プログラミング言語の歴史

流れを追うのも面白いが、それらが何を解決するために生まれたのかを知りたい

その辺の論文も読みたい

各言語の詳細はできるだけ個別ページに書く

ここでは3行ぐらいに抑えたい

1801

「しょっき」と読む

布を織る機械を、パンチカードによってパターンの指示をしていた

1842

解析機関をCharles Babbageが計画

後にAda Lovelaceがその文章を加筆翻訳した。最初のプログラマ

1936

ラムダ計算をAlonzo ChurchとStephen Cole Kleeneが提案

Haskellのような関数型の言語へつながる

チューリングマシンをAlan Turingが提案

ノイマン型コンピュータなどにつながる

1943

ENIAC coding systemをArthur Walter Burksが考案

プログラミングができるコンピュータ

17,468本の真空管を使い、幅は24m

このでかいコンピュータのあちこちの端子にケーブルをつなぎ替えることでプログラミングしてた

1944

1945

ハイパーテキストの元ととなったシステムの概念

1946年

1948

Plankalkülの論文をKonrad Zuseが発表

「ぷらんかるきゅーる」、名前がかっこいい..

Plankalkülの設計自体は1942~1945

1949

C-10という言語もあった

EDSACが開発される

紙テープに穴を開けてデータを表現し、これを読み込むコンピュータ

入力の紙テープは1列に5個の穴がある

EDSACのため

1952

Alick Glennieが開発

コードを機械語にコンパイルする言語としては初

つまり「初めてコンパイルされた言語」

1954

FORTRANをJohn Backusが考案

高級言語としては最初

1958

構造化プログラミングの生まれ

ほんまに？

アルゴリズムの研究開発用に開発された

多くの言語に影響を与えた

最古の関数型言語

メタプログラミングでの拡張のしやすさで研究分野で普及

1959

1960

アメリカ国防総省主導のGrace Hopperが開発

自然言語としての英語に寄せた

事務所利用言語として専門家でなくても扱えるものとして設計

ATM、クレカ処理、電話システム、病院や政府、自動車、交通信号など

1962

Simula I, Simula67

Simulaの元となる言語

1964

最初は、ダートマス大学の「ダートマスBASIC」

John George Kemeny、Thomas Eugene Kurtzが開発

後にMicroSoft製のMicrosoft BASICが誕生

Bill GatesとPaul Allenが開発

1965

PL/IをIBMが開発

科学技術計算のFORTRANと、事務処理のCOBOLという感じだったが、それを一つの言語でカバー

言語仕様が膨大で大型機械でしか広まらなかった

1966

言語処理系のフロントエンドとバックエンドが別れた最初

現在のコンパイラ技術の基礎の確立

BやC言語に影響を与えた

関数型言語

1967

オブジェクト指向の基本概念をもつ最初の言語

「オブジェクト指向」という言葉はまだないが、起源

元はシミュレーション用言語として開発、後に汎用言語となった

1968

Forth発表

1969

PascalをNiklaus Wirthが開発

教育用に使われていた

フランスの哲学者のパルカルが語源

初期のappleのソフトウェア開発に使用されていた

1970

Bをベル研究所でKenneth Lane Thompsonが開発

IRを生成してインタプリタを実行する

1972

CをDennis MacAlistair Ritchieらが開発

Unixを書き換えるために開発

OSを書くための言語なので、余計なチェックをせず高速な言語として設計された

「プログラマは間違えない」という前提の下で使える言語

論理プログラミング言語

人工知能の研究とエキスパートシステムの実現のために使われていた

Smalltalk-72開発開始

XEROXのパロアルト研究所

Alan Key、Adele Goldberg、Dan Ingallsが開発

DynabookであるAltoのOSという位置づけで開発されていた

「オブジェクト指向」の考え方を世に広めた

関数型言語

1973

1974

開発者はRobin Milner

定理証明系言語のLogic for Computable Functionsの推論規則を記述する言語として設計された

型推論がある

型推論の最初ではないよな?、型付きラムダ計算とかあるし #??

1975

限りなくシンプルな方向性を尖らしたLisp方言

1976

1977

発表は1977年だが、MLよりも早い時期にあったらしい ref

スクリプト言語の最初

開発者の3人の頭文字より命名

IBMのDonald D. ChamberlinとRaymond F. Boyceが開発

DBのクエリ言語として

米国国防総省が主導

ジェネリックプログラミング、例外機構の最初

高度な型の体型を持つ #気になる

1978

MATLABをCleve Molerが開発

数値計算、研究、教育などに使用されている

1981

関数型言語

1983

C++をベル研究所のBjarne Stroustrupが開発

C言語にオブジェクト指向を導入

Brad CoxとTome Loveが開発

1984

電子印刷

拡張のしやすさで方言が乱立するLispの最小公倍数的存在を目指した

仕様が巨大すぎることでも有名

1985

1986

「Object-Oriented」という言葉が論文上で使われ始めたのはこの辺から

ref 「オブジェクト指向プログラミング」その起源からの検証

1987

CGI

prototype指向の言語はここが起源 #??

1988

Stephen Wolframが開発

数理処理システム

1990

Guido van Rossumの話も参考

「Jupyter」の「pyt」

Haskell 1.0

A History of Haskell: being lazy with classというHaskellの開発者らが書いた論文がある

1991

Microsoft

GUIを扱える

後のJava

CoCから改名

1993

RubyをMatzが開発

WindowsのGUIアプリケーション開発言語

1995

JavaをSun Microsystemsが開発

Netscape NavigatorのためにBrendan Eichが開発

もともとはLiveScriptという名前だったが、Javaの人気に肖って今の名になった

ブラウザ戦争の話は闇が深くて有名

ECMAScriptの標準化が1997年

PHP/FIをRasmus Lerdorfが開発

後のPHP

1996

「Jupyter」の「r」

George Ross IhakaとRobert Clifford Gentlemanがオークランド大学で開発

由来はこの二人の名前のR

統計に用いられる

Objective Camlという名前だった

1997

1998

OSS化

1999

2000

Visual BasicのシンプルさとC++の計算能力を組み合わせることを目的として開発

いろいろな面でJavaに似てる

2002

プロトタイプ指向の言語

2003

オブジェクト指向と関数型のマルチパラダイム

JVM上で動作する

James Strachanが開発

JVM上で動作するRubyに影響を受けた

2005

MS

2007

そういえば誰が作ったんだ？

Cの代替として作られた

2008

2009

GoをGoogleが開発

大規模ソフトウェアに発生しうる問題に対処するために開発

2010

Mozilla

線形型

2011

Google

JSの代替品として開発？

2012

「Jupyter」の「Ju」

動的型付けがベースだが、静的型付けの良さも入れた

Evan Czaplickiが修士論文で作った

もともとはFRPの言語

MS

JavaScriptのスーパーセットして開発

2013

2014

SwiftをAppleが開発

Objective-Cからオブジェクト指向は残して、Cから引き継いだ部分を刷新

PHPの漸進的型付けの言語

Facebook

2015

2019/6/23

これはリアルタイムで観測した

2020

今のリポジトリのinitial commitは2020/8/12になっている

が、Twitterで辿れば2017年にはシェアされているし、GitHubのNetworkで辿ると2015/8のもある

2022

CarbonをGoogleが公開

7/20

C++の後継という立ち位置

2023

栄枯盛衰

大作だ、すごい

各言語の派生関係を見える化した記事

これすごい

O'Reilly Mediaの言語の派生図

参考

「Programming Language」という言葉の起源

ソフトウェア開発がもたらしてきた功績の歴史をひもとくムービー

ちょまどさん