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トランスジェンダー

現在の一般的な定義 : 出生時に割り当てられた性別と、ジェンダーアイデンティティが異なる人たち (『トランスジェンダー入門』 より)
割合としては人口の 0.4 ~ 0.7 % ほど
そうでない 99.9 % 以上の人たちをシスジェンダーという
LGBT を読みとく ― クィア・スタディーズ入門』 では、以下のように整理されている
広義のトランスジェンダー (あるいはアンブレラタームとしてのトランスジェンダー) : 社会が割り当てようとする性別とは異なる性別を生きる現象、あるいはそのような人々
広義のトランスジェンダーの中には、以下のような概念が含まれる (MECE ではない)
狭義のトランスジェンダー : 他者からの性別の割り当てと異なる性自認を生きる (広義の) トランスジェンダーの人々
1990 年代当初のトランスジェンダーという言葉は、規範にとらわれないすべての性表現やアイデンティティの総称としてかなり広くとらえられていた (『クィア・アクティビズム ― はじめて学ぶ <クィア・スタディーズ> のために』 より)
トランスジェンダーの人たちは 「女/男らしさ」 を受け入れられなかった人たちではなく、生まれた瞬間に課せられた 「女性/男性であること」 の課題を引き受けられなかった人
ジェンダーという規範には、「あなたは男/女」 という決めつけが含まれている
自身の性別に関して、割り当てられた性別のあり方とは異なる性自認 (ジェンダーアイデンティティ) を持つ人
初めてこの言葉が使われたのは 1960 年代だともいわれるが、一般に広く流通するようになったのは 1990 年代
言葉の流通には、HIV/AIDS の流行が関わっている
当初はゲイ男性の病気だと思われていたが、アフリカ系アメリカ人トランスジェンダーにも感染者が多かった
トランスジェンダーの人々を HIV 感染のハイリスク・グループとして WHO が認定
資金提供などもあり、トランスジェンダーのコミュニティを強固にする後押しとなった
この言葉ができる前から、社会的に強い規範的意味を備えた性の枠組み (男と女という枠組み) を越境する人々は存在した
1870 年代の 「同性愛」 という言葉には、現在でいう同性愛トランスジェンダーの意味が混じっていた
当時は、性自認性的指向が区別されることなく密接に結びついていた

参考文献