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一般ピーターの法則
「あらゆる有効な手段は、より困難な問題に次々と応用され、やがては失敗する」という法則のこと
人間は、以前何かに有効だったものを(それが有効な範囲を超えているかもしれなくても)使い続ける傾向がある
言い換えると、有効なものは有効であり続けるだろうという希望的観測を持つ
だがいずれは有効性の限界に到達してしまう
一般に「問題」の数と比較して「有効な手段」は少なく、ましてや万能な手段は存在しない
仮に「問題」が変化せずとも、往々にして困難性は時間経過によって増大する
例えば「手段」が技術的に陳腐化する、耐用年数を超える、使用者が減少する、等々

以前有効だったが、現状には合っていないものを使い続ける際にありがちな言い訳
「まだいける!」
「慣れているから」
愛着があるから」
「これしか知らないから」
「工夫すればまだ使えるから」
「新しいものの使い方を覚えるのが面倒だから」
...

限界を知るには限界を超えるまで使ってみるしかないのではyosider
理論式なら、導出に使った条件が限界そのものなので、事前に知ることができるtakker
経験式は限界を超えるまで使ってみるしかなさそう

非線型現象でも、線型近似して重ね合わせの原理を適用することがほとんどだし、だいたいそれでうまく行く
しかし、近似に使った条件を忘れてしまうと大変
経済学のなんかの定理(名前忘れた)
株価の予測式として広く使われた
だいぶ単純化したモデルであり、かついろんな条件も課されていたのに、それを越えた範囲で用いられた
式の適用範囲が、式を導くのに使った条件を越えること自体は他にも例がある
壁面乱流の流速分布 (対数分布則)
壁面近傍の条件下で導出されるが、壁面から離れた箇所でも成立する
式が成立する条件が忘れ去られた結果が、リーマンショックの遠因の一つになったとかならなかったとか

cf.

ピーターの法則は、一般ピーターの法則を実社会の組織に対して適用したものである
なお、Wikipediaのピーターの法則 - Wikipediaには
>この「一般ピーターの法則」とも言える法則は、ウィリアム・R・コルコランWilliam R. Corcoran)博士が、原子力発電所で行われた是正処置プログラムにおいて見出した
とあるが、出典が書いていない
この主張が正しいとすれば、名称としては「コルコランの法則」が妥当なのではないか?hatori