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思考の老化
「これは昔あったあれと同じだな」。─そして新たな可能性に気づけない

人は背伸びする心を失った時,老い始める。 虚数の情緒

基素の定義
実際のものを試していないのに、過去の自分の体験と照らし合わせて解答を想像してしまうこと。結果として潜在的な可能性を過小評価すること
現実理解モデルが現実に追従してアップデートできていない状態
知識の半減期を意識できておらず、半減していることに気づけていない状態
「黒星紅白が話題になっていたからサモンナイトの話かと思ったらFGO(アビゲイル)の話が支配的だった」、みたいなのは別の名前を与えたい

兆候
能動的な探索が少なくなり、受動的な推薦(「他人のオススメ」、「ランキング」)でしかものをみなくなる黄信号がある
エンタメという非効率に効率を求め始めたりする(この方法では評価の確立したジャンル以外の、新しい面白さには気づけない)
「自分の周りだと当たり前なのに、なんか突っかかられるな」

こうなる理由も十分にある
学ぶ時間を十分に取らないのが真因だと思っている
加齢すると自由な時間が少なくなる
子供の世話・責任のある仕事・家族との時間・親の介護
身体的老化(可能性の縮小)によって睡眠をとらないでいると体にガタがくる
自由な時間がなくなれば、少ない時間で最も効率よく娯楽を得る行動に出る
自分に似ている人のおすすめをみたり
多くの人が面白いと言っているものをみたりする
なので、多くの人は自然におっさん化する。私も例外ではないはず。

何が問題か?
おっさん化の怖いところは、だれもが徐々になっていくところ
過去の資産でくっていく
自分の過去の経験に照らして今を判断する
これ自体は多くの人がやっている
度が過ぎる
はじめはカンが効くから正しい
これが成功体験になるので、厄介
新しい情報を取り入れず、目を磨くのをサボると徐々に感覚が離れていく
最終的に新しい価値に気づけなくなる
衰えを感じたときにはすでに手遅れになる
/nishio/知識領域の増加の図が説明していそう

自分とその周囲の価値観は変わりにくい
>@parosky0: 価値観をアップデートしていないことは責めにくくて、たとえば「食料問題と二酸化炭素排出量の観点から牛肉を食べるのは非倫理的、焼肉など到底許されない」とされる時代が到来したら僕だってうっかり「ええっちょっとでもダメ?」とか答えてしまって令和の遺物とかなんとかで大炎上すると思うんだよね
だから世代の常識の形成とトレンドの変化のようなメンタルモデルを持っている

>「既製品を買ってきたり、従来のルールに基づいて実行したり──こうした組織やビジネスは長続きしません。世の中が変動して複雑性を増す時にそれを続けると、過労死するか、または“おっさん”になります。おっさんは自分がアヘンを吸って、ほかの社員にも勧めてくるのですが、実際のところ仕事はしていません。会社の問題でもありますし、各個人の人生の問題でもあります」(登氏)


初稿

がキーワードではないかという考察
「苦しみとセットの楽しみ」を避けた人の結果論


? 老害になるしくみ