Scrapboxで薄い本をつくる (daiiz)
コメントどんどん書き込んでください〜
お久しぶりです!
daiizです
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2017夏〜 Scrapbox
2019秋〜 Helpfeel
ユーザー時代からスクボに関する色々な実験をしてきました
今日はScrapboxから薄い本を作る個人開発のツールについて話します
Scrapboxに書き溜めた知識を出版しよう
2年前から取り組んでいた
この頃は自分だけが使えるCLIツールだった
Scrapboxらしさを活かした執筆ができておらずボツ
書き直した
ついでにウェブブラウザから使えるようにした
デモ: 書籍作成支援ツール「Pimento」
Scrapboxにピリッとした
唐辛子を作用させると本ができる
このツールの核となる
TeX文書への変換処理はOSSとして公開している
その気になればターミナルで実行できるはず
Webアプリ版がダウンしていても手元で実行できて安心
wasm化を所望
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TeXを経由するのはなぜだろう
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TeXは環境構築が苦痛
HTML+CSS経由でPDFにしたほうが、web browser onlyで動いたりといろいろ便利になるはず
(適当に言ってます)
このプロジェクトが開始した時点で、印刷所が受け入れてくれる正規のPDFの形式 (PDF/X-1a) を出力できるのが
LuaLaTeXが主力だったのです。いまではCSS組版の
Vivliostyleでもできるという噂なので移行できるかもしれません。
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なるほどです
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理工系の論文でまだTeXが主流というのも大きいです (私が大学院で使いたいツールでもあったので)
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Scrapboxらしさ
これらを普段どおりやりたい
小さくページに切り出して書く
プロジェクトを分けなくていい
気合がなくても本を書けるようにしたい
目次としてページリンクを並べるだけで本になるといい
ブロックの入れ子関係を賢く解決
*
の個数に応じて相対的に判断
[** [Section]]
、 [* [Subsection]]
リンク先をセクションとして展開
自動で付録に追加
リンク先が目次の章立てに含まれていない場合、いい感じにAppendixに追加される
このアイデアうまいな~
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すげええええ
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すご
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Scrapboxのビューの一種としての書籍
アイデアの根底はHelpfeelと似通っている
Helpfeel: 検索が強化されたScrapboxのビューである
Scrapboxで書いておけば、簡単に様々な形式の表現に変換できる
知識のスナップショット
時間が経つとScrapboxの精製が進み、密度の高いリンク構造ができあがる
起点ページを固定して定期的に本にすると成長が見れて面白いのでは
記念になる
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今後の展望
今年からの
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の技術同人誌の配布形態
紙 + PDF + Scrapbox JSON
書籍全体や章単位でJSONファイルを配布可能
製本テンプレートやサンプルを共有する場所
いい感じのスタイル (clsファイル) のレパートリーを増やしていきたい
さらなる野望
既存の一般的な媒体での販売もしつつ、Scrapbox読書楽しいじゃん!という方向を盛り上げていきたい
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わいわい
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もらったJSONで製本は各自みたいな世界もあり得ますか?すげー
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たしかに。そういうことができますね!
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おまけ
このツールで作られた本たち
見本誌も持ってきています。懇親会でお声がけください!
使い方: UserScriptを書くだけ!
script.jsimport { initPimento } from "/api/code/daiiz-codes/pimento-build/script.js"
initPimento()
変換したいページで押してツールを起動する
ページの内容が渡される
ツール側でGoogleアカウントでログインする
過去のLTの振り返り
Scrapboxコミュニティでの初めての発表
Scrapboxにまつわる実験のバックナンバー