generated at
皮肉過程理論
「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象を説明する理論
1987年にダニエル・ウェグナー(Daniel Merton Wegner)が以下の「シロクマ実験」の説明のために提唱した

シロクマ実験
>A・B・Cの3つの実験参加者グループを用意する。
>すべてのグループにシロクマの1日を追った同じ映像を見せる。
>Aグループの参加者には、シロクマのことを覚えておくように言う。
>Bグループの参加者には、シロクマのことを考えても考えなくてもいいと言う。
>Cグループの参加者には、シロクマのことだけは絶対に考えないでくださいと言う。
>一定の時間が経ったあと、実験協力者に映像について覚えているかを尋ねる。
>この実験において、最も映像について詳しく覚えていたグループは「絶対に考えないで下さい」と言われたCグループであった。
>北極圏に生息する体の白い大きな熊、ホッキョクグマ(シロクマ)のイラストです。

皮肉過程によって生じる、ありがちなパターン
絶対に○○!と意気込む→そのことばかり考えてしまう→○○に失敗する
○○に入る日常的行為の例
タバコを吸わない
を飲まない
ガチャ課金しない
(笑うべきではない状況で)笑わない
(人前で)緊張しない
etc.
上のパターンをまとめると「○○しないぞ!」と強く考えてしまうとそれに失敗しがち、ということ?
実際に失敗するかはさておき、何らかのエラーを招きうることは正しそう
ここで三振したらゲームセット=絶対に三振してはいけない、という状況で手元が狂うとか
↑これに関連して面白そうな論文があったhatori
考えたら負け」とはちょっと意味が違う
2種類ありそうだと思ったsta
1: 対象Aに関する欲求が強くて、ついやっちゃう系(お酒タバコギャンブルetc)
2: 特定シチュエーションのときにAを思い出して適切に発揮する系(笑わない、緊張しないetc)

皮肉過程理論と以下のような心理状態との間に、何か関係はあるんだろうか?hatori
禁止されると欲求が高まる
命令されると反抗したくなる

「しない」の難しさ?sta
しないためには考えて自制する必要がある。難しい
なんだっけな、何か掲げるときは肯定形で表現しろ、みたいことはよく聞く
何回もやっちゃう
その過程で定着してしまう?


関連項目

皮肉過程理論と(間接的には)関連がありそうなもの
(これらは伏線というかお決まりのパターンの意味での「フラグ」と言った方がいいかもしれない)
「絶対XXXなんかに負けたりしない!」キリッ →  「XXXには勝てなかったよ…」