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妖精化の魔法
>たとえば、ずっと無言プレイだったフレンドがマイクをオンにしてしゃべり始めたとき、唐突に人間性を感じてショックを受けたことはないだろうか。僕は何度もある。VRChatにはさまざまなプレイスタイルがあり、地声+VR+全身トラッキングが最も現実から持ち込めるデータ量が多い。地声→ボイスチェンジャー→読み上げソフト→無言、VR(全身トラッキング)→VR(全身トラッキングなし)→デスクトップといった順にデータ量は減っていく。現実から持ち込むデータ量が多ければ多いほど相手の実在性を感じるし、逆に少なければどこか架空のキャラクターのように感じてしまう。後者では仮想世界上の姿(アバター)の印象に引きずられて、データの欠落した部分が自動補完されるからだ。そして往々にしてその空白領域は、自分にとって都合のいいバイト配列で埋められる。この疑似バイト配列が本当のバイト配列で上書きされたとき、つまり無言プレイだったフレンドがマイクをオンにしてしゃべり始めたとき、なぜショックを受けるのか? 答えは簡単。実在する人間だと思っていなかったからだ。何か空想上の生物、そう、妖精のように思っていたからだ。この疑似バイト配列こそが「妖精化の魔法」である。
> 妖精は予定調和の存在だ。あなたの想像の範囲を超えることはない。あなたを決して傷つけることはなく、心地いいことだけを言ってくれる。いつも笑顔で、怒りもしないし、悲しむこともない。そこにカオスは存在しない。だから安心できる存在だ。それが本当は違ったとしたら? あなたを傷つけるかもしれないし、耳障りなことを言ってくるかもしれない。怒りもするし、悲しむことだってある。そのカオスは現実の他人そのものだ。その落差に、人はショックを受けるのだ。「妖精化の魔法」がディスペルされる瞬間である。


「あこがれの人」であったクリエイターのSNS上で意見が合わないときに、ラジカルに反応してしまうということがある
結果として炎上になることがある過去の発言で炎上する事例
違う考えを持つ人ともルールがあればやっていけると思えるようになるには経験値が必要のようだ
他人がこれは言わないだろうという過剰な期待を抱いている状態

アイドルは意図的に妖精化の魔法をかけている
パブリックイメージによるブランディングも似ているが、上の文章を読む限り、もっと身近で親密な状況のコンテキストかもしれない

情報は発信者の意図で要約されるの発信者も受信者も自分であるパターンとして解釈できる
相手を知らないうちに要約してしまう

>気が合うと 見せかけて 重なりあっているだけ
誰か人のことを好きになるときに、この人が自分と同じなんだって言うポイントを見つけて好きになるが、当然その人は自分では無いから、同じ考えを全てに対して持っているわけではない。ただ勘違いしているだけ
勘違いして好きになる方が最後まで知らないと好きになれないよりも、決断するのが早くなるから集団を形成するのが早くなるからそういう性質になってるのかも