二次創作で儲けてはいけないという合意はない
ここでいう合意とは
コミュニティ内での合意
作り手と権利者の合意
「
二次創作で儲けてはいけない」という合意はないと思う
利益は大手サークルなら絶対にある
サークル数でいったら少数派
大手サークルが設けてるからという理由で訴訟されたことはおそらくほぼない
おそらくというのは、報道されなければ知らないので、実数はわからないからである
大手サークルが公式に起用みたいなことはある
FGOやアズールレーンなどを調べれば事例は出るだろう
別の問題としてこういうのはあるが、いずれも利益単体を持ってどうという話ではない
何も知らないけど流行っていて儲けられそうだから描きました、はウケが悪い
しかし、問題はある
Q. じゃあ「二次創作でめっちゃ儲かってる」とツイートして燃えないのですか?
A. 燃える可能性はある。発言は強く非推奨というのが2021/11/28時点の自分の感覚
理由は僻みなどいろいろ
二次創作で儲かることを表明すること自体に抵抗感がある人は嫌儲よりはるかに多い
前提:創作の動機として、大きく次の2つがあると考える
1. 作品への愛の表明
コミュニティとの交流も含む
2. 利益
技術研鑽や自己PRもとりあえずこちらに含む
仮定:オタクコミュニティの中では、「利益が全く無くても愛があればやる」という人が称賛される
権利者からIPを借りている(実際には公式に借りていないのだが、借りているというという意識がある)のだから、利益は関係ない
この仮定は自分の観測範囲では真である
本来作品への愛と金がもうかっていることを喜ぶことは本来独立している
いい切り分けじゃないかも?
イナゴだって作品への愛はあったりするかもしれない
イナゴじゃなくたって利益は大抵好きだろう。嫌いなら無料で配布すればいいわけだから
この切り分けでは「儲からなくてもいいけど現地に行きたい」などの人が漏れる
他人の作品への愛は内心であるから、外側からは実際には測れない
絵を書きまくっていて収益化していなければ愛があるとみなされることが多い
ピコ手のサークル=利益が出ていないサークルはそもそもイナゴになりようがないけど
利益が出ているサークルとイナゴは協会が微妙な気がする
同人イナゴというのは流行ってるジャンル全部やる人のこと?
でも普通のサークルの興味だって絶対に変遷するので、どれぐらいのスピードでイナゴとするかは人によって違いそうだ
究極の切り分け方は、「作品で収益化が停止されたときにも二次創作をやり続けるかどうか」な気がするが、大手だって大損こいたらやらないのではないか?
ラジカルなオタクはこの人達を真の愛があるオタクとしがち?
実際に誰?
実際にはここは程度問題だと意見が割れると思う
いずれにせよオタクは作品への愛を前提とするので、左側の列を仲間とみなす
利益を強調すると、「利益目的にやっていて、本当は好きじゃないのかな?(
同人イナゴなのかな?)」と他人に思われる可能性が上がる
大手サークルは売上の話をほぼしない
愛があって利益も好きな人はおそらく最も構成比が多いと思うが、ここも売上の話をしないので見えない
利益が好きだとは言わない
コミュニティからは愛だけがある人だと思われている、あるいはそこはつっこまない不文律がある。ジャンルとしては作る人が減ったら嫌だから
イナゴは利益を強調すると思われている?
イナゴは実際には発言しないのに、
イケダハヤトのような利益を全面に押し出す人のイメージが重なって発言すると思われている可能性がある
このパブリックイメージの形成の歴史は掘り下げると結構面白いんじゃないか?
実際にはイナゴも強調することはないはず
何も知らない人はするかもだが、二次創作を主戦場にしている人は絶対に言わないと思う
イナゴも空気を知っているから
実は同人イナゴって不可視なんじゃないか?
本当に利益が0ですべて愛だけでやっている人もいるが、すごく多くはないのではないか
ずっと赤字で本を出し続けるのはほとんどの人にとって金銭的に辛いことだと思う
単純にやりたてだから売れないというのは、現時点では売れないから同人イナゴではないというだけで潜在的にはイナゴ化する可能性がある
「(費用とリターンが)トントンぐらい」と表明することは全く忌避されていない用に見える
単にたくさん儲かっていることがわかると権利者が不快に思うと考える人もいるかも
儲かっていることを表明→権利者が快適に思うことはなさそう
儲かっていることを発言しない→何も起きない
ので、トータル安全という考え方
儲かると儲けだけのことを考える人たちが登場して現在居心地の良いコミュニティの居心地が悪くなるという恐怖