随伴の単位-余単位と関手の合成の等式を用いた定義
随伴関手であることが分かっている関手に関係する証明を書くのに便利である
直接操作できる公式を持つから
定義
以下の2式を満たすとき随伴F\dashv Gと記述する
\varepsilon F\circ F\eta = \mathrm{id}_F
G\varepsilon\circ\eta G=\mathrm{id}_G
このとき、
FはGの左随伴であり、
GはFの右随伴である
補足
この式に出てくるまとまりは全部自然変換だよ

\varepsilon F, \eta G, \mathrm{id}_Fなどは全部自然変換
状況として下図の様になっている
青の部分と緑の部分を縦に並べて描く
水平合成によって関手
FGFが得られ、縦に並べて描くことによって、そのまま
垂直合成をイメージできる
垂直合成によって自然変換\varepsilon F\circ F\etaを得る
これと恒等自然変換\mathrm{id}_Fが等しい、というのが随伴の定義の1つ目の式だ
描く量が少ないので両方示す
単位、
余単位と関手の合成の等式を用いるものを図にしたもの
最後の図の自然変換\varepsilon F\circ F\eta:F\to Fと、恒等自然変換\mathrm{id}_Fが等しくなる
これも同様にG\varepsilon\circ\eta G=\mathrm{id}_Gとなる
参考
参考
Fの向きが逆なので注意
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