generated at
2022年8月11日
昨晩は、明るくなる頃まで高野秀行清水克行世界の辺境とハードボイルド室町時代』に読み耽ってしまい、今朝も起きてからさらに続きを読んで、読了。世界の辺境をめぐるノンフィクション作家と、日本中世史を専門とする歴史家の対談が、こんなにも面白いものになるなんて。そうなると次の本も読みたくなって、『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』も購入。一冊目から『ゾミア』を取り上げていて、めちゃくちゃ面白い。

友人宅に出かけるKを見送った後、散歩に出かける。高野・清水本の続きをひたすら読む。取り上げられる本自体も面白そうだし、それを語るお二方の話もますます面白い。高野氏の視野・知見の広さ、物事を関連させる能力に基づく鋭い質問に対して、清水氏がおもしろエピソードを交えて明確に受け答えすることで、話がどんどん展開していく。紹介されている本、どれも買って読みたくなる。

ジムへ。しばらくの間、またあちこち痛みが出たりしていたので一週間以上空けてしまった。肩と背中周りを集中的にやった後、30分間ジョギング。6kmでゆっくりと。今日は膝の痛みはほぼ出ることがなく、ようやく慣れてきたのかもしれない。もうちょっと早くするとか、長く走るとかもしたいところだが、無理するとすぐにまた傷めるので、じっくりやっていく。さらに1時間近くかけて開脚ストレッチ。左のハムストリングが硬い。

運動をしている間、Yuval Noah Harari Reveals the Real Dangers Ahead | The TED Interviewを聴く。ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』は面白い本であったが、その後のテクノロジーへの懐疑については、いわんとするところはわかるが、つまらないと思う。我々のアテンションはSNSなどによって知らず知らずに影響されているわけだが、氏は一週間のリトリートによってそこから脱却を図る。それ自体はもちろんいいことだとは思うが、そこからAIがアテンションを通じて我々を操作するなどといい出すのは、人文系の人々のよくある妄想に過ぎない。そういう話を聞いていつも思うのは、そんなものを作れるなら早く見てみたいものだ、ということである。

帰宅して、Kが以前買ってきてそのままにしてあったGeneLifeというところの遺伝子検査キット(Genesis2.0)が、別のものを探している時に棚の中から出てきたので、せっかくなのでやってみることにした。とはいっても、PCR検査でお馴染みの、唾を採取して送るだけというもの。1ヶ月ほどで結果が出るようだ。遺伝子のルーツがわかったりするようで、それは面白そうなので楽しみである。

ユリイカ 2022年8月号 特集=現代語の世界 ―若者言葉から語用論まで―』のうち、ひとまず興味を惹かれたものをざっと読んでいった。

現代語という不可解なもの――語彙と文法の波間に / 飯間浩明川添愛山本貴光
危機言語としての地域のことば / 田窪行則
流行語を百科事典に載せるとは?――ウィキペディアが記録する現代のことば / 北村紗衣
言語の多様性と向き合う――『エリートと教養』の考察を通じて / 川原繁人
ギャル的批判能力は時代おくれなのか / 鈴木涼美
ことばとVTuberと戦争と / 吉岡乾
母音殺し、ピンポン玉のゆくえ――HipHopとTikTokの現場から / つやちゃん
うつろう言葉の捉え方――「現代語」を考えるためのブックガイド / 山本貴光

日記をScrapboxに移して数日経つが、日記のみのフィードを作成する方が良かろうと思っていたところ、リクエストもあったので、少し取り組んでみた。少し前に「GitHub Pages のデプロイに Custom GitHub Actions Workflows を使用することで、ビルドの成果物の commit が不要になりました | DevelopersIO」という記事を読んでいたので、試してみた。kentaro/scrapbox-diary-feedに、「日記」タグを含むページのみをフィードから選択してRSSとして吐き出すスクリプトと、そのRSSファイルをGitHub Pagesにデプロイするワークフローを置いた。その結果、以下のURLで、毎朝8時にフィードが更新されるようになった。


なぜ毎朝8時なのかというと、Scrapboxの日記はページができたときには必ずしも完全な日記になっているとは限らないので、むしろ日記なのだし更新頻度は一日一回の方が都合が良い。基本的には毎日日記を書いているのだし、夜遅かったとしても8時まで起きてることはほとんどないだろうので、その時間にした。ちゃんと動くかどうか、明日また確認してみよう(だいじょうぶだと思うけど)。

----