generated at
ポストの問題
「ポストの対応問題」とはべつもの


問題
停止性問題よりもチューリング次数が低い計算不可能な帰納的可算集合が存在するか
ref wiki
算術的階層の図の②の中の全ての集合の間で\equiv_Tが成り立つか?
②の領域に属するのは、計算不可能かつ半決定可能な集合たち
ref 『C言語による計算の理論』 p.127

↑の2つが同じ問題を指していて、ただ別の言い方をしているだけなのかはわからんmrsekut
wikiの方が何を言っているか??


結論
成り立たない
つまり、計算不可能かつ半決定可能な集合\alpha,\beta\alpha\equiv_T\betaとなるものが存在する
各領域の中に無限個の同値類が存在する
この同値類の中で\le_m\le_Tが最大の同値類に属する集合\varphiが存在し、これのことを完全集合と言う


廣瀬「計算論」廣瀬「帰納的関数」に証明が載っているらしい



関連する定理
計算可能集合全体は
\equiv_Tで1つの同値類になる
\equiv_mで3つの同値類になる
\emptyset\mathbb{N}とその他に分けられる
算術的階層の①に限った場合の同値類mrsekut
証明
計算可能集合内の集合\alpha,\betaについて論じる
\equiv_Tについて
\alphaが計算可能ならばどんな\betaに対しても\alpha\le_T\betaである
チューリング還元の定義よりmrsekut
したがって計算可能集合のあいだでは全て\equiv_Tが成り立つ
\equiv_mについて
\alphaが計算可能で、\emptyset\subsetneq \beta\subseteq\mathbb{N}ならば\alpha\le_m\betaが成り立つ
なぜならx\in\beta,y\notin\betaとなるx,yが存在するので、
それを使って以下のような関数fを定義すればいい
f(z) = \left\{ \begin{array}{ll} x & (z\in\alpha) \\ y & (z\notin\alpha) \\ \end{array} \right.
これは、\alphaの特性関数の戻り値の1/0をx/yに変更したものである
y\betaの外ならどこにいてもいいので、複数描いてるmrsekut
このf帰着関数になる
したがって\emptysetでも\mathbb{N}でもない計算可能集合の間では全て\equiv_mが成り立つ
一方、
\alpha\le_m\emptysetが成り立つのは\alpha=\emptysetのときだけであり
\alpha\le_m\mathbb{N}が成り立つのは\alpha=\mathbb{N}のときだけである
したがって
\emptysetとの間で\equiv_mが成り立つのは\emptysetだけであり、
\mathbb{N}との間で\equiv_mが成り立つのは\mathbb{N}だけである



参考