>さあて、ひと風呂浴びようか。浴槽の透明な湯、寒色の琺瑯引き、柔らかなぬくぬくする流れ。これは我が體なり。
> 己の白っぽい体が湯の中でのびのびと仰向くのを目に浮べた。裸になり、ぬくもりの子宮の中、香り入りの溶ける石鹸をぬるぬる塗りつけて、ふんわりと洗われる。己の胴体と手足にさわさわと湯がかぶさり、ぷかっとかるく持ち上げられて、支えられる黄葉色が目に浮ぶ。