Lembekの定理
(I,i)が
F-始代数ならば、
I\cong F(I)が成り立つ
任意の
F-代数(X,\phi)に対して以下の可換図式が成り立つ
かなり丁寧な証明
上図のXにF(I)を入れる(少し記号は変えている)
図1
(I,i)が
F-始代数なので、上図を可換にする射
aが唯一存在する
今示したいことは「
Iと
F(I)が
同型である」ということであるので
I, F(I)間に準同型が存在し、その合成が恒等射になっていればいい
上図を見ると、i:F(I)\to I、a:I\to F(I)がいるので、これらが互いに逆射になっていることを示せばいい
まずi\circ a =\mathrm{id}を示す
上の図を下に伸ばす
図2
このときの緑矢印i\circ aに着目する
これは\mathrm{id}
なのでi\circ a=\mathrm{id}
次にa\circ i=\mathrm{id}を示す
a\circ i=F(i)\circ F(a)(図1の可換性より)
=F(\mathrm{id}) (上の議論により)
=\mathrm{id}
故に、a=i^{-1}なのでI\cong F(I)
参考