圏同値の同値性を確認する
これを圏と圏の間の\congについて、成り立っているのかを確認する
参考
示すこと
任意の圏\mathscr{A}について、\mathscr{A}\cong\mathscr{A}が成り立つ
つまりFG\cong GF\cong 1_\mathscr{A}になるような
2つの関手F,G:\mathscr{A}\to\mathscr{A}を見つけられればいい
ここで\mathrm{id}_\mathscr{A}=F,Gとすると、
FG=GF=\mathrm{id}_\mathscr{A}が成り立つ
これはFG\cong GF\cong 1_\mathscr{A}よりも強い条件である
したがって反射律は成り立つ
示すこと
任意の2つの圏\mathscr{A},\mathscr{B}について、以下が成り立つ
\mathscr{A}\cong\mathscr{B}ならば\mathscr{B}\cong\mathscr{A}
仮定である\mathscr{A}\cong\mathscr{B}があるとき、どういう状態か
それは以下の2つの圏(赤)で、少なくとも以下の4本の射(青)の存在が示されている状態である
図2-1
図2-2
図2-1の状態から以下のように置き換えた
F'=G
G'=F
\varepsilon'=\eta
\eta'=\varepsilon
図2-2と同じ関係性のまま\mathscr{A},\mathscr{B}を逆に書いたものが以下
図2-3
図2-1と図2-3を並べてみることで、成り立っていることがわかる
示すこと
任意の3つの圏\mathscr{A},\mathscr{B},\mathscr{C}について、
\mathscr{A}\cong\mathscr{B}かつ\mathscr{B}\cong\mathscr{C}ならば、\mathscr{A}\cong\mathscr{C}
最初の2つの仮定を図にするとこう
この2つの図から下図を導けられればいい
図3-3
最初の2つの図の左半分を一つの図にして書くとこうなる
この図の中の関手と自然変換を合成していくわけだが、
ストリング図でやってみた
③で出現するG\eta'F: GF\to GG'F'Fは自然同型
④で出現するG\eta'F\eta:\mathrm{id}_\mathscr{A}\to GG'F'Fも自然同型
④を普通の図に戻すとこうなる
この自然同型を\eta'':=G\eta'F\etaと定義する
最初の2つの図の右半分を一つの図についても同様
ストリング図のみ示す
最後の自然同型を\varepsilon''=F'FGG'\to \mathrm{id}_\mathscr{C}と定義する
図3-3を再掲する
以上の流れで定義した2つの自然同型\eta'',\varepsilon''により、これが示されている