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三十六歌仙の歌仙絵を読んでみる 1~12
三十六歌仙の歌仙絵を読んでみる 1~12

1. 龍田川紅葉葉ながる神なびの 御室の山に時雨ふるらし
過程
左→右へと読むらしい
左 人丸
龍田川紅葉ば
は「紅」だと思う
糸偏が右上に湾曲しているように見える
ながる
神なびの
御室の山も時雨
ふるらし

2.右 紀貫之
2. むすぶ手のしずくににごる山の井の あかでも人にわかれぬる哉
過程
超有名歌
歌を知っているので楽に回答できる
むすぶ手の
しずくにゝごる
山の井の
あかでも人に
わかれぬる哉
3.住吉の松を秋風吹くからに 声うちそふる興津しら浪
過程
住よしの
松を秋風
「を(越)」に見えるcFQ2f7LRuLYP
吹からに
声うちそふる
「夢」に見えるけど和歌の意味がとれない
夢と読んだとき「夢うちそふる」がどういう意味になるかよくわからん
躬恒が「夢」をここに入れるとは思えない
新古今歌人ならともかく、古今時代の歌人はこういう「夢」を読んだりしなさそう
これで夢だったら見る目が無いcFQ2f7LRuLYP
夢の例
下の方の「タ」の止めが右下に行く意識の強い例が多い
多分「夢」じゃなさそう
「秋風」「吹く」「松」などの縁語が入りそう
松や風なので音関係?
声かも
「声」であってそうcFQ2f7LRuLYP
「葉」かなと思ったけど似てないな…nishio
興津しら浪

4.右 伊勢
5.左 中納言家持(大伴家持)
4. 三輪の山いかが待みむ とし経(ふ)とも 尋ぬる人もあらじと思へば
過程
三輪の山いかゝ
待みむ
とし
ふとも
も(茂)
たつぬる
ここ多分間違ってる
「たつぬる」なんて言わない
いやたづぬる(尋ねるの連用形)なら言うわcFQ2f7LRuLYP
ひともあらしと
おもへば

5.
過程
まきもくのひはら
巻向の檜原かな?
もいまだ
い(以)、ま(末)、た(多)
曇らねば
「積」?
「曇」?nishio
cFQ2f7LRuLYP
ビンゴ!cFQ2f7LRuLYP
となると「曇ねば」ということになるのかなcFQ2f7LRuLYP
「くもらねば」なのかな??nishio
🤔どういう意味かよくわからないcFQ2f7LRuLYP
小松が?に
「原」と読んだけど似た字がない
多分間違ってるcFQ2f7LRuLYP
そうかな?nishio
これはアリじゃない??nishio
草書体にもこの書き方の名残がある
あーかなりアリですねcFQ2f7LRuLYP
重複が気になってた
巻向の檜、小松が
でも万葉時代の歌だと重複しててもそんな不自然ではないか
>あかねさす紫ゆき標ゆき野守は見ずや君が袖振る(額田王)
野が重複する例
家持と時代が違うけど

あは雪のふる

6.和歌の浦に潮満ちくれば潟をなみ 葦辺をさして田鶴鳴きわたる
過程
和歌の浦に
しほみちくれば
ちょっとムズいcFQ2f7LRuLYP
初見
し(志)つ(津)み(見)は(者)て(天)ね(禰)は(八)
意味が説明できない
再考
ねじゃなくてれ(禮)かも
し?みちくれば
津ではなく保か?
ふっつーーーーに保だなこれcFQ2f7LRuLYP
しほ満ち来ればかcFQ2f7LRuLYP
和歌の浦に潮が満ちてくると、潟がなくなるので、葦辺のほうに向かって田鶴が鳴き渡る
しづみはてねばよりは意味が通りそう
かたをなみ
あしへをさして
て(傅)
たづ鳴わたる
7.月やあらぬ春やむかしの春ならぬ 我身ひとつはもとのみにして
過程
ド有名歌
伊勢物語四段、古今集恋五の巻頭歌
そもそも知ってたcFQ2f7LRuLYP
月やあらぬ春
やむかし
のはる
ならぬ
我身ひとつは
もとのみに
して

8.右 遍昭
9.左 素性
8.石上布留の山辺の桜花 植ゑけむ時を知る人ぞなき
過程
いその神ふるの
山邊の
邊ととったcFQ2f7LRuLYP
櫻花
植けむ時をしる
桜花に付く動詞
類型で読まれてると予想cFQ2f7LRuLYP
散るのを惜しむ
桜が「咲く」とか「満開になる」
和歌全体の流れは「石上布留の山辺の桜花」が「〇〇」するのを「知る人ぞなき」
「布留」に「古」を掛けている
古い→誰も尋ねない→知る人がいないみたいな連想か
「〇〇むる時」と連体形接続してる
ということはマ行上二段orマ行下二段活用だろう
>今年より春知りそむる桜花ちるといふことならはざらなむ
漢字+変体仮名っぽい
わからんcFQ2f7LRuLYP
「挿」に似てるが一番下の横棒がちがう
手偏っぽく見えたcFQ2f7LRuLYP
木偏を検討したけどやっぱ手偏っぽいなぁnishio
そんなに難しい漢字ではないはず……cFQ2f7LRuLYP
解けたらアハ体験できそう
こういうときは
手で書いてみる
つくりに注目する
「ちりぬる」を想像したけど「む」が合わない
ち(地)
あんまり意味が通らないけど「植」nishio
木偏の可能性も十分あるなと思ったnishio
たしかにcFQ2f7LRuLYP
というか「植」があってるかも??cFQ2f7LRuLYP
ワ行下二段活用の動詞
桜花=植物との関連も説明できる
解釈では「この桜花を植えた」
養蚕秘録
確定できてないcFQ2f7LRuLYP
は(八)?
け(个)
り(利)?
これかな?cFQ2f7LRuLYP
「〜りむる」になる単語、何があるかなぁnishio
あまりなさそう…cFQ2f7LRuLYP
そ?nishio
と予想cFQ2f7LRuLYP
「そむる」(〇〇し始める)になって意味が通りやすくなる
こんなに右肩上がらないか…??nishio
歌仙絵の歌は有名なものばかりなのでググれば答えが出てきそうcFQ2f7LRuLYP
調べたら負けた気になるcFQ2f7LRuLYP.icon
意図せず見てしまったらしょうがないけど
これはに、ちっちゃいと見えたcFQ2f7LRuLYP
ここは確定でいいと思う
いや、ここがむ単体だったかも
あーこれ「むる」ではなく「む」だけだなcFQ2f7LRuLYP
「けむる」はなさそうだとスルーしてたけど「けむ」ならアリかnishio
「植(ゑ)けむ」で通る!!!cFQ2f7LRuLYP
これは「時」で確定
ご協力のおかげで「植けむ」だと推定できました!!!!
心底感謝ッスcFQ2f7LRuLYP.icon*5
人そなき
な(那)き(幾)
9.音にのみ菊の白露 夜は置きて昼は思ひにあへず消ぬべし
もともと知ってるcFQ2f7LRuLYP
掛詞多し
「音にのみ聞く」と菊がかかってる
菊と白露と置くが縁語
「夜は置きて」と「起きて」
「思」に「日」
露は日の光に当たると消えてしまう
過程
音にのみきくの
しら露よるは
をきて
昼はおもひに
あへすけぬ
へし

10.
過程
一句目を紅葉と読んだcFQ2f7LRuLYP
1.人麻呂の紅葉 / 今回の紅葉 / 12.猿丸の紅葉
いやなんか違うな…?cFQ2f7LRuLYP
下に「日」みたいなのが見える?
夕暮nishio
大の部分が面影ないけどな…
あってそうcFQ2f7LRuLYP
夏の季語だから紅葉とは合わなそう[issac.icon]
まず紅葉が読めてなかった🍁nishio

「夕暮れは蛍よりげに燃ゆれ」?cFQ2f7LRuLYP
けに?ゆれ?nishio
けにもゆれむ?cFQ2f7LRuLYP
「ども(共)」の気がするcFQ2f7LRuLYP
あー、「光」かも


見(ね|れ)ばや
ばやでいいと思うcFQ2f7LRuLYP
見(え)ねばや?
字数的には上かな
人のつれなき?

「夕暮は蛍よりけにもゆれども光みねばや人のつれなき」かな?cFQ2f7LRuLYP
「げに」と最初読んでたけど「けに」かもcFQ2f7LRuLYP
異(け)なりの連用形
>ある基準となるものと比べて、程度がはなはだしいさま。きわだっているさま。多く、連用形「けに」の形で、特に、一段と、とりわけなどの意で用いられる。
うーん、でもなんか変だなcFQ2f7LRuLYP
夕暮れの光よりは蛍の淡い光を歌に詠みそう
「夕暮れの光は蛍の光より明るいけど、すぐ暗くなっちゃって悲しいぴえん」かなと思ったnishio
それで「人のつれなき」かなと。
「みねばや」とはどういう意味だろうnishio
光を見ないからだろうか、人がつれない
蛍に事寄せた恋の歌だと思ってるcFQ2f7LRuLYP
あー、なるほど「あの人、最近全然来ないわね」ってことかnishio
それともちょっと違う見解cFQ2f7LRuLYP
「夕暮れ」を抜かすと
>蛍より際立って(私の思い的なのが)燃えているけれど、その光を見ていないのか、あの人のつれないことだよ
というなびかない人のつれなさをなじっているように解釈してるcFQ2f7LRuLYP
なるほどーnishio
自分を夕暮れの光に喩えるのを(私は)余り見たことがないcFQ2f7LRuLYP
(観測範囲問題の可能性大いにあり)
「夕暮れ」ではない?cFQ2f7LRuLYP
夕暮の類語
夕べ
夕凪
夕刻
漢語なのでありえない
夕まぐれ
夕方
やーでも「夕暮」だよなあ
蛍「より」だと夕暮れがテーマになっちゃうけど、ここが違うのかも?nishio
「夕暮れは蛍たちがめっちゃ燃えるけど」的な意味になるような言葉がはまるとスッキリする
感想: 僕にはひらがな部分でも難易度が高くて断片的になりすぎるwnishio
夕暮れと蛍って同時に詠まれるのかcFQ2f7LRuLYP
cFQ2f7LRuLYPよりも的確な読みをnishioさんがし出して内心ヒヤヒヤしてるcFQ2f7LRuLYP.icon
先入観を落として読まないとなー
大部分の文字に関してはまだまだissacさんに追いついてないのだけど、issacさんが立ち止まって迷ってるケースをスタートにすると「思いついたもの勝ち」なので時々先に正解することもある的な感じnishio
あまり読めないからこそ探索範囲が広いかもしれない
「植」は手偏にしか見えなかった
+1cFQ2f7LRuLYP
これは知ってるのですらすらcFQ2f7LRuLYP
一首ごとに画像置く方が良さそう
苦戦して長くなることが多いので
「声」だ!この前見た!!
?は恋?しき?声きく時
なくしかの??
紅葉
あっ、もしかして左から読むのか
そして知ってる歌だ!
おく山に 紅葉踏分 なくしかの 声きく時そ 秋は悲しき
cFQ2f7LRuLYPも同じ
「秋」と「悲」は読めなかったが、歌がわかってから補完
秋は

これも有名歌だなcFQ2f7LRuLYP
わびぬれば身を
うき?の?を
かな
松に見えるけどどうだろう
浮き草の「松」なんて言わないはず
この歌 / ね(根) /家持の歌の「松」
???
た(多)、?、て(天)に見えるcFQ2f7LRuLYP
根ならば「絶えて」になりそう
さそふ水あらば
い??とぞ
行こう(Will)みたいな意味だったはず
いでていなばみたいなやつ
いなむかなcFQ2f7LRuLYP
なはの崩れた形だろうか
むはだと思う
おもふ
わびぬれば身を浮き草の根をたえて さそふ水あらばいなむとぞ思ふ
かなcFQ2f7LRuLYP
根っこが切れて水に流されるのか〜nishio