恋愛のロストテクノロジーについて
今日、奥さんと
付き合う前の自分たちについて話していたんですが、「
コタツの向かい側で面白い本の話をしていると思っていたらそのまま本を持ってスッと横に入ってきて一緒に読むみたいな空気出してきてめっちゃ近!なんだこの技!って思った」という思い出話をされました。
そのとき、ああ確かにそういうことを狙ってしたこともあったかなと思いつつ、しかしそれはもう長いこと真剣に検討していない類の技術に関する言及であって、いまの僕には
ゆるふわとした身体操作の名残のようなものしか感じられず、これはもう
ロストテクノロジーと呼んでよかろう、というような気持ちになったのでした──。(了)
著者解題
これは本当にあったことで、ほとんど日記のようなエッセイです。しかしこれで僕は求められていた正解をちゃんとやれているのか、いささかの自信もありません。
口説くとか全然わからんことに気付いてしまった
知らんけど、「口説いてません」というメッセージと、「口説いています」というメタメッセージを同時にシグナルできると、強度のある「口説き」を生じせしめられるかもしれない。知らんけど。
少しずつお互い歩み寄っていくのが重要なんではと思ってる
コクハラとかは段階すっ飛ばすからアウト感がある(個人の感想)
知り合う -> 話す -> 1 on 1 で会う -> 何回かデートする ->
好意小出しにする
また、この段階はもっと細かく区切ることができる
お互いに次のステージに行っても良い、という合意がされて初めて次にいく
この段階を踏まないと急に距離詰めてきてえぇみたいな感想になる(という理解)
この合意、目に見えない気がする
僕も大抵の場合目に見えないモノと認識してます
明示的な合意は告白イベぐらいですかね
似たこと(「キミィが興味あること、ぼくはくわしいよ?」の
アピール)は何度もしたことあるけど自分は戦果がない
むしろ暑苦しいとかキモいという評価を受けてしまったw
単にアピールして近寄ればいいだけではダメなのだと思った
なんていうか「
足切りライン」があって、そこで切られない程度の振る舞いなり属性なりが必要と思われる
その辺はあまり言語化されていないので、感覚で勝負するか、さもなければ「技術」として捉えて身に付ける必要がある
このラインは時代とともにかわる、つまり技術も変わる
変わってしまった古き技術が、ロストテクノロジーか?
もう古いので誰も言語化とかしない → 技術として残らない、みたいな
上の
さんの場合だとこういうことかと思った
親しい関係になる前の「スッと横に入ってきて一緒に読む」みたいなことは、
親しくなった今では 必要のない/やり方を忘れてしまった 技術になってひさしい
ここがロストテクノロジー
恋愛の駆け引きを楽しむ段階から、別の段階に行ってる
なるほど
そのとおりです。いまは「家族」になり、僕にとって恋愛的な手管のあれこれはロストテクノロジーとなりました。
カップル同士の一般的な駆け引きというよりはずっと個人的
ex.付き合う前あんなに色々お菓子作ってくれたのに、今となっては全然お菓子作ってくれなくなっちゃったなぁ
この場合だと「手作りのお菓子」が「ロストテクノロジー」化している
パートナーを釣った魚扱いしてるあたりが現代から見ると既に酷い
さんのケースは「身体動作の名残」ってとこに目がいってるのが面白い
「手作りのお菓子」のような、物を媒介としてはいない
世の中にあるものはすべて和歌みたいなものなんですよ(暴論)
かっけー、井戸端にオープニングがあるとしたら
さんの紹介中はこのテロップ入れてほしい
和歌の読解で学んだ方法をテキストにも適用させている節がある
これは気になるます
口説く、とは違うアプローチにかもだけども、十分仲の良い友達ポジションになってから、アプローチする、という方法だと、
距離感を測ることがうまくできればOKされやすい気がする
フィクションものでよくある、あまり相手と親しくない状態でアタック、というのは
恋愛強者?しか成功しなそう
そういえば似たこと以前から何回も学んでました
なんていうか恋人は技術や知識や景品や勝負事みたいに「いかにして手に入れるか」が通じない(通じにくい)イメージ
全く別の、たぶん「人として尊重する」みたいなパラダイムが要求される
他人を満たすことで自己満足できる、という路線を開拓できれば結果的に利他的に見える、という可能性もありそうです(狙ってできるようなものではないが……)
そっちのほうが面白そう、という理屈はどうか?
なるほど。面白いことをしていたら恋人ができていた、とかありえるかもしれない
結果はあとからついてくる、みたいな
婚活みたいなケースだとまた違うアプローチなのかな?
初対面の段階で結婚を意識するというシチュエーション
これは経験者じゃないとわからん気がするな
さんが詳しかった
現在進行形だー
役者になった気持ちになればなんでもできる気がしてきた
無口な彼の気を引くために、
ブログを作って記事の中でアピールして実った恋もある
本気で好きな人のためなら何でもできちゃう
逆に好きな人の気を惹くのに途中であきらめちゃう・めんどくさいと思っちゃう方がよくわからない
人間相手だと失敗しづらいから試しづらい、というのはある
「とりあえず告白してみるか」「だめならフレーズAを追加して告白してみるか」「だめならフレーズB」「だめならAの次にB」みたいに色々試したいが、人間相手だとそれができない
(し、この場合文脈次第ではセクハラ扱いになったりもするだろう)
空気とか機微とかそういうの読める人?だと「どういう試行錯誤をすればいいか」がわかりそうですが、
は全然わからないので、プログラミングするみたいに「とりあえずテキトーに試す」「その結果を見て次の行動を考える」みたいなことしかできない……
本気ではないのかもしれない
まあ
の場合、「≒性的に好みだ」なのでそういうものかも
たぶん本気の恋って性欲以外のモチベもありそうだし
強い
どうやれば失敗しないかはある程度わかるが、途中で「だるいな」と感じてやめてしまって敗北する
表情つくるのだるくなって真顔になったりとか
取り繕うのがだるくなって普段どおりキモいことを書いたりとか
(たとえば会社の新人SNSでこれをしてしまった)
一度つくったマイナスを取り返すのはかなり難しい
文章が美しすぎて感動した