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上海特急

【音楽】
【製作】
【制作会社】
【編集】
【公開】1932
【上映時間】80min

特徴 :
世界恐慌 (大恐慌)のまっただなかで公開
美しくスタイリッシュなキアロスクーロ撮影 (スタンバーグは元カメラマンだったこともあり、撮影に積極的にかかわった)
フェミニズム的であり、反人種差別的な描写
引用 : Jonathan Spence, writing about the film's usefulness as a piece of history, says that the real events of 1923 Lincheng Incident were far more dramatic, but says that nonetheless this is "a wonderful film, with great performances by Dietrich – 'it took more than one man to change my name to Shanghai Lily' – and Anna May Wong."The critic for Senses of Cinema called Shanghai Express a "riotous exercise in excess in every area; the visuals are overpowering and sumptuous; the costumes ornate and extravagant; the sets a riot of fabrics, light and space; and all of it captured in the most delectable black-and-white cinematography that one can find anywhere." He discusses the film's interest in the questions of race and colonialism and notes the "peculiar bifurcation" of the film's view of race, as most of the respectable "white" characters in the film are seen as both flawed and racist. Only Dietrich, Wong, and, to some extent, "Doc" Harvey have any "real moral agency." He calls the film "surprisingly feminist," with Dietrich being a "strong, dominating presence" and Wong's character her equal. - Dixon, Wheeler Winston (2012). "Shanghai Express". Senses of Cinema (62).
つまり、人種と植民地主義への批判。白人キャラクターが人種差別的に、あるいはなにかしらの悪徳をもって描かれているのに対して、ディートリッヒとウォンと、「ドクター」 だけが高潔な人物として描かれる。そしてフェミニスト的でもある。ウォンとディートリッヒは力強く自律的に、そして有徳な行動をとるキャラクターとして描かれている。

kana 神ってなんだよ笑

kana ここ最初フィルムが重なってるのはなんで?

kana あいかわらず、顔をかくしたかっこうで登場するマレーネ。

kana 4分くらいまで、ほとんどセリフなし。特急券を買うシーンくらいで

><フランス語は?>
> 古い言語はやめて勉強したまえ
kana この車掌のシーン、酷い話だ笑 スタンバーグがドイツ人であることを考えるとね。




kana この狭い中を汽車が走っていくのとかたのしい

kana 大尉は中国人娼婦に辛辣である。それをどう上海リリーは評価するか。

kana こんなかわいい扇風機があるわけ!?

kana 一瞬、おそらく一等車ではない人たちの姿が映る。上海リリーはそっちをみている?

kana このへん、動きもゆっくりでいいシーン

kana 帽子をかぶっているのがすてき。
このあとリリーには手紙がきて、「恋人からか?」 「違うわよ」 「嘘だ」 の問答→「わかった、信じるよ」 と大尉が言うと、手紙を見せる。やはり愛人からで、「今更素直になったって無駄よ。今の私は信用できない奴なの」 と。
うーん、しゃれたやりとりだけど、大尉はかわいそうに (といっても、マレーネの側はいつ別れてたかまで覚えているんだから、単にどういう側面を重視するかの問題かもしれないけどやはりマレーネのほうが別れて苦しんでいたという感じがある。そしてそれは伝わっていないような。)

殺し?のシーン
kana とても静かだ。音がない。このあと複数の車掌? が銃で殺されるが、銃声が響くのみで異様に静かだ。
のちの、フェイによる殺しのシーンも静かだ。ウワーとか叫びもしない。

kana この人はアジア人俳優?
中国系で初の、ハリウッドにおけるスター女優らしい。


kana ここはふしぜん不自然にカットが切れてる。手の位置が変わっているからバレバレになってる

kana 襟がキラキラしていてかわいい!

kana 神に祈る。あえて顔がみえない。

「自分の価値観が全てだ」 という悪役将校
kana フェイはリリーを助けた? 自分に唯一親しかったから

kana こういうちょっとした仕草がおしゃれ

kanaふたりを結ぶ、時計
それをなくすが、マレーネは「理想は取り戻せないけど時計は買ってあげる」 →大尉は冷たい。自分を裏切ったと思いこんでいる
「中国では時間の進みが違う」 という言葉
時が止まっている? 4年前から。

kana 着物ふう? おしゃれだね

kana 再度、リリーを信じられるか。
牧師が「一晩中祈っていた」 と言うが。「信じたいが、あんな男についていって」 と大尉はなかなか信じられない
牧師は、正直に彼に話そうという。しかしリリーは「これは純粋に信頼の問題なの」。「別れてから私は人生をすてた。口先だけの愛はいらないの」。牧師は「信頼のない愛は信仰のない愛と同じだ」 と言って出ていった。外で牧師は大尉と出会い、リリーに対する攻撃的な発言をうけ、「あんな女を信用するのか」 となじられる。牧師は「ちっぽけだとしても、私は信頼を大事にしたい」 と大尉を非難する。

kana ここ、いいショット。暗いなかで顔まわりだけぼうっと浮かび上がっているのも素敵だし、この映画全体を通してだけどマレーネの表情の演技がとてもいい。

kana 上海について、時計を買う。大尉い見られてさっと隠す
このシーンはなんかかわいい~
時計を渡そうとするが、それぞれ乗客や知り合いとの挨拶でタイミングを掴めない。
大尉は軍の仲間に「そろそろいこうぜ」 と言われるが、痺れをきらしてリリーに話に行く。




kana
ひどく静かで、劇伴もかなり少ない。効果音的なものもほとんど使われていない。トーキーが流行ったばかりと考えると、めずらしい。というか嘆きの天使『モロッコ』も歌入だった
見下された扱いを受ける娼婦のすがたを共感を持って描いている
大尉も、チャンと逃げようとしたことをねにもっているけど、四年間娼婦をやっていたことはあまり気にしない。

列車のなかでのドラマティックな出来事。オリエント急行の殺人もそうだけど、なんとなくオシャレなイメージ。

光の使い方がうまい。特に、祈るシーンや最後、電気を消してマレーネがたたずむシーン。

また、フェイがとってもかっこよく自律的な女性として描かれているのがよかった。この人はアジア系俳優でありアジアの娼婦役なのだが、いやな男が無理に関係を持とうとしてきたときははっきりNOを表明している。また、自分によくしてくれたリリーを助けるため、勇敢に将校と対峙する (そのうえ、「礼はいらない」 的な態度。かなりハードボイルドでクールだ...) 実際、心情が明確に描かれることはないので、ほんとうにハードボイルド的な感じ。
見ながら思っていたけど、kanaがこの監督に惹かれた理由には、映像のカッコよさだけではなくてもっと根本的なシンパシーがあるかもしれない。
この人は一貫して、女性キャラクターを強くカッコよくクールに、ハードボイルドに描く。初期の救ひを求むる人々ですらそうで、あのヒロイン女性は金や地位になびかずひたすら青年の「成長」 を待ちながらも尻をたたいたり、自らも生活のために奮闘したりするかっこいい女性像だった。ナヨッとしたお人形ちゃんを描かない。このへんやはりD・W・グリフィスなどとのちがい違いと思う。



視聴 : 2022/2/19
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