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大きな物語
ユートピアイデオロギー等、皆がそれに巻き込まれており、その価値観を共有していると信じるに足る 筋書き提供してくれるもの。

これにより個人全体行動思考方向づけられ、人はこのもとで、無意識のうちに自分の行動正当化している。 

ポストモダン論によって使用された言葉。

大きな物語」とは、ジャン=フランソワ・リオタールが『ポストモダンの条件』において提唱した言葉であり、科学がみずからの依拠する 規則を正当化する際に用いる「物語語り口 narrative」のことを意味する。
上記のような含意から、同書のなかでは、 同じ意味として「メタ(=上位)物語métarécit」という表現が使われることもある。

リオタールによれば、従来人々は科学の正当性を担保するために「大きな物語」としての哲学を必要としてきた。
ここでいう「哲学」とは、真偽善悪を問う際の「基礎づけ」を担う知の領域を指し示している。
リオタールは、このような「大きな物語」に準拠していた時代を「モダン」、そしてそれに対する不信感蔓延した時代を「ポストモダン」と呼んでいる。
つまり ポストモダンとは、この基礎づけとしての「哲学」が有効性を失った、言い換えれば「大きな物語」が終焉した時代だというのである。
1980年代以降に「ポストモダン」という言葉が浸透するにつれて、「大きな物語の終焉」というキャッチフレーズは、それ以前の時代からの断絶強調するための格好の用語として 広く人口に膾炙した。
しかし上記のように、そもそもこの言葉を広く知らしめた『ポストモダンの条件』において、「大きな物語」という言葉が科学の正当化を めぐる議論において用いられていたという事実は記憶にとどめておく必要がある。

「大文字の物語」

最近ネット界はすっかり左右対立になってて大きな物語の崩壊はどうしたんだという感じですね
イデオロギーideology) -- 大きな物語のひとつ