GTD本のとっつきにくさとGTDのとっつきにくさ
GTDそのものよりGTD本がとっつきにくいのかもしれません。
これは両方の側面がありそうです
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GTDのフレームワークだけでなく、
高度モデルまで組み込むとどうしても話が大きくなって、とっつきにくさが出てくる気がします。
それはそれとして、GTD本(特に新版)のとっつきにくさもたしかにあります。
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なるほど。
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GTD本のとっつきにくさを解消するのが
GTD読本の役目の一つにもなりそうです。
何が必要か?
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本の内容自体をシンプルにし、読みやすくする
一気に完成形を提示するのではなく、徐々にステップアップしていける形に構成する
あたりでしょうか。
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なるほど、いいですね。
英語版のみで飛ばし読み程度ですが、他のGTD本に比べると全体像を示しなが説明している感じがします。
GTD本はGTDの全体像がつかみにくく(GTDのワークフローだけのようにも捉えられる)、その上、倉下さんのおっしゃるとおり、完成形を順々に説いているように思えます。
ただ、GTD本にある
デビッド・アレン氏の冗長な言い回しが恋しく(?)なるのは不思議です。
あの言い回しが一種の個性であり、「これは何がすごく大切なことが語られているに違いない」という印象を与えているのではないか、という気もします。難解な哲学書みたいに
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たぶん、めっちゃシンプルに説明したら、ある種の「ありがたみ」は雲散霧消してしまうでしょう
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確かに。
それは読む人を本に惹きつけるための本を書くテクニックの一つとして、使えそうな気もしますが、それには「すごく大切なこと」が実際にあることが前提になりそうです。
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個人的な印象にすぎませんが、難解な(専門家しかわからない)高価な本が一時的にブームになるのを見ると、「すごく大切なこと」が実際にあることが前提になるかどうかはやや疑問です。
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確かに「これは何がすごく大切なことが語られているに違いない」と思える本を読むだけで「すごく大切なこと」が何かわからいまま満足してしまう人(私にも当てはまる場合があることですが)であったり、「すごく大切なこと」があるようにみせかけて売っている本というのも中にはあると思います。
GTD本は「すごく大切なこと」とそうでもないことの随所に渡って展開されているのかもしれません。
上記の本でデビッド・アレン氏が直接書いている部分は少ないように思えます。
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とりあえず、『全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を最後で読み切り、それが理解できなければ、タスク管理はスタートできない、という状況はちょっとマズイと感じます。それで「なんでGTDはもっと普及しないのか」と嘆くのはやはり筋違いでしょう。かといって、めちゃくちゃ薄い解説だけでは知識が不十分です。このジレンマをどう解決するのかが、
GTD読本の最大の課題だと感じます。
常に読み手のことを考えること
すべての人が勤勉であるわけではない
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挑戦のしがいがある課題だと思います。