>私達はある事柄について知れば知るほど、知らない領域について強い好奇心を抱くようになる。
>ダニエル・バーラインは被験者に動物に関する質問を投げかけ、それぞれの質問について、どのくらい答えを知りたいか聞いた。その結果、もっとも関心が高いのはもともと知識のある動物だった。ローウェンスタインもまた、示唆に富む実験結果を示している。被験者はアメリカの州のうち三つの州都を知っていると、自分には知識があると考える傾向がみられるという(「私は州都を三つ知っている」)。ところが、四七の州都を知っている場合、三つの州都を知らないと考える。そして残りの三つを知りたいと思い、実際に知る努力をすることになる。好奇心は知識に連動して高まる性質があるようだ。