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偶然




第一次偶然性ブーム
1925年~1927年、ニールス・ボーア、コペンハーゲン解釈を提示
1926年、エルヴィン・シュレーディンガー、シュレーディンガーは量子力学の基礎理論に関する一連の論文を提出
1927年、ヴェルナー・ハイゼンベルク、不確定性原理を発表
1930年、九鬼周造『偶然性の問題』
1930年、中河与一『偶然と文学』
1930年、横光利一『純粋小説論』
>ドストエフスキイの罪と罰という小説を、今私は読みつつあるところだが、この小説には、通俗小説の概念の根底をなすところの、偶然(一時性)ということが、実に最初から多いのである。思わぬ人物がその小説の中で、どうしても是非その場合に出現しなければ、役に立たぬと思うときにあつらえ向きに、ひょっこり現れ、しかも、不意に唐突なことばかりをやるという風の、一見世人の妥当な理智の批判に耐え得ぬような、いわゆる感傷性を備えた現れ方をして、われわれ読者を喜ばす。
>文学が描くべきリアルな「現実」にこそ、そういう「偶然」がしばしば生じている
1941年、真珠湾攻撃


第二次偶然性ブーム
1990年、イアン・ハッキング『偶然を飼いならす――統計学と第二次科学革命』
1992年、イーヴァル・エクランド『偶然とは何か――北欧神話で読む現代数学理論全6章』
2007年、植島啓司『偶然のチカラ』
2008年、レナード・ムロディナウ『たまたま』
2010年、竹内啓『偶然とは何か――その積極的意味』