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視床下部

視床下部とは、間脳に位置し、内分泌自律機能の調節を行う総合中枢である。
ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織であるが、多くの神経核から構成されており、体温調節ストレス応答摂食行動睡眠覚醒など多様な生理機能を協調して管理している。
中脳以下の自律機能を司る中枢が呼吸や血液循環、発汗といった個別の自律機能を調節するのに対し、視床下部は交感神経副交感神経機能や内分泌を統合的に調節することで、生体の恒常性維持に重要な役割を果たしている。系統発生的には古い脳領域であり、摂食行動性行動攻撃行動睡眠といった本能行動の中枢である。