反脆いを説明したい
「反脆い」とはニコラス・タレブの「
反脆弱性」で紹介された考え方
外部の刺激に対して、悪い影響が大きいのが脆い、影響が小さいのが頑健、良い影響が大きいのが反脆い
特に、一般に悪い影響を与えるものと思われる刺激に対して、脆いと対比して使われる
リスク・不確実性
ストレス
圧力
リスクへの反脆さを例にしたせいでわかりにくくなった
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株価変動に対して
株を一切買わないのはロバスト
影響を受けない、ゼロ
株に全財産突っ込むのは脆い
適度に投資してるのが反脆い
上にあるようにここの例が「良い影響が大きい」とは言い難そう
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リーマンショックでこちらも損を負うから
この項目は正しくないと思う
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がしかし、そもそも株に例えるのが「受け手によってリスク感覚がまちまちで伝わらないのでは」感がある
ちなみに僕は正社員が株に余裕資金を全額突っ込むのは「反脆い」と思う
安定した給与所得と、株式によるハイリターンの
バーベル戦略だから
リーマンショックが起きても給与所得で生きていけるから死なない
なるほど
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たしかに
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そもそも日本円はロバストか?も議論が分かれる
かといって下がることが確定している銘柄の株、とするとリスクの説明にならない
安く広く投資できるとリターンが増えやすい
大化けするものは事前にはわからないから固定手数料は悪
失敗しても大きな損失にならず、成功したとき大きな利益が得られる行動をする、ということなら「反脆い」と思う
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岩は頑健、叩いても変わりにくい
ガラスは脆い、叩いたら割れる
生命は反脆い、叩くと強くなる
これわかりにくいのでもっといい例が欲しい
叩かれることで利益があるものなんだ?
叩く(刺激にネガティブなバイアスがある)のも例としては微妙だ
刺激に対して、害を受ける、何も起きない、利益を得るの3タイプあるということ
ポケットの中のビスケットを叩くと増える(童謡)
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+1 そのイメージ
増える魔法のビスケットは明らかに反脆い
scrapboxは機能についてビスケットの魔法がかかっている
scrapboxの魔法
開発者が追加するのではなくて、いつの間にか機能が増える(発見される)
1
旅人は頑健である、北風が吹いても進む
木は脆弱である、北風が吹くと枯れる
バイキングは反脆弱である、北風が勇者バイキングを作るッ!
2
鳥は崖から落ちても死なない、頑健
人間は崖から落ちたらただでは済まない、脆弱
獅子の子は崖から落とされて強くなる、反脆弱
死ぬ獅子の子もいるので例外あり
筋肉は負荷を与えると強くなる
転んで起きただけなら頑健
何かの利益を得たなら反脆い
ポジティブな文脈で使われることが多いので、これにあてはまる印象
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最終的に成功を手にしたとか
あの人は根気があるという評価を得たとか、転び方がうまくなってチャレンジ回数を増やせたとか
怪我したなら脆い
麦は踏まれて強くなる
これも少し違うか
従来、不確定性は「害がある」と考えられてきた
不確定性から被る害が大きいものを「脆弱」、小さいものを「頑健」と呼んできた
つまり「不確実性を避けて頑健になろう」という価値観だった
しかし、不確定性には害だけでなく益もある
この考えだと「積極的に不確実なことをして、そこから利益を得よう」となる
「不確実性を避けよう」ではなくなる
じゃあ不確実なものはなんでも良いものなのか?というともちろんそうではない
ではどのような不確実性がよい不確実性か?
これを「反脆弱性」として定量的に定義したのがタレブの功績
この定義に関しては勉強会でやろうとして1時間だと完走しなかった
別の例
AIが今後数年で定型的な書類作業をできるようになるかもしれないしならないかもしれないという「不確実性」がある時
定型的な書類作業が業務に占める割合が多い「税理士」は「脆い」
失業の危険がある
書類作業よりも「AIがまだできそうにない物理的な人とのインタラクション」が多い「介護士」は「頑健」
「AIが来る!」に全振りの戦略は、来なかった時にダメージが大きいので「脆い」
こちらも失業の危険がある
反〇〇という既存の概念の否定形の名前ではなく、直接的な名前をつけるとしたらどうなるんだろう
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