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ラディカル・フェミニズム
第二派フェミニズムで登場した新しい運動と思想
家父長制 (patriarchy) を標的とした
家父長制により、特権的な地位を占める男性に女性が支配している、と考える
代表的な運動
1969 年に始まったレッドストッキングス
ファイアストーンらは、男女の関係を生物学的違いとして捉えるのではなく、階級関係として再定義
女性に対する抑圧の根源はセックスにあるとする
女性の性欲は男性によって抑圧されていると考える
女性の性の喜びは男性にとっては二の次とされてきた
性革命によって女性も解放されたかに思えるが、男女のセックスにおいて女性の不満は大きかった
ペニスを挿入されることによって感じる膣オーガズムがまずは批判された
ペニスを受け入れることによってのみオーガズムに達するのではない、とする
社会における女性身体の表象のされ方も批判
性革命では、女性の身体は常に男性からの欲望の対象としてまなざされた
1970 年代には、ポルノグラフィラディカル・フェミニズムの重要な関心事になった
ポルノグラフィはファンタジーではなく、レイプなどの現実的暴力と地続きであると主張
1980 年代、反ポルノ運動が最も盛り上がる
2 人は女性の抑圧装置としてのポルノグラフィラディカル・フェミニズムの思想と運動に位置づけた → 反ポルノの主張が、アメリカ国内のキリスト教保守系右派との親和性を強める結果に
この保守系右派は、性革命に強い反発
ポルノに反対の女性も、反ポルノ派と保守系右派との連携には懐疑的だった
ラディカル・フェミニズム内のセックス推進派と反ポルノ派の対立は 1980 年代に深刻化 → セックス戦争 (Sex Wars) と呼ばれた
レズビアン・フェミニズムの思想と運動はラディカル・フェミニズムに影響
ラディカレズビアンズのメンバーが、異性愛同性愛で女性が分断されるのではなく連携することが重要と訴えた
女性の抑圧の根源は、異性愛男性中心社会であるとみなす
レズビアンは、家父長制の担い手である男性と女性の異性愛関係を根源的に問い直す人である、という主張
従来のフェミニズムはヘテロセクシズム (異性愛主義)
男性に依存せず女性のみで自立する運動と思想をフェミニスト分離主義 (Feminist Separatism) という

参考文献