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三十六歌仙の歌仙絵を読んでみる 13~24

聞いたことあるcFQ2f7LRuLYP
みじか夜の
後朝の別れの歌で出てきそう
更行まゝに
たかさごの
みねのまつかぜ
?かとぞきく
一文字目のがわからんcFQ2f7LRuLYP
二音節の漢字一文字のはず
あまり見たことがない文字
すくなくとも前の1~12には出てきてなさそう
心に見えるが……多分違うcFQ2f7LRuLYP
「吹」?nishio
あ、下で解決されてた
初見の読みが鋭いcFQ2f7LRuLYP
いやー「風」ときたら「吹く」かなとnishio
句同士のつながりは何か?cFQ2f7LRuLYP
初・二句と三~五句の繋がりがよくわからない
>短夜の更け行くままに
>高砂の峰の松風?かとぞ聞く
短夜が更け行くことと、松風の〇〇が聞こえるとがどう関わってるのか?cFQ2f7LRuLYP
掛詞や縁語が要となることが多い
印象があるcFQ2f7LRuLYP
e.g.
山鳥の尾の長い様子と、長々しい夜を一人寝するというのが「長い」を要・媒介にして繋がっている
松風を読んでみよう
>松に吹き来る風も狂じて、須磨の高波はけしき夜すがら、妄執の夢に見みゆるなり。〈謡曲「松風」〉
「吹」ならぴったりだな
「短夜の更け」と「松風吹く」で掛詞になる
この歌 / 好色一代男 / おらが春 / 春色梅児誉美
おらが春の様な形の「吹」と見て良さそうcFQ2f7LRuLYP

14.右 中納言??
漢字読めね~~~~~~~cFQ2f7LRuLYP.icon
隣の藤原敦忠と「忠」の字が共通しているのできっと藤原朝忠のはず
賀の歌っぽいcFQ2f7LRuLYP
?代の始と
「萬」と予想
よさそうcFQ2f7LRuLYP
けふを
いのり
をきて
は「支」か
←これね
わか行末を神?
は「曽」に見える
よさそうcFQ2f7LRuLYP
当初「わが」と読んでたけど歌のシチュエーションと沿わない
「わ(和)」「か(可)」と読んでたcFQ2f7LRuLYP
わう?
いう?
下で「今」説が出た
その場合「今行末を」となりマッチするように思うcFQ2f7LRuLYP
か?へむ
おそらく変体仮名
1. 前の「」が「そ」である場合係助詞の「ぞ」であると思われる
ので次に来る動詞・形容詞は連体形終止となる
最後に「む」が来ているので「か?へ」が動詞部分だろう
2. ひとつ上は「か」でほぼ確定
「か?へ」は「む」に接続しているので未然形、すなわちハ行下二段活用の動詞と見て良い
3. 「か?へ」の?部だけが漢字になるとは思えない(主観)
「数(かぞ)へむ」かな?cFQ2f7LRuLYP
よさそうcFQ2f7LRuLYP
萬代の始めと今日を祈りおきて 我が行く末を神ぞかぞへむ
どういう意味なんだろう……cFQ2f7LRuLYP
賀の歌はたいてい目上の人を敬ったり、慶事を寿いだりするのがほとんど
わがなんて詠まなそう
>我が君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで (古今・賀・343)
詠んでなくはなかったcFQ2f7LRuLYP
でも古今の例は「我が君」を寿いでいるのであって作者本人ではない
自分に言うのは道長くらいかもしれない
>この世をば我が世とぞ思ふ 望月のかけたることもなしと思えば
小右記が出典らしい

伊勢の海
伊勢
海であってそう
ちつろの
ここ多分違うcFQ2f7LRuLYP
初見では「ちひろの」を連想したのだが……
もしかして千鶴(ちづる)か?
真ん中は「つ(川)」
「ちいろ」かも?nishio
たしかに「以」っぽくも見えるcFQ2f7LRuLYP
>千尋
>(中世・近世は「ちいろ」とも)
>一尋の千倍。非常に長いこと、また、測りにくいほど深いこと。また、そのさま。〈日本国語大辞典〉
〇〇の濱、伊勢の歌枕だろうか?
濱に
「浜」で良さそう
ひろふとも
🤔?はゆてふ
わからん→
藤原敏行の歌で「今」説が出た
その場合「今は?てふ」となる
二文字目はかな
三文字目はに見える
なんか変だな
「ゆてふ」が解釈しにくい
漢字かもしれない
「X」「は」「Y」「て」「ふ」が確定していると見てよい
そうなるとXもYも二音節の漢字だと予想できる
「つら」がなんか変だな…
「て」かも
(右は14の朝忠の歌)
「て」っぽい
「てふ」で、「~と言う」と解釈できる
>うたた寝に恋しき人を見てしより 夢てふものをたのみそめてき (古今・恋二・553)
かひかあるへき
む、難しいcFQ2f7LRuLYP
あとから似たような文字も出るかもだし先に進むか……
出たので深掘り
が「今」っぽい
「今は?てふ」となる
全体: 伊勢の海 / ちいろの濱に / ひろふとも / 今は?てふ / かひがあるべき
「何」の「甲斐(貝)」があるべき?
は「何」かも
例外としてこんなのがあった女郎花物語
意味はしっくりくる!!nishio
「何という貝があるのか」「甲斐があるのか」の掛け言葉ということね
ですねーcFQ2f7LRuLYP
大和物語の93段で見つけたcFQ2f7LRuLYP
>伊勢の海の千尋の浜にひろふとも今はかひなくおもほゆるかな
藤原敦忠が雅子内親王を恋い慕っていたが、願いかなって今日明日にも逢おうとしたときに斎宮となってしまったときに差し上げた歌

初見
?れて?り/はてにける/さくらはな/たゝかはかりそ/枝にのこれる
初句・二句目に漢字が含まれている
三句目以降はほぼこの形でいいだろう
桜の散りはてて少しだけ枝に残るのを歌っているようだ
深掘りする
春っぽい
あるいはただの「す」かもしれない
三十六歌仙の歌仙絵を読んでみる 1~12#628f72a35e90c00000b9d278では「あへけぬべし」で使われてる
最初「れ」だと思ったけどなにか違う
「辶」のあるなにかっぽいんだよなあ
和歌の流れでいうと「春果てて」みたいなのが合いそうなのだが
いや三句目に「はて」があるしもっと違うなにかだ
どっかで見たことあるcFQ2f7LRuLYP
「春過ぎて」だ
」ですね
となると→はただの「ち」ではないか
「里はてにける」かも
どんな意味だろう??cFQ2f7LRuLYP
解決
結果
春過て / ちりはてにける / さくらばな
ただかばかりぞ / 枝にのこれる

17.左 源公忠
初見
左→右へと読む
との?りの / ともの宮?? / 心あらば / この春ばかり / あさきよめ?な
深掘り
1行目
最初は「と」「の」
3文字目がわからん
「申」?
「も」が崩れているかもしれない
4文字目は「り」か
5文字目
「殿守の」かも
二句目
二文字目は「も(茂)」かな
「宮」と読んだけど形がどうにも合わない
最後「へ」のようにはらうのが多い
文字の終わりがズレている例があれば確定できるのだが……
19の作者の「宮」
やっぱ宮じゃないのかな……
少なくとも「宀」ではあると思うcFQ2f7LRuLYP
後に「ほ」「こ」が続いているようなので「玉ぼこ」かも
違ってそう

うーん、玉ほこに「心」はあるのだろうか…せめて植物かなnishio
+1cFQ2f7LRuLYP、植物っぽくはある
四句で「春」が出てきているし春の植物か?
「実」かなと思ったけどあんまり繋がらないnishio
下半分も違和感
←なんかちがうな?cFQ2f7LRuLYP
←こっちだなcFQ2f7LRuLYP
「宮つこ」かも
>一 【伴の造】
> 上代、専門の職業で朝廷に仕える「品部(ともべ)」を統率する長。また、その家柄。中臣部(なかとみべ)を率いて祭祀(さいし)に当たった中臣氏、物部(もののべ)・大伴部をそれぞれ率いて軍事を司(つかさど)った物部氏・大伴氏などがその代表。
> 二 【伴の御奴】
> 主殿寮(とのもりょう)の下役人。庭掃除や節会(せちえ)の灯火などを担当した。
殿守の伴の御奴、心あらば
五句目
「す」の上の線が消えたやつに見える
結果
とのもりの / ともの宮つこ / 心あらば / この春ばかり/ 朝きよめすな
主殿寮の下役人、心があるなら、この春だけは朝の庭掃除しないでほしい
桜でも散ってるのかも?

初見
知ってるcFQ2f7LRuLYP
はるたつと / いふばかりにや / み芳野の / 山も霞て / けさはみゆ覧

初見
袖にさへ / 秋のゆふべは / しられけり / きゝしあさぢが / 露を??つゝ
深掘り
二句目
前にも出てた
右は猿丸大夫の歌のやつ
四句目
ききし浅茅が
「ききし」がよくわからん
袖に涙の落ちている様子と、浅茅に置く露とをリンクさせているっぽいのだが
歌の大意は「袖だけでも秋の夕べの訪れがわかることだ。……」
浅茅源氏物語以後末摘花の家のイメージがついたらしい
荒廃して人の行き通わない寂れた情景
五句目
は「け」だろうな
その上は「か」に見える
「露をかけつつ」なんて言うかな……cFQ2f7LRuLYP
「置く」とはよく言う
まあここまでにしとこう
浅茅に置かれた露が、袖にかけられるのだと思ったnishio
女のもとに通う男が露に濡れるという歌を思い出したcFQ2f7LRuLYP
>秋萩の咲き散る野辺の夕露に 濡れつつ来ませ夜は更けぬとも(万葉集・巻十・二二五二)
結果
袖にさへ / 秋のゆふべは / しられけり / きゝしあさぢが / 露をかけつゝ
「しられけり」はよく見る
>心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ (新古今・秋上・362、西行)
三夕の歌としても知られる

初見
ねのひする / 野べに小松を / ひきつれて / 帰る山河に / ?そ?
子日に小松を引く伝承がある
深掘り
三句目
「に」かも
「小松を引く」から「引」と判断したcFQ2f7LRuLYP
「き」
四句目
「帰」でよいだろう
「山河」は「やまかわ」ならともかく、「サンガ」の読みはありえない
和歌では通常漢語を用いず、和語のみで詠む
漢語を用いる場合は例外(俳諧歌や滑稽味を出す場合。後世の俳諧につながる)
というわけで「山〇」になる
言偏に何か、のように見えるが……
「ろ」か!
山「ろ」だと変、多分「山路」だろうcFQ2f7LRuLYP
小松のお祝いの後、帰る山路に鶯の声を聞く?
「ひきつれて」の意味をもうすこし深掘りできそう(今日はやらない)
それは「4文字になっちゃうな」ということ?nishio
もう少し書きますねcFQ2f7LRuLYP
最初「山河」だと思った
「帰る」「に」は確定しているので、おそらく残りは3文字だろう
んーでも「やまかわ」だとあわないな
「サンガ」?でもまず漢語では詠まれないだろう
読むにしても滑稽味がある歌くらい
三十六歌仙の歌仙絵でわざわざ選ばれることはあるまい
となると、「山河」という前提がまちがっているか、それとも「山河」を3文字で読むかだろう
「山河」に3文字の読み方があるのかもしれない
鶯が川にいるのかな、いてもおかしくはなさそう
五句目
三文字しかない
「栄」に似てる
鳴となると「鶯」かもしれない
「そ」が真ん中にある
おそらく係助詞の「ぞ」
「鳴」だろう
結果
ねのひする / 野べに小松を / ひきつれて / 帰る山路に / 鴬の鳴

初見
秋はぎの / はなさきにけり / 高砂の / をのへのしかは / ?や鳴らん
深掘り
すらすら読めた
何回か出てる
藤原朝忠藤原敦忠で出てきてる
「今」や鳴らんっぽいな……
本歌 / 仁勢物語
結果
秋はぎの / はなさきにけり / 高砂の / をのへのしかは / 今や鳴らん


22.右 源重之
初見
?かりの / 玉?のあしを / ?したき / むれゐる?の / たつ?ぞなき
オイオイオイ難しいやつが来たな
深掘り
一句目
前に見た
「戻」に見えるけど多分違うはず
「て」がさらに崩れ果てたやつに見える
「ゝ」かもしれないが「玉ゝ」なんて語はそうそう見ない
後に「葦(あし)」が来ているっぽく、たとえば山部赤人のような「田鶴」の歌に似ているかも
類推に類推を重ねる……
時間がかかりそうなので今日は次読んで終わりにしよう
一日経ったら「え」に見えた
◯かりの、玉江のあしを
3句目
どっかで見た気がする
これは違ってそう、丸が上と下でズレてるcFQ2f7LRuLYP

23.左 源宗于
初見
有名歌
割と好きな歌cFQ2f7LRuLYP
山里は / 冬ぞさびしさ / まさりける / 人めも草も / 枯ぬとおもへば
四句目の「め」が「か」に見えるかも
近づいてみると「め」だった

24.右 源信明
初見
ほの/\と/ 有明の月の / 月影に / 紅葉ふきおろす / 山おろしの風
すんなり
深掘り
「ろ」か!