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互恵的利他行動
あとで見返りがあると期待される(互恵関係がある)ために、個体が他者の利益になる行為を即座の見返り無しでとる利他的行動の一種
Robert L. Triversにより提案
関係する個体間に深い血縁関係があれば血縁選択説による説明が可能だが、血縁関係がない場合にはこのメカニズムの存在が予測できる

協力することで余剰の利益を見込めることが必要
受益者の利益が行為者のコストよりも大きい
立場が逆転した場合に返礼される
そうしなければ通常その相手への利他的行動を取りやめる
シミュレーションにより実際にしっぺ返し戦略が有効な戦略であることが示された
互恵主義者は、非互恵主義者による搾取を避けるため、裏切り者を特定・記憶するメカニズムがなければならない

チスイコウモリの血液のやり取り
チスイコウモリは集団で洞穴などに住み、夜間に哺乳類などの血を吸う。
しかし20%程度の個体は全く血を吸うことができずに夜明けを迎える。
これは彼らにとってしばしば致命的な状況をもたらす。この場合、血を十分に吸った個体は飢えた仲間に血を分け与える。
それによって受益者の利益(延長される餓死までの時間)は失われる行為者の利益(縮小される餓死までの時間)を上回る。
また返礼をしない個体は仲間からの援助を失い、群れから追い出され

分類