> 坐禅の合間とか、体をほぐすという為でもなく、ただ歩くことが禅そのものの修行だというのです。
>繊細な感覚に意識を向けていると、まず頭であれこれと考えることが出来なくなります。
> ただ感覚のみが顕わになっていると感じになるのです。
> 自我意識が薄らいできます。
> 自分が歩いているというよりも、ただ足の感覚のみが現れているという状態です。
> 我も無く、人も無く、ただ歩く感覚のみという状態になれるのです。
> なかなか坐禅だけで、そういう心境になるには、時間がかかったりしますが、歩行禅の場合は、かすかな動きに集中しますので、集中しやすいのであります。
> 実に短時間で深い精神の集中が得られるのであります。