すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術
> 第1章 ノートと僕たち 人類を生みだしたテクノロジー
> 第2章 はじめるために書く 意志と決断のノート
> 補 章 今日からノートをはじめるためのアドバイス
頭の中だけで考えようとしないこと
大切なことは、「自分のノート」を構築すること p40
外部のノートを含めると、一人の人間の脳では扱いきれない膨大すぎる情報量に圧倒されてしまう
自分の脳と結びついたノートで
有限化することで、扱い可能な情報量にする
Scrapboxを使う以前に学んだことはどんどん記憶が薄れていくのに対し、Scrapboxに記録したメモは何度もリンクで想起して記憶が強化されていく実感がある
なので、ノートへ記録することの重要性を説く本書の主張には、多々頷けるところがあった
やったこと・学んだことをノートに少しずつ書いていくことで、難しいことも理解できるようになる
進捗を見えるようにすることで、自分自身にモチベーションの餌を与える
デジタルツールの場合はリストが際限なく増えてしまって逆にやる気を失いかねない
リストの有限化も必要
継続できることが最も重要であるため、三日坊主にならないようにゆるい自分ルールを作ることが大事
「思う」と「考える」
「思う」は早い、無意識、システム1
「考える」は遅い、意識的、システム2
「思い」を書き留めて、その後「考える」ために書く
過去の自分が書き留めた「思い」を再読すると、新たな発見がある
当時と様々な状況が異なっているから
疑問文の効能 p166
>書き出した「思い」に意識的に知的作用を与える行為が「思考」ですが、その活動をより効果的に行うために、疑問文をストックしておくのも有効です。
>実際ショーペンハウアーも「読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない」と述べています。彼はこれを否定的なニュアンスで述べているのですが、むしろ私は「普段目にできない思考を体験できる機会」であると捉え直しました。そのように一ひねりして捉えると、読書が単なる受動的な時間の浪費ではなく、「普段は目にすることができない、思考を体験できる機会」へと変身します。
そのまま無批判に受け取るのではなく、「思い」を書き留めてから、捉え直すように「考えて」みる
速読はシステム1のスピード読書になってしまう。速く読みすぎてはいけない
誰かに教えるつもりで話す・書くことは理解を非常に助けてくれる
自分で技法に名前をつけてみようコーナー
技法34: 本を開く前から読書メモは始まっている
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技法37: 読書の習慣化のためにもノートを使う
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他人が分かりやすいようにノートを書きたいけれど、
自分と他人の非対称性がある時点で「どう書けば分かりやすいか?」は曖昧な観点となる
とはいえ、「日本語で一般的な国語学習を受けてきた人向けに分かりやすい文章」はある程度絞りこむことができる
個人の体験や、失敗とその対応方法を共有ノートに書いて運用していく方が、チームとしてノウハウが溜まっていく
組織で共有ドキュメントツールを用意する意義がここにある
が、失敗とその対応方法をドキュメント化されることは、割と珍しいかもしれない
人は失敗を隠したがる生き物だから
ノートの価値は今はわからない p272-273
>「今」書いているノートの価値は、「今」はわからないのです。もう少し言えば、わからないというよりも不確定と言った方が正確でしょうか。ノートを書くことで、たしかに「今」役立つこともありますが、時間が経った後で思いも寄らぬ形で役立つことがあります。
> 「それを書いた時点では、思いも寄らなかった結果を引き寄せること」。哲学者の東浩紀さんはジャック・デリダの哲学を引き継ぎながらそれを「誤配」と呼んでいます。
この
誤配にベットする感じはとても好き
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書き手の意図どおりに読み手が理解するとは限らない。それは未来の自分にとっても同じ
> 補 章 今日からノートをはじめるためのアドバイス