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理想へ至るたくさんの道からどうやって道を選ぶか
何らかの目的に到達したいとする
図で考える。現状から理想へ行きたい
この図からわかること
現状から理想(目的、北極星)へ至る手段はA-Dの4種類がある
理想さえ見えていれば(手段を見つけられれば)そっちに向かえる
目的地がわからないとそもそも向かえない
北極星が大事な理由はこれ
どの手法を取っても良い
最短距離で行きたい?手段Cでいけばいい
手段は理想のために設計されることがある。理想を知らずに手段だけ見ても理解できないことがある
「手段Aってのをやれと言われたけど、何なのこれ?」

はじめのつまづき:手段が見つからない
検討もつかない場合、知識が足りていない
全く知らないものへのアプローチをとることで、方向は見つかるだろう(方向はわかっても実装はできないことが普通)

手段が見つかったとしよう
しかし、現実には様々な制約がある
制約は手段を無効化する
技術的な制約a
「Bの一部には今の技術では無理がある」
金銭的な制約b
「Cの手段は金がかかりすぎる」
があると、手段B/Cは取ることができない

つまり、制約を事前に知ることが理想へ至るショートカットになる
BやCをやってみて失敗したら戻るときと比べて
どうしたら、制約がわかるだろうか?

制約は、普通の人には見えない
普通の人には、1枚目のように見える
「どれでもいいじゃん!Bにしよう」
専門家は自分の経験から典型パターンに対してはこう見えている
専門家「Bは危なそう。AかDがいいよ」
専門家をやとう(あるいは自分がなる)と良さそうだ

専門家と一緒に進むことにした
ただ、問題の種類が変わったり、専門家も経験がないないものについてはわからない。
こういう時に専門家は理論から推論する
専門家「理屈で考えると、BとCには問題があるかもしれない」
これは外れることもある

手段B/Cはダメそうなので、手段Dを選んだ私たちが、実際にやってみると
途中で、制約cがあることに気づいた
専門家はこれについては予測できなかった

さて、どうしよう?手段Aにいくべきだろうか?
でも、手段Dと手段Aは全然違うアプローチなので、今までの知見が生きない
じゃあ、途中まできた道を使おう
ということで手段Dの一部を生かして新しい道で理想に来たのであった
研究や新しいことの開発ではこういうことの繰り返しで進んでいく

(番外)
理想を「今実現すべきこと」と読み替えると、やっていく途中で「実は「今すべきこと」ってこっちの方がいいんじゃない?」となるケースもある
根底から覆っちゃて大変なので、こういうことがないように下調べを継続的にするのだが、やってみるとわかることは普通
外的環境が変わって理想が変わる、ということはありうる
「今すべきこと」ががコロコロ変わるのは何かがおかしい
注意:「いま実現すべきこと」とは北極星は分けて考えた方が良い


被言及
2011年10月8日 株式会社スクウェア・エニックスCTO 橋本 善久 ゲーム開発プロジェクトマネジメント講座 p.120~

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