>人間が究極の社会的つながりである性行為を行なうとき、オルガスムによってオキシトシンが血流に大量に放出され、授乳する母親に見られるのと同じ集中力と、鎮静や、ときには眠気までも呼び起こす。そしてやはり、つながりがもたらすこの化学物質が血圧とストレスホルモンの値を下げる。孤独の科学 人はなぜ寂しくなるのか 位置No.2656

> オキシトシンは「ストレスを希釈するホルモン」だと思ってもらえれば概ね間違いない。イメージとしては脳に溜まった高濃度のストレスを薄めてくれる感じだな。セロトニン復活ストレス解消法p.33

> 脳の視床下部内で合成され、下垂体後葉と呼ばれる部分から分泌されるホルモン。副交感神経の働きを活発にすることで人間をリラックス状態に導く。他者の肌と触れ合ったりペットを撫でたりといった行為でも分泌されることから「愛情ホルモン」とも呼ばれ、「幸福感を高める」「睡眠の質を上げる」「社交性を高める」「免疫力を上げる」「不安や恐怖を軽減する」「ストレスを緩和する」等、数えきれない効果があるが、ここでは「ストレスの緩和」に焦点を当てる。オキシトシンに関する有名な研究に「人と30秒抱き合うだけでストレスが三分の一軽減された」というものがあるが、パートナーの有無に関わらずオキシトシンの分泌法を学べばストレス軽減に向けた道筋がはっきりと見えてくる。 セロトニン復活ストレス解消法p.34

>親密さはそれ自体がドーパミン源となる。 恋に落ちることや母子の絆を作ること、 性的なパートナーとの結びつ生涯のものに変えることに関わる大事なホルモン 「オキシトシン」は脳の報酬回路のドーパミン神経細胞の受容体に結合する。 報酬回路の活動を高めるのである。言い換えれば、オキシトシンは脳内にドーパミンを増やす。これはスタンフォード大学の神経科学者リン・フンとロブ・マレンカらによって近年、 明らかにされた。ドーパミン中毒 アンナ・レンブケ 188ページ