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Funding the Commons(FtC)Tokyo 日本開催に向けて
public
2023年夏にPlurality Tokyoというイベントを実施したときも、似たような記事を書いた。 Plurality Tokyoを開催します — taka
(そしてその後にPlurality Tokyoの反省も含めて)
このページでは、2024年7月 Funding the Commons Tokyoについての意気込みや文脈などを書いていく。
この記事を書いている2024/1/8までは主にHiroTaiyoHamada, hal sk, MORiで進めているが、表に書いていること・書くほどではないこと含めてこれまでに長い時間議論をしていきた。興味ある人がこれを読み、貢献できるように書き残したいと思う。(自分が見返すのも楽しみだ.)


自分の理解
Funding the Commonsを知ったのは、自分がフォローしている人たちが登壇しているNov 12 2021のFunding the Commonsだった。
最初はオンラインだったはず?tkgshn
一番最初は2021の11月に開催され、VitalikButerinとかが出ていた。
その次もオンラインだったらしい
(一方的に)Evan Miyazonoとかを知ったのもこれがきっかけtkgshn

その後も各地の大きなカンファレンスごとに開催している
前回のFtC Taipeiは自分もワークショップ(Anti-Collusion QF workshop)をホストするという形で参加・登壇したtkgshn
形態としては、Berlinぐらい?からDeSci Berlinみたいなローカルのコミュニティと組んでカンファレンスをやっている。台湾の際もg0vと一緒だった。今回、東京ではPlurality TokyoDesci Tokyoがその立場になる。

とにかく、今回のFtC Tokyoはオンライン開催も合わせると11回目になる。ベアマーケットの間も開催してきた証拠だ。。。tkgshntkgshntkgshn

ちなみにこのカンファレンスはFilecoinを開発しているProtocol Labsがやっている。担当はDavid CaseyDavid Casey

FtCがどんなカンファレンスか?」と考えると、クリプトで実験されている統治技術を、いかに社会に実装していくかというのを世界中の人たちが考えている場所だと思う。クリプトの人間だけではなくて、VC, 行政, AI alignmentの人たちも参加していたりする。
あと、ものすごく過小評価されているものでもあるなと思うwtkgshn
RxCもだけど、Youtubeの再生回数とか少なすぎる。
実際、クリプトの中でpublic goods公共財)というのはロングタームすぎてあまり評価されていないと思う
公式はこのカンファレンスを私たちFunding the Commonsの目標は 、Web2、Web3、研究、フィランソロピー、産業界にまたがる公共財コミュニティの架け橋となることです。私たちは、公共財の構築者と実践者、研究者と学者、資金提供者と慈善活動家を招集し、公共財におけるイノベーションの触媒となることを目指します。将来的には、Funding the Commonsコミュニティが発案し、インキュベートしたプロジェクトに資金を提供し、インパクト評価機関と連携した公共財ファンドの設立を促進することで、私たちの影響力を拡大したいと考えています。と自称している。

まぁ大体あってそうtkgshn


余談だけど、似たようなトピックのカンファレンスに「Schelling Point」というイベントがある。こっちはGitcoinがメインになって開催しているもの
Schelling Point .edu SingaporeEthereum Singaporeの時にやってたけど、あんまり面白くなかった), Schelling Point DenverETH Denver), Schelling Point BogotaDevcon)には参加したことがあるtkgshntkgshntkgshn


このようなトピックにフォーカスしたカンファレンスはあまり聞き馴染みがないかもしれないけど、(確かに古くはないが)特に新しくはない気がする。
というのも、Protocol LabsPL)はWeb3リサーチ企業というポジションだけど、このような話題は過去にも(特にアメリカで)議論されていた。
自分は/tkgshn/Ethereumことワールドコンピュータはデジタル公共財のために産まれた。歴史振り返りと今後についてで書いた通り、"公共とテクノロジー"という文脈に興味があり、ある日yomoyomoが「日本でも重視されるべき「公益テクノロジー」とそのための人材 – WirelessWire News」というテーマで書いている記事を見つけた時、いろんなものが繋がった気がする。
アメリカのオバマ政権の頃に、"Public-Interest Technology"という文脈でプラットフォームとしての行政が言及された。
Tim O'Reillyはこれに従って「Gov 2.0」というカンファレンスを実施し、この後にCode for Americaが出来た。
(ここら辺は、日本だとNEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメントとか、Code for Japanが追いかけているイメージ)

(特にアメリカでは)時代は一周回り、監視資本主義みたいなワードで"publicさ"からは離れていっているのが最近の流れだと思う。
これに加えてここ2~3年は「AI」が目に見えて使えるレベルまで上がってきて、The Techno-Optimist Manifesto | Andreessen Horowitzがでたり、それに対するアンサーとしてVitalikButerinVitalikButerinが「My techno-optimism」という記事を書いたりしている
(ここら辺からテック系思想としての、EA, e/acc, そしてd/accという単語が出てきたりする。)

PLはクリプトから始まっているが、目指しているところは同じだ。それこそ、DevCon Bogotaでは、UNICEF Innovation Fundが登壇していたり、GitcoinがUNICEFとQuadratic Fundingで連携の例などもあり、金融インフラとしてクリプトは存在意義を出していけていると思う。

思うに、FtCというのはこの文脈につながっている

どうして日本で開催することになったか
前回は台湾だった。これはTaipei Blockchain Weekと合わせて開催したものだ。今回東京で予定している時期は7月、同時期にEDCON 2024が開催される。これに合わせている。
知り合ったのはtkgshnETH DenverDavid Caseyにあった。その後にHiroTaiyoHamada, MORiDeSci Berlinであったっぽい。簡単にいうと、「界隈が近い人はいずれ会うことになる」みたいな感じで、半ば必然的なものだったのだろう。
結論は、自分たちが頑張ったからなのかな。

>東京は、世界的な課題(人口減少など)の影響を受けながらも、独自の文化やアイデアを国際的に発信してきました。
> 人口減少という大きな課題の中で、新たな公共財やコモンズのあり方を提示・支援することで、地域やコミュニティを再生的に活性化している団体や研究プロジェクトを紹介する。
> これらの取り組みを通じて、国際都市・東京から再生ビジョンを提示したい。
> 東京では7月26日から30日にかけてイーサリアム・エドコンが開催されますが、講演者や参加者の便宜のため、その直前の日程を選びました。



どんな人に来て欲しいか

クリプトと公共財の相性に興味がある人かな。と言っても、自分たちでは「クリプト」という言葉はあんまり使っていない。たとえば、AI alignmentなんかはまさに"コモンズ"だし、OSSの資金調達・持続可能性についてなんかもそう。今回は日本で開催するということもあり、depopulation(人口減少)などもテーマになっている。
なぜ説明するのが難しいかというと、ここら辺をbridgeする適切な言葉がまだない気がするから。
他にも、今後5年で議論されるだろうテーマに「d/acc」という単語がある。ここら辺にも触れていく予定だ。tkgshn

もう少し一般的にいうと、公共財の運動関わっている、または関心のある人たちに来てほしい。これには、開発者、デザイナー、ブロックチェーン・プロトコル開発者、慈善財団、学者、アーティスト、オープンソース・ソフトウェアの取り組みに携わる組織、公的資金の配分に関わる政府関係者、公共財の資金調達プロジェクトの代表者などが含まれる。

このカンファレンスでは、ゲストスピーカーによるキーノート(基調講演), ワークショップ、ディスカッションなどがある。基本的には英語だけど、頑張って言語の問題はハードルが下がるように設計している最中だ。(UD talkとかね)



関わり方
いろんな関わり方がある、単純にカンファレンスに参加するのもあるし、スピーカーとして登壇するのも、ボランティアとして運営側になるのもある。スポンサーになることもできるし、単純に学びをツイートしたり、翻訳活動をしたりするのもその1つだ。
わからないことがあればぜひ相談してほしい、 takagishunsuke1129@gmail.com tkgshn

PL側へは commons@protocol.ai で相談できる


まだ公開できる部分は少ないが、7月・8月は東京だけではなくアジア地域が注目される時期になるだろう。簡単にいうと、大きなパートナーシップを予定している。これが何を意味するかというと、世界中からゲストが参加しやすくなるということだ。


場所
国連 日本オフィス(「国連大学」という名前で出てくる、あれは日本のHQだったらしい...)


tkgshtkgshnについて
tkgshnは今のクリプト界隈に入る前は、CivichatというGovtechスタートアップを起業していた。そういう文脈もあり、このカンファレンスに関わっている。