メカニカルフィルタ
上はジョイントにバルブを用いる例、下がジョイントにブリッジを使う例。
全体の構造的にはバルブを使った方がスペースを取らないが、ブリッジを使った例は殆どの部分が壁と干渉しない利点がある
動作的には同じ事なので、これを設置する状況に応じて使い分ける
これを稼働させるには、工事、設定、ポンプの稼働に手順が要るので、本稿ではその解説もする
動画
サボリーマン2号氏による解説。氏はこの機構を メカニカルフィルタ と呼んでいる。
構造
1. セットアップ
気体バルブ、液体バルブに上図のようなループ構造のパイプラインを組み、バルブの流量を 1g/s に設定する
フィルタリングしたい対象の流体(以後、ターゲット流体 と呼ぶ)を何かしらの方法で入れておく
こうすると、このパイプの中には常に 1g/s のターゲット流体 が常に流れている状態 になる
2. パイプライン構築
1. 完成前にポンプが稼働しないように自動化ワイヤーを挿して動作しないようにしておく
2. フィルタリングされた余りとなる余分な流体のベント先と、ターゲット流体の出口までをパイプでつなげる
3. (重要)ポンプからのパイプ導管を バルブの入口側→バルブの出口側 の順で合流するようにブリッジやバルブで接続する
4. バルブの 入口側にブリッジを2本挿し、2本目のブリッジの入口側にパイプ元素センサーを設置
ターゲット流体を指定する
3. 稼働&自動化
パイプ元素センサーとポンプを
NOTゲート で接続して稼働開始
ターゲット流体の利用側が詰まった時にポンプの稼働が自動停止する
応用例: コンパクトEXOスーツドック
この機構は「一旦作ったらそうそうリフォームしない」「定常的に稼働し続ける」場所の設置に向く
EXOスーツドックなど、設備全体の電力消費が大きくなりがちなシステムの省電力化でコスパを発揮する
もっとも、このように結局酸素以外の気体を近場に捨てるのであれば
フィルタリングベントの方がギチギチと配管を詰め込ませずに済むし工程が少ない