渾沌
荘子の登場人物、良かれと思って目鼻をつけたら死んでしまった
> 南海の帝を儵といい、北海の帝を忽といい、中央の帝を渾沌といった。
> 儵と忽とは、ある時互いに渾沌のところで巡り合った。渾沌は二人を丁寧にもてなしてくれた。
> それで、儵と忽とは、渾沌の好意にお礼をしようと相談して、
> 「人には七つの穴がある。目で見て、耳で聞き、口で食べ、鼻で息をしているが、渾沌にはこれがない。ひとつ、お礼にこの穴をあけてあげようじゃないか。」
> そこで二人は一日ごとに一つずつ穴をあけていった。七日経って、終わったときには、渾沌は死んでいた。
>オルペウスによれば、このカオスは有限なる存在全てを超越する無限を象徴しているという。
>カオスの名は「大口を開けた」「空(から)の空間」の意味を持つ。
>配偶神はおらず、奈落のタルタロス、大地のガイア、愛と欲望のエロース、暗黒のエレボス、夜のニュクスを生み出した。
>ヘーシオドスの『神統記』によれば、世界の始まりにあって存在した原初の神である。世界(宇宙)が始まるとき、事物が存在を確保できる場所(コーラー)が必要であり、何もない「場」すなわち空隙として最初にカオスが存在し、そのなかにあって例えば大地(ガイア)などが存在を現した。
まず最初に事物が存在を確保できる場所が必要であり、それがカオスだ、という世界観
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