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CEFR
>CEFR は、複数言語間で外国語学習者の習得状況を示す際に用いられる共通のガイドラインで、もとは 1989 年から 1996 年にかけて欧州評
> 議会が手がけた「ヨーロッパ市民のための言語学習」プロジェクトにおいて考案されたものである。
>2001 年の一般公開後、瞬く間に世界中の教育機関に広まり、日本でも文部科学省が率先して CEFR ベースのカリキュラム導入を推進...
>CEFR に掲載されている標準受講時間数を基に「日本人には○○○時間の英語学習が必要」とインターネット上で主張しているところがいくつかあるようだが、これはあまりに安直にCEFR の情報を取り込んだ結果であり、日本人英語学習者にその情報を適用するには不適切
>CEFRの説明を見ればわかるように、この指標の眼目は、学習者ごとに「状況」に応じた「目的」を設定し、それをクリアしていくというところにあったはずです。
>異なるテストを紐付けするにしても、あくまでそれは学習者の進度を明確化することで、学習の役に立てることが目的でした。
> ところがこの指標が、日本では選抜試験のための厳格なラインとして流用されることになったのです。異なる業者試験の点数を紐付けするにしても、それが絶対的なものになりえないことは誰が見ても明らかでしょう。学習者が個人的にこうした指標を使う分には、こうした「紐付け」もそれほど大きな問題を引き起こさないかもしれませんが、選抜試験に使われるとなるとさまざまな混乱を招きます。