式である。各歌の末尾のみ3+1行で、xyx yzy z という韻によって締めくくられる。したがって、各歌は3n+1行から成る。このように、『神曲』は細部から全体の構成まで作品の隅々において、聖なる数「3」が貫かれており、幾何学的構成美を見せている。ダンテはローマカトリックの教義、「三位一体」についての神学を文学的表現として昇華しようと企図した。すなわち、聖数「3」と完全数「10」を基調として、1,3,9(32),10(32+1),100(102,33×3+1) の数字を『神曲』全体に行き渡らせることで「三位一体」を作品全体で体現したのである。
こだわりがやばいイタロー
どういう構成の練り上げ方なんだcFQ2f7LRuLYP
青空文庫(岩波文庫)の山川丙三郎訳では、三行分を一行にしているっぽい?イタロー
ここまでで一区切りか
死に劣らじ
地獄の苦しみ(文字通り)
されど~幸
いいこともあった
凡ての事を語らん
なんでも見てやろう、なんでも語ってやろうの精神だイタロー
なんかエピグラフみたいなかっこいいフレーズが連発されるなイタロー
ラストまでこのテンションでいくのだろうか
こういう文語調の翻訳できないからうらやましcFQ2f7LRuLYP

>われ何によりてかしこに入りしや、善く説きがたし、眞の路を棄てし時、睡りはわが身にみち/\たりき 一〇―一二
何で入ってしまったか自分でも説明しにくい
入っちゃうんかーいイタロー
いつの間にかおりまして候cFQ2f7LRuLYP
人生もそういうものかもしれない
眞の路を棄てし時
正路を失った
キリストの教えとかそういうのを含んでいるんかなcFQ2f7LRuLYP
デダラスくんの姿を幻視
睡り
夢オチの伏線か⁉(はやい)イタロー
寝るなー死ぬぞー
ダンテ「眠気が……」
福音書の「目を覚ましていなさい」の逆?cFQ2f7LRuLYP
ゲッセマネの園の弟子のように起きていられないダンテ、のような
こっから夢=心内ドラマの意味も出てくるんだろうかイタロー

>されど恐れをもてわが心を刺しゝ溪の盡くるところ、一つの山の麓にいたりて 一三―一五
溪……地表にできた狭くて細長いくぼ地や、山間の谷川、小川などを意味する
されど恐れをもてわが心を刺しゝ溪
このへん文学的だ、心情と情景が共鳴してるイタロー
谷が精神のどん底で山が希望?
なるほどcFQ2f7LRuLYP
谷が怖い話、賛美歌であったような気がする詩篇だった
詩篇23:4「たとえ死の影の谷を歩むとも」
溪の盡くるところ、一つの山の麓にいたりて
谷が尽きて、山のふもとにいたった

>仰ぎ望めば既にその背はいかなる路にあるものをも直くみちびく遊星の光を纏ひゐたりき 一六―一八
ここで第二節(仮)が一区切り
直くみちびく遊星
星がでてきた
遊星だし北極星ではなさそうcFQ2f7LRuLYP
なんらかの惑星、あるいはもう動き回る星
埴谷雄高っぽい(よく遊星とかいう)
その背は~光を纏ひゐたりき
山に後光がさしてる
ダンテ自身には光は当たってなさそうcFQ2f7LRuLYP

>この時わが恐れ少しく和ぎぬ、こはよもすがら心のおくにやどりて我をいたく苦しましめしものなりしを 一九―二一
わが恐れ少しく和ぎぬ
よかったねイタローcFQ2f7LRuLYP
はよもすがら心のおくにやどりて我をいたく苦しましめしものなりしを
これって遊星の光か、それとも谷や林なのかなイタロー
光だと、心の中の信仰とか希望による呵責だし、谷や林だとそのまま心の奥の悩みになりそう
谷や林なのかなあcFQ2f7LRuLYP
正路を失ったことと関係していそうなcFQ2f7LRuLYP
なるほど、そこに遊星登場とイタロー
聖書における遊星ってどういうもんなんだろうなcFQ2f7LRuLYP
詳しい人頼むcFQ2f7LRuLYP
夜な夜な悩んでいたのかなcFQ2f7LRuLYP
>しかしてたとへば呼吸もくるしく洋より岸に出でたる人の、身を危うせる水にむかひ、目をこれにとむるごとく 二二―二四
洋(わた)
和語だ~cFQ2f7LRuLYP
ここかっこいいイタロー
溺れかけて海からあがった人が、それまで漂っていた海にむかってじっと見ているようにってことか
比喩が効いてるcFQ2f7LRuLYP
スティーブン・デダラスは水に弱かったな(何にでもユリシーズを見出す)
実際ユリシーズにも影響ありそうイタロー

>走りてやまぬわが魂はいまだ生きて過ぎし人なき路をみんとてうしろにむかへり 二五―二七
一区切り
走りてやまぬわが魂
生き急いでるイタロー
> 蝸牛角上 何事を争う
> 石火光中 此の身を寄す
酒に対す、白居易(あまり関係がない)cFQ2f7LRuLYP
いまだ生きて過ぎし人なき路
あえて身を危うくした水の方みたいな路にいっちょいってみよ~という心意気cFQ2f7LRuLYP
前人(生者)未踏だイタロー



>しばし疲れし身をやすめ、さてふたゝび路にすゝみて、たえず低き足をふみしめ、さびたる山の腰をあゆめり 二八―三〇
一休みして、また出発
いつのまにかかなり進んでるイタロー
路は感知できるんだなあcFQ2f7LRuLYP
たえず低き足をふみしめ
山登る・下るときなんかは平地よりもスモールステップになる気がするcFQ2f7LRuLYP
なるほどイタロー
さびたる山の腰をあゆめり
山の腰ってどこだろcFQ2f7LRuLYP
中腹ってこと?
まだソロクエストだイタロー

>坂にさしかゝれるばかりなるころ、見よ一匹の牝の豹あらはる、輕くしていと疾し、斑點ある皮これを蔽へり 三一―三三
坂の前に豹
ピンチイタロー
ゴールデンカムイならダンテの死が近いcFQ2f7LRuLYP
「牝」は注意したい感じがあるcFQ2f7LRuLYP
雄雌どっちでもいいんじゃなくて牝とわざわざ言ってる
輕くしていと疾し
俊敏にうろうろしてるのかなイタロー

>このもの我を見れども去らず、かへつて道を塞ぎたれば、我は身をめぐらし、歸らんとせしこと屡※(二の字点、1-2-22)なりき 三四―三六
人にビビらないタイプの豹
むしろ邪魔してくる
かへつて道を塞ぎたれば
ダンテは通さない
歸らんとせしこと屡※(二の字点、1-2-22)なりき
屡々(しばしば)
もう何回も帰りたくなるダンテ
さっきまでの気概はどこにいったんだ!cFQ2f7LRuLYP
>走りてやまぬわが魂はいまだ生きて過ぎし人なき路をみんとてうしろにむかへり
もしかして物見遊山??
鬱々としてるときに豹に道ふさがれたら帰るか・・・イタロー
ダンテ氏、「死んでも構わん」というわけではなくてわりと命は惜しい感じcFQ2f7LRuLYP
やけのやんぱちじゃないのねイタロー
青リンクきたcFQ2f7LRuLYP
寅さんと神曲
あとで節ごとのまとめ文つくりたいな

第五節
>時は朝の始めにて日はかなたの星即ち聖なる愛がこれらの美しき物をはじめて動かせるころ 三七―
ここすきイタローcFQ2f7LRuLYP
詩的だ…………cFQ2f7LRuLYP
朝はあしたと読むのかな
星は愛と関連する
光が刺すのを美しき物を動かすと表現してるんかな?cFQ2f7LRuLYP
光中心の物の考え方
これらの美しき物
世界は美しいと見てるのかなイタロー
救いがありそうだ
一句できそうcFQ2f7LRuLYP
この世界美しいものとみるダンテかな575
いままで真夜中だったのかイタロー
真夜中に林に迷い込むのは危ない

>これと處を同じうせるものとともに昇りつゝありき、されば時の宜きと季の麗しきとは毛色華はなやかなるこの獸にむかひ
> 善き望みを我に起させぬ、されどこれすら一匹の獅子わが前にあらはれいでし時我を恐れざらしむるには足らざりき ―四五
けっこう長い
いま気付いたけど、訳文は必ずしも三行で訳してないっぽい?(あとで確認すればいいか)イタロー
これと處を同じうせるもの
太陽のことかな?
善き望みを我に起させぬ
どういう望みなんだろうcFQ2f7LRuLYP
まず捨身飼虎ではない
悪い獣じゃなさそうだ的な?話せばわかるかも(獣です)イタロー
なるほど、言ったら通してくれるかもとかcFQ2f7LRuLYP
一匹の獅子わが前にあらはれいで
これはオスだろう、たぶんイタロー
むかしのアジア圏?では虎と豹が雄雌の対とされていたのを連想する
展開がスリリングイタロー
されどこれすら一匹の獅子わが前にあらはれいでし時我を恐れざらしむるには足らざりき ―四五
私を恐れざらしむるには足らなかった。
豹よりライオンのほうが私を恐れさせた
豹かわいいと思ったらライオンで台無しだよ!イタロー
話が通じる人(獣です)ならいいのだが……cFQ2f7LRuLYP



>獅子は頭を高くし劇しき飢ゑをあらはし我をめざして進むが如く大氣もこれをおそるゝに似たり 四六―四八
獅子は頭を高くし劇しき飢ゑをあらはし
だめっぽいcFQ2f7LRuLYP
我をめざして進むが如く
進んではいないのか?イタロー
ライオンの飢えオーラで、ダンテ氏が蛇に睨まれた蛙のように気圧されている感じ想像したcFQ2f7LRuLYP
大氣もこれをおそるゝに似たり
剣呑な空気イタロー
中国のことわざにこんなシチュあったなイタロー
👀cFQ2f7LRuLYP
後門の虎的なイタロー
把握

>また一匹の牝の狼あり、その痩躯によりて諸慾内に滿つることしらる、こはすでに多くの民に悲しみの世をおくらせしものなりき 四九―五一
増えた
まるで動物園だcFQ2f7LRuLYP
ロムスとロムルス(うろ覚え)が育てられたのはオオカミだっけ
そのはずcFQ2f7LRuLYP
牝の狼は多くの民に悲しみの世をおくらせるものなのか~cFQ2f7LRuLYP
なんで?
ローマ帝国のメタファー?とか?ダンテの政治観によるけどイタロー
牝の狼というのがローマ帝国メタファーを補強している感じcFQ2f7LRuLYP

>我これを見るにおよびて恐れ、心いたくなやみて高きにいたるの望みを失へり 五二―五四
正路にくわえ望みも失いますたイタロー
もうダメだ~cFQ2f7LRuLYP
ここまでのあらすじ
ようやく路を歩みはじめたダンテ。でも通せんぼする豹に、飢えたライオン、しかも雌狼までやってきちゃって、お先真っ暗! これからどうなっちゃうの~!?
展開と心理の動きがが早いんよイタロー
逆にスローモーションな描写なのか

>むさぼりて得る人失ふべき時にあひ、その思ひを盡してなげきかなしむことあり 五五―五七
ここ以前ちょっと読んだとき印象に残ったイタロー
箴言っぽい
👀cFQ2f7LRuLYP
貯金の残額ちょっと減っても辛いのに、まして全部失うとなったらcFQ2f7LRuLYP
FXで有り金全部溶かす人の顔
ここは現代的ですねイタロー
命が惜しい!!!cFQ2f7LRuLYP


>我またかくの如くなりき、これ平和なきこの獸我にたちむかひて進み次第に我を日の默す處におしかへしたればなり 五八―六〇
平和なきこの獸
三頭、ケルベロスかな?イタロー
日の默す處
獣のせいで日の当たるところに入れなくなっちゃうダンテ氏cFQ2f7LRuLYP
また日陰へイタロー

>われ低地をのぞみて下れる間に、久しく默せるためその聲嗄れしとおもはるゝ者わが目の前にあらはれぬ 六一―六三
山を下りますイタロー
ダンテ氏流石に引いたcFQ2f7LRuLYP
機を見るに敏+1
出くわす前に去っていたら+2だった
久しく默せるためその聲嗄れしとおもはるゝ者
しばらくリアルで声出ししていなかったもの登場、誰だ⁉イタロー
この物語で初めて自分以外の人に遭遇したcFQ2f7LRuLYP
外見で判断できるわけじゃないしどうやって知ったんだ
「アア……」とか呻いたのかなイタロー

>われかの大いなる荒野の中に彼をみしとき、叫びてかれにいひけるは、汝魂か眞の人か何にてもあれ我を憐れめ 六四―六六
われかの大いなる荒野の中に彼をみしとき
なるほど、過去に会ったことがあったのねcFQ2f7LRuLYP
なるほどイタロー
魂か眞の人か
こんなところにいるんじゃ幽霊かもしれないイタロー
ダンテはまだ人なのか
憐れんでほしいダンテ氏cFQ2f7LRuLYP

>彼答へて我にいふ、人にあらず、人なりしことあり、わが父母はロムバルディアの者郷土をいへば共にマントヴァなりき 六七―六九
彼答へて我にいふ、人にあらず、人なりしことあり
魂の人でした
でたーイタロー
こういうのなんていうんだろう?cFQ2f7LRuLYP
spirit? ghost? soul? avator?
ダークソウルでないことを祈るイタロー
>While to the lower space with backward step
> I fell, my ken discern’d the form one of one,
> Whose voice seem’d faint through long disuse of speech.
> When him in that great desert I espied,
> “Have mercy on me!” cried I out aloud,
>Spirit! or living man! what e’er thou be!”
SpiritっぽいcFQ2f7LRuLYP
>北イタリアのポー川沿岸の平野一帯の地名。中心都市はミラノ。12世紀にはロンバルディア同盟を結成。近代では工業都市が発達。
両親はロンバルディアのマントヴァっ子
故郷同じ同士の恋、いいよねcFQ2f7LRuLYP
どの恋も味がある

>我は時後れてユーリオの世に生れ、似非虚僞の神々の昔、善きアウグストの下にローマに住めり 七〇―七二
ユーリオの世
ユリウス・カエサル??イタロー
>ウェルギリウスはクレモナで教育を受けた後、15才でメディオラーヌムに出て、更にローマ市で修辞学・弁論術・医学・天文学などを修めたが、健康状態が悪く、頭痛と胃痛に悩まされ、ときには吐血することもあったという [1]
>(...)恐らく彼の真作と思われる、『カタレプトン』での告白によれば、当時ルクレティウスの影響でローマに広がり始めていた、心の平安を目指すエピクロス派に惹かれていたとことが覗えるが、20代後半までの足跡ははっきりとは分からない [12]
>(...)この間、紀元前63年にはガイウス・ユリウス・カエサルの最高神祇官就任や [13 ]、執政官キケロによるカティリーナの陰謀の防止 [14] 、そしてオクタウィアヌスが誕生している [15]
なるほどイタロー
似非虚僞の神々の昔
異教の神々ってことかなイタロー
善きアウグストの下にローマに住めり
ローマ人のようです
この時点でもだいぶ昔の人だろうイタロー
もしやウェルギリウスでは(天啓)cFQ2f7LRuLYP
まさか・・・イタロー

>我は詩人にて驕れるイーリオンの燒けし後トロイアより來れるアンキーゼの義しき子のことをうたへり 七三―七五
詩人でした
アンキーゼ
こいつかァ~cFQ2f7LRuLYP
アンキセスの話がのっているのは『アエネーイス』(ウェルギリウス最大の作品、未完)
これでわかる人はわかるのだろうイタローcFQ2f7LRuLYP
アキネーターならわかるはず

>されど汝はいかなればかく多くの苦しみにかへるや、いかなればあらゆる喜びの始めまた源なる幸の山に登らざる 七六―七八
いかなればかく多くの苦しみにかへるや
ウェルギリウス?「引き返せ!!」イタロー
いや登るのをやめて帰るのをやめろ!(二重否定)
いかなればあらゆる喜びの始めまた源なる幸の山に登らざる
ここ仁和寺にある法師のifエンドcFQ2f7LRuLYP
山には登るんだよ!!!!!!!!!!
馬謖
語尾ざるは誰か故郷を思わざるとおなじcFQ2f7LRuLYP
すんごいものが山にありそうイタロー
獣は怖いケド……ヴィルジリオがいうなら……みたいになる…ってコト!?cFQ2f7LRuLYP

>われ面に恥を帶び答へて彼にいひけるは、されば汝はかのヴィルジリオ言葉のひろき流れをそゝぎいだせる泉なりや 七九―八一
われ面に恥を帶び
てへへ、だって怖かったんですよ~イタロー
正直に書くダンテえらい
もう信頼感が芽生えているcFQ2f7LRuLYP
されば汝はかのヴィルジリオ
はい! ウェルギリウスと答えたあなた! 正解!イタロー
やったね!(あらすじカンニング戦法)
言葉のひろき流れをそゝぎいだせる泉なりや
評価たっか 初見の人に伝える言葉じゃないcFQ2f7LRuLYP
日本だと紫式部か松尾芭蕉レベルイタロー


>あゝすべての詩人の譽また光よ、願はくは長き學と汝の書を我に索めしめし大いなる愛とは空しからざれ 八二―八四
あゝすべての詩人の譽また光よ
よいしょー!イタロー
ホメロスが怒りそうだ
好き過ぎるcFQ2f7LRuLYP
でも一番好きな作者がピンチのときに話しかけてきたらまあなんか興奮するだろ誰でも
漫画太郎で想像してしまった、たしかにイタロー
願はくは長き學と汝の書を我に索めしめし大いなる愛とは空しからざれ
運命に感謝してるのかな?イタロー


>汝はわが師わが據なり、われ美しき筆路を習ひ、譽をうるにいたれるもたゞ汝によりてのみ 八五―八七
據……よりどころ
これぞ私淑の鑑cFQ2f7LRuLYP
推しを超えてるイタロー



>かの獸を見よ、わが身をめぐらせるはこれがためなりき、名高き聖よ、このものわが血筋をも脈をも顫はしむ、ねがはくは我を救ひたまへ 八八―九〇
先生! あいつら見て下さい! あいつらひどいんですよ! あいつらのせいです!
やってくださいよ先生!
(審議)ここあれじゃん、若き芸術家の肖像のラストじゃん!!!!!!!!!!!!!!cFQ2f7LRuLYPcFQ2f7LRuLYPcFQ2f7LRuLYPcFQ2f7LRuLYPcFQ2f7LRuLYP
いやちがうか?ちがったかも(冷静)cFQ2f7LRuLYP
> Old father, old artificer, stand me now and ever in good stead.
>古代の父よ、古代の芸術家よ、永遠に力を与えたまえ。(丸谷才一訳)
血筋、脈ってところがそのまえのWelcome, O life! I go to encounter for the millionth time the reality of experience and to forge in the smithy of my soul the uncreated conscience of my race.のraceと近いような気がして……
古典作品はじまりと近代の作品の終わりが繋がってる読解アツいイタロー
日記の最後の祈り?イタロー
たしかにその部分のちょっと前に「ダンテ・アリギエーリ発明万国特許の精神的=英雄的冷却装置を開く」って一節がある、おもしろい
重層的だな~
知らんかったcFQ2f7LRuLYP
このへんはさらに突っ込めそうだ~イタロー



>わが泣くを見て彼答へて曰ひけるは、汝この荒地より遁れんことをねがはゞ他の路につかざるをえず 九一―九三
わが泣くを見て
泣いちゃった……イタロー
汝この荒地より遁れんことをねがはゞ
ここは「荒地」です
荒地の祈りってあったな(キリスト文脈)cFQ2f7LRuLYP
T.S.エリオットだ(連想)イタロー
他の路につかざるをえず
別ルート分岐か!?イタロー



>そは汝に聲を擧げしむるこの獸は人のその途を過ぐるをゆるさず、これを阻みて死にいたらしむればなり 九四―九六
獣×3、絶対通さないマンだったイタロー
獣強いcFQ2f7LRuLYP
え、じゃあどうすんだろう
獣は避けてすすまないとなんともならないってことか


>またその性邪惡なれば、むさぼりて飽くことなく、食をえて後いよいよ餓う 九七―九九
オーバーキルされるイタロー
なにやら皮肉を感じるcFQ2f7LRuLYP
帝国的なアレを揶揄してるのかな?
【悲報】話せばわかりそうな豹、わからなかった
悲しいイタロー

>これを妻とする獸多し、また獵犬來りてこれを憂ひの中に死なしむるまでこの後なほ多からむ 一〇〇―一〇二
妻とする獸多し
ああ、ここの獣はみんな牝なのかなイタロー
また獵犬來りてこれを憂ひの中に死なしむるまでこの後なほ多からむ
猟犬が来たらそれはもう(獣達は)憂いの中で死ぬことになる(ぼかし表現)
つらいcFQ2f7LRuLYP
しかもこのあとはもっと多い
道とはcFQ2f7LRuLYP
世紀末感イタロー

>この獵犬はその營養を土にも金にもうけず、これを智と愛と徳とにうく、フェルトロとフェルトロとの間に生れ 一〇三―一〇五
猟犬、正義っぽいイタロー
いい獸もいるのね
悪い獣
豹、獅子、狼
獅子といえばツァラトゥストラを連想するイタロー
ネメアの獅子も思い出すcFQ2f7LRuLYP
良い獣
猟犬
西郷どんっぽい猟犬
フェルトロとフェルトロとの間に生れ
フェルトロはなんだろうcFQ2f7LRuLYP
場所家名前家
feltro ...イタリア語で「フェルト」
この一節、かなり(あるいは神曲で一番)謎めいてるらしいイタロー
特に猟犬の正体は解釈がわかれてるとか
こういうところほど興味深みある
そんなに

>處女カムミルラ、エウリアーロ、ツルノ、ニソが創をうけ命を棄てゝ爭ひし低きイタリアの救ひとなるべし 一〇六―一〇八
政治的歴史的なややこしい文脈がありそうイタロー
處女カムミルラ、エウリアーロ、ツルノ、ニソ
いきなり出てきた人(?)たちイタロー
>For whose fair realm, Camilla, virgin pure,
> Nisus, Euryalus, and Turnus fell.
女王カミラという人がいるらしいcFQ2f7LRuLYP
>その後、ラテン民族はアエネーイスら(以後トロイア勢)と戦う準備をし、女王カミラやサビニ人等の人達が集まってきた。
アエネーイスってウェルギリウスの描いた英雄かなイタロー
『アエネーイス』の内容をそのまんま言っているのかも知んない(適当)cFQ2f7LRuLYP
めちゃめちゃ重層的だなあイタロー
参考図書増えすぎて困るんすけど(いつもの)cFQ2f7LRuLYP
エウリアーロはアイネーイスの部下にいるようだイタロー
低きイタリアの救ひとなるべし
イタリアを救えイタロー
「低き」とは何か
土地が低いcFQ2f7LRuLYP
身分が低いcFQ2f7LRuLYP
>Shall safety to Italia’s plains arise,
>For whose fair realm, Camilla, virgin pure,
>Nisus, Euryalus, and Turnus fell.
なるほど平野
フムフムイタロー


>すなはち※(「彳+扁」、第3水準1-84-34)く町々をめぐりて狼を逐ひ、ふたゝびこれを地獄の中に入らしめん(嫉みはさきにこゝより之を出せるなりき) 一〇九―一一一
(嫉みはさきにこゝより之を出せるなりき)
嫉みが狼を地獄から呼び出した?イタロー
獣は地獄から来たのか~



>この故にわれ汝の爲に思ひかつ謀りて汝の我に從ふを最も善しとせり、我は汝の導者となりて汝を導き、こゝより不朽の地をめぐらむ 一一二―一一四
われ汝の爲に思ひかつ謀りて汝の我に從ふを最も善しとせり、我は汝の導者となりて汝を導き、こゝより不朽の地をめぐらむ
え!?一番好きな作者が俺のことを考えた上で俺のメンターになってくれるって!?
ダンテ氏夢小説得意そうcFQ2f7LRuLYP
謀ってるウェルギリウスおもしろい、掌の上で転がされてるダンテイタロー
ああ、最初は山を目指してたけど、ウェルギリウスのアドバイスでいったん別の道を行くというRPGによくあるパターンか!イタロー
強すぎる敵がいるのでここは通れません(ゲームデザイン上)
こんな話だったんか~cFQ2f7LRuLYP


第二の死を呼び求むる古のなやめる魂
死んだ後にもう一回死にたい言ってる昔の人の望みもない話(叫び)を聞くべきだね
マジで?どうして…
メンター、開幕から飛ばすなあcFQ2f7LRuLYP
死さえも生ぬるい!!イタロー
「きくべし」強めなのいい

>その後汝は火の中にゐてしかも心足る者等をみむ、これ彼等には時至れば幸なる民に加はるの望みあればなり 一一八―一二〇
火の中にゐてしかも心足る者等
「時が来れば救われるのがわかってるから今の痛みなんか気になんないや!」
そう?cFQ2f7LRuLYP
煉獄ということか!イタロー
行者かな?イタロー


>汝昇りて彼等のもとにゆくをねがはゞ、そがためには我にまされる魂あり、我別るゝに臨みて汝をこれと倶ならしめむ 一二一―一二三
そがためには我にまされる魂あり
案内NPCが交代するパターンだイタロー
さらに上位のメンターが(まだ見ぬ強師)cFQ2f7LRuLYP
我別るゝに臨みて
そんな、、、イタロー
離脱イベントかなしいcFQ2f7LRuLYP
予告されているのはかえって珍しいパターンだ


>そは高きにしろしめす帝、わがその律法に背けるの故をもて我に導かれてその都に入るものあるをゆるし給はざればなり 一二四―一二六
そは高きにしろしめす帝
もしかして:GODイタロー
ま、まさか・・・cFQ2f7LRuLYP
わがその律法に背けるの故をもて
なにか生前にやらかしたウェルギリウスイタロー
異教徒だしなあ……
モーセの十戒とかその他もろもろの大変なアレかなcFQ2f7LRuLYP
モーセ五書に長々とかかれている
ダンテは都に入れるフラグだ
あのさあ・・・作者特権cFQ2f7LRuLYP


>帝の稜威は至らぬ處なし、されど政かしこよりいでその都も高き御座もまたかしこにあり、あゝ選ばれてそこに入るものは福ひなるかな 一二七―一二九
稜威……みいつ
帝の力は世界に充満してるけど、帝のいるところは限定された人しか入れないようなところにあるのかイタロー
>世をあまねく裁かるる御身が、不正義を行いたまうか?
『創世記』 18章15節、ウォッチメンより孫引き
ものっそい場所に帝はいるイタロー
そこから政をしているらしいcFQ2f7LRuLYP
選ばれたらラッキーなんてもんじゃない


>我彼に、詩人よ、汝のしらざりし神によりてわれ汝に請ふ、この禍ひとこれより大なる禍ひとを免かれんため 一三〇―一三二
我彼に、詩人よ、汝のしらざりし神によりてわれ汝に請ふ
神様の方からなんかを言ってくれるらしい、ダンテは一体何をしなければならないのか!?
ドキドキイタロー
この禍ひとこれより大なる禍ひとを免かれんため
この禍ひってなんだろう
正路を失ったのと、獣に喰われること?イタロー
都に入れないこと?cFQ2f7LRuLYP
たしかにダンテの最終目的は生きる希望を見出すことにありそうイタロー

>ねがはくは我を今汝の告げし處に導き、聖ピエートロの門と汝謂ふ所の幸なき者等をみるをえしめよ 一三三―一三五
ねがはくは我を今汝の告げし處に導き、聖ピエートロの門と
これ地獄の門いうやつかなイタロー
汝謂ふ所の幸なき者等をみるをえしめよ
ダンテ「ちょっと見てみたいです(ゴクリ)」イタロー
やっぱり物見遊山じゃねえかcFQ2f7LRuLYP


>この時彼進み、我はその後方に從へり 一三六―一三八
あ、かっこいい区切り方(ここで第一曲終わり)イタロー
時間が溶ける~cFQ2f7LRuLYP
挿絵はGutenbergに載ってるやつですcFQ2f7LRuLYP
無言で歩み始めるのクールだイタロー
無言で歩む詩人たちcFQ2f7LRuLYP
不必要なことは言わないのかな
あっちはこっちのパロディーなのかも
うーん……カッコよくはないかな

第一曲までの感想
すげーおもしろいイタローcFQ2f7LRuLYP
他の作品とのシンクロとかあって捗る
あっこの場面見たことあるってとこ確実に存在するcFQ2f7LRuLYP
古典だけあってもろもろの難しさもあるがそこがいいイタロー
思ったより全然読めるじゃん!cFQ2f7LRuLYP
Project Gutenbergやっぱ役に立つcFQ2f7LRuLYP
これはちょくちょく続けていきたいイタローcFQ2f7LRuLYP
日本語の翻訳かっちょいいcFQ2f7LRuLYPイタロー
文語体だけど内容に合ってる気がするイタロー
今回のグッドセンテンス
>時は朝の始めにて日はかなたの星即ち聖なる愛がこれらの美しき物をはじめて動かせるころ(第五節)cFQ2f7LRuLYPイタロー
日光はいろんなものを動かしてるんだなあ
>我これを見るにおよびて恐れ、心いたくなやみて高きにいたるの望みを失へりイタロー
いや諦めるのはやっイタロー
>われ面に恥を帶び答へて彼にいひけるは、されば汝はかのヴィルジリオ言葉のひろき流れをそゝぎいだせる泉なりやイタローcFQ2f7LRuLYP
この、「先生! 先生じゃないですか! 何やってるんですか! やったー!」感ねイタロー 
まるで言葉の広い流れを注ぎいだせる泉のような人だぁ……cFQ2f7LRuLYP
これ直で言うダンテもそうとうキているな
>この故にわれ汝の爲に思ひかつ謀りて汝の我に從ふを最も善しとせり、我は汝の導者となりて汝を導き、こゝより不朽の地をめぐらむ 一一二―一一四cFQ2f7LRuLYP
私淑していた人が導者になるとんでもない展開
これはアツいイタロー
窮極のなろう系だ・・・
つよつよ詩人の俺の師匠は最強詩人ウェルギリウスcFQ2f7LRuLYP
まああんた(ダンテ)ほどの詩人がそういうのなら……
どうやら憧れの叙事詩人が地獄を案内してくれるようですイタロー
リアタイでも非同期でもやってみたいイタローcFQ2f7LRuLYP
ちょうど時間が来たのでそろそろ離席(あとで編集する予定)(参加者増えるとおもろそう)
この時彼編集が終わり、我はその後方に從へりcFQ2f7LRuLYP