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システムを作らせる技術


ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズというコンサルティング会社で使われている Cambridge RAD という IT システム開発の方法論を解説した書籍

A 章 作る前に知っておくべきこと
1. 作らせるのは誰か?
システムを使う業務部門
経営と業務部門のどちらかが他人事だと失敗する
2. システムより先に考えるべきことは? : システムを手に入れて何をしたいのかを考えつくす
3. なぜこんなに計画がブレるのか?

B 章 プロジェクト全体の進め方

Concept Framing (ゴール明確化)
C 章 ゴール (Why) を明らかにする
ゴールが明確でなければ成功裏に稼働までたどり着かない
nobuoka アウトプットではなくアウトカムを、って話だ
良いゴールを作るコツ
以降の工程で使えるか?
地に足がついているか?
なんのためのプロジェクトかがゴールやコンセプトに含める
ゴールのわかりやすさにこだわる

Assessment (現状調査・分析)
D 章 現状の棚卸しをする
現地現物主義は良いが、調査の目的が明確でない場合がある
課題発見をするのか、棚卸しをするのか
仮説ベースで深ぼるか、網羅性が大事か
それをもとに分析する
課題の本質や、繰り返さないようにすべきことは何?

Business Model
E 章 将来像 (How) を明らかにする
現行システム構成図を見て、人間が情報を繋いでいる部分の改善
データを一元管理する
将来業務フローを描いていく

Scope (要求定義)
F 章 システム要求 (What) を決めるプロセス
要求定義要件定義と呼ばれるプロセス
設計は、要件を実現する技術的な方法を決める作業
システム要求の本質的な難しさ
完璧な一覧化はできない
常に予算を超えてしまう
関係者全員の同意を取ることが難しい (立場によって求めるものが違う)

G 章 機能を洗い出す 7 つの方法
要求定義の第一歩

H 章 要求を FM にまとめる
開発着手前にスコープを決めることが大事 → アメリカでは Scope フェーズと呼んでいる
nobuoka システム開発プロセスの国際標準とかを見ても Stakeholder Needs and Requirements Definition process とかになってて、Scope フェーズって聞いたことないや
とはいえスコープ明確化が重要という観点は大事だな

J 章 優先順位の基準を決める
ビジネスベネフィット (ビジネス価値)
組織受入体制 (利用者側のコスト)
技術的容易性 (開発コスト)
それぞれ 3 段階で評価できるように、基準を明確化

K 章 作る機能を決める
L 章 FM がシステム構築を成功に導く
M 章 機能以外の要求を定義する
機能要求ファンクショナリティ・マトリクス (FM) に記載する以外に、以下 2 つを検討する必要

PEW (パートナー選定)
スクラッチ開発ではなく汎用パッケージソフトを利用することが増えてきた
これまでにない IT サービスを作る業務を除くと、ほとんどの業務向けのパッケージが存在する
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズでは、パッケージやベンダーを選ぶ工程を Partner Evaluation Workshop (PEW) と呼ぶ

N 章 ~ O 章

Q 章 稼働までの計画を立てる
システム構築以外の作業も全体スケジュールに載せて管理する

R 章 プロジェクトの投資決済を得る
ベンダーの予算見積りはプロジェクトの予算見積りとは異なることに注意 (ベンダーの見積りの対象範囲外のものもある)

BPP
S 章 課題を先出しする
業務のやり方自体を検証する

Design・Deployment
T 章 開発チームの立ち上げ
プロジェクト全体のマネジメントは発注者が責任を持つ
OneTeam になるために
請負契約をやめて、フェーズごとの準委任契約
率先して 「プロジェクト最適」 を言い続ける (自社の利益や都合を持ち出さない雰囲気づくり)

U 章 キーチャート

V 章 開発中の関与
監理できるプロの任命 → IT プロジェクトの監理
課題解決への参加
利用者目線での確認
ユーザー教育 : プロジェクトの意義、業務がどう変わるか、システムがどう変わるかを説明

W 章 データ移行

Rollout
X 章 いよいよ新システムの稼働
稼働後には振り返りが重要

補足
Y 章 ベンチャーでのシステム構築
ステージを小さく区切る (スプリント)
本書で説明している方法論は Cambridge RAD

Z 章 FM をシステム構築以外に応用する
組織変革組織設計をする際に、必要な組織機能や役割をファンクショナリティ・マトリクス (FM) 風に表現