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20240103 GlenInJapan LT資料
Who am I
Student at Columbia University @ New York
CS & Philosophy
HCI / VR Researcher

Why am I talking about VR in this Plurality meeting?

Subjective Reality <----------------------------------------------------------> Objective Reality
far left: subjective, individual
any single-user VR experience
imagine you in a isolated virtual experience, only you and NPCs
far right: objective, shared
any shared VR experience
VRChat,
somewhere in the middle: sharing some parts of reality, while also having some differences
"Asymmetric Reality" 「ずれ」のある共有現実
examples
two people in the same room, but the room style looks different for each person
>@_abi_: controlnet's MLSD model is very good at generating interior decor variations! my living room in different styles:
>
two people having a lunch at virtual restaurant, but it is chinese restaurant for one and french restaurant for another.

asymmetry of space
asymmetry of time
asymmetry of language
Realtime Translation
asymmetry of public forum
Blocking /

一般的な現実やVRでは、同じ空間にいる複数人は同じ世界を見るのが普通
ただ、同じVR空間にいる複数人が、それぞれ少し異なる現実を体験するようなケースも考えられる
例:VR空間にて複数人が共同作業する状況を考える。
部屋には積み木とかモニターとかがある
一番上に描かれているのが、オリジナルの現実。
ただ、赤/青/緑の人はそれぞれオリジナルとは少し違う、個別にカスタマイズされた現実を見ている
赤の人が見ている世界(左下):
自分以外の人のアバターとモニターがオリジナルとは異なる位置に置かれている
カスタマイズの意図:自分がモニターを見やすいように配置を変えたかった
青の人が見ている世界(中央下):
机の上にあるオブジェクトがオリジナルよりも大きくなっている
カスタマイズの意図:オブジェクトの細部を見たかった
緑の人が見ている世界(右下):
自分以外の人のアバターとモニターが透明になっている
カスタマイズの意図:机の上のオブジェクトに集中したかった
このように、共同作業をしている空間でも、VRなら個別にカスタマイズして異なる現実を体験することができる
ただ、このような現実の個別カスタマイズをすると、現実の「ずれ」によってコミュニケーションに齟齬が生じ始める
「自分が見えているオブジェクトが相手には見えていない」とか「指差しているオブジェクトが相手には違う位置に見えている」とかの問題が起こりうる
それを解決するために、以下の二つの手段が取れる
1. 現実の他の部分を調整して、うまく「ずれ」を吸収する
たとえば指差しているオブジェクトが相手には違う位置に見えているなら、差している指の位置も相手には違う位置に表示すればいい
2. どうしても必要なら、必要な範囲で「ずれ」を取り除く
誰かが特定のオブジェクトについて話している時は、そのオブジェクトが必ず全員に同じ位置に表示される、とか


以上のような、①主観的な現実の個別最適化 と ②個別最適化による「ずれ」の吸収 をうまく実装したい
これができれば、従来の「全員が全く同じ現実を体験するような客観的現実のパラダイム」とは異なる形のVR空間を作れる

> When we see “Internet of Things,” let’s make it an Internet of Beings.
> When we see “Virtual Reality,” let’s make it a Shared Reality.
> When we see “Machine Learning,” let’s make it Collaborative Learning.
> When we see “User Experience,” let’s make it about Human Experience.
> When we hear “the Singularity is Near,” let us remember: the Plurality is here.

感想
>LearningengAki Discussion goes onto "shared reality"
> with the poem
>

>nishio 主観的リアリティと客観的リアリティの間にある「ずれ」のある現実共有 #gleninjapan

> 飛び入りでこの話をしましたscrapbox.io
> Asymmetric Reality (ずれのある共有現実)
>

> 突貫工事でPlurality文脈と繋げた発表資料はこちら
> (日英混じっててごめんなさい)
>nishio 会場来てから作って飛び入りしたとは思えない面白い発表だった! #gleninjapan

>ayugo Asymmetric Reality”「ずれ」のある共有現実
> 時間のずれを埋める共有現実に興味がある

>nishio 物に触れるとそのものが現れた時の映像が見えるの「物の記憶を読む」みたいな感じがあってSF的で面白い、もう現実なんだなあ #gleninjapan

>nishio 映像は納得感があるな(納得) #gleninjapan

> Asymmetric Reality”「ずれ」のある共有現実時間のずれを埋める共有現実に興味がある#PluralityTokyo #GleninJapan https://t.co/3JfnaarXwn

> 2人のプレイヤーが同じ空間にいつつも、お互いが見ているVR空間が違う、Assymetric Reality 面白いな。ジャルジャルのコントみたい#gleninjapan pic.twitter.com/7Nd7HpbWd3

> ずれのある共有現実、おもしろい。考えたことなかった。VRエンジンがポストディクションみたいに遅延評価で裁定者となるのか。オンライン対戦みたいに一つの世界にしなくても、没入型ならオブジェクトの概念だけ共有してそのレンダリングは個々のローカルで好き勝手でもいいのかもしれない https://t.co/HHLkFyUyB6


話し足りないな〜と思ったこと
三人以上の「ずれ」を考えた時のネットワークの話
なめ敵会のLT - バーチャルな時空間のなめらかな共有で話したような歴史の流れに位置付ける話
あるところの「ずれ」を人工的に作ることで、むしろ本当に共有したいことが共有できる