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ドーパミン中毒

>はじめに
> 第I部 快楽の追求
> 第1章 皆のマスターベーションマシン
> 診療室へようこそ/ジェイコブのケース1/ジェイコブのケース2/私の依存症/資本主義のダークサイド/依存症の危険因子/ドーパミン経済/インターネットと社会的伝染/人類は自分自身を貪り食っている
> 第2章 苦痛からの逃走
> デビッドのケース1/「幸せの追求」の蔓延――ケビンのケース/快楽主義のニューエイジ/痛みのない世界へ/退屈することの必要性――ソフィーのケース/セルフケアの欠如か精神病か?――デビッドのケース2/私たちは、なぜ幸せになれないのか
> 第3章 快楽と苦痛のシーソー
> ドーパミン/同じ場所で処理される快楽と苦痛/耐性(神経適応)/快楽主義が「無快感症」を生む/人、場所、物/なぜ1回で元に戻ってしまうのか/シーソーはメタファーに過ぎない/ドーパミンに溺れる私たち
> 第II部 セルフ・バインディング
> 第4章 ドーパミン断ち
> デリラのケース1/「データ(data)」のD/「目的(objectives)」のO/「問題(problems)」のP/デリラのケース2/「何かを断つこと・節制(abstinence)」のA/「マインドフルネス(mindfulness)」のM/「洞察(insight)」のI/「次の段階(next steps)」のN/「実験(experiment)」のE
> 第5章 3つの方法――空間、時間、意味
> ジェイコブのケース3/セルフ・バインディング/物理的なセルフ・バインディング戦略/薬で行うセルフ・バインディング/手術で行うセルフ・バインディング/時系列的なセルフ・バインディング戦略/暇な時間が依存を増やす/ジャンル的なセルフ・バインディング戦略/意識の中で行う手品/過剰摂取からの解放
> 第6章 壊れてしまったシーソー?
> クリスのケース1/クリスのケース2/シーソーを水平に戻すための薬?/苦痛以外に薬が取り除くもの
> 第III部 苦痛の追求
> 第7章 苦痛の側に力をかける
> マイケルのケース/冷水浴はなぜ気持ちがよくなるのか/ホルミシスの科学/運動の効能/痛みを治すための痛み/デビッドのケース3/苦痛への依存/エクストリーム・スポーツの快楽/仕事に依存する/苦痛と癒し
> 第8章 徹底的な正直さ
> 人は自然に嘘をつく/マリアのケース/自覚が自己を変える/正直さと親密な人間関係/説明責任を作る「正直な自伝」/真実も嘘も伝染する/予防としての「正直な物語」
> 第9章 「恥」が人とのつながりを生む
> 破壊的恥/向社会的恥のモデルとしてのAA/向社会的恥と子育て
> 結論――シーソーの教訓
> 訳者あとがき


快楽と苦痛はシーソーのような関係
その衝動や欲望が満たされない状態を苦痛と感じてしまう
遠ざけること、断つことの重要性
自分が欲望対象を連想するものに触れない、排除する
セルフバインディングが大事
暇を享受すること
苦痛を受け入れること
苦労の接種効果を得ること
改めて、運動の重要性
徹底的に正直であること
恥を感じることで、依存症から抜け出すキッカケになる

結論より
p312-313
>シーソーのいいバランスを見つけ、維持することで得られる報酬は、すぐ得られるものではないし永続するものでもない。忍耐とメンテナンスが必要とされるのだ。何が先にあるかわからなくとも前へ進んでいく意志がなければならない。この瞬間には何の影響もないように見える今日の自分の行動が、実際にはいい方向へ向かって積み上がっており、それが未来のいつかわからない時に明らかになるーーという信念を持てばいいのだ。本当は実践というのは毎日のものである。
まさに迂回生産のこと
今の快楽を得ることを迂回して未来のためにバインディングする