問題と偽解決の悪循環
やってる本人がその場しのぎだと理解してるならまだマシな方
何か問題Xが継続している
問題解決のために解決策Yを何度もやってる
という状況で「YをやったがXが継続している」という観測事実から、Yが正しい解決策ではない(Yが
偽解決である)のは自明
Yの量が足りないだけなのか、Yの方向性自体が間違っているのかは見分けつくんでしょうか?
線形に効果があるならやった効果が出ていなければ見分けがつきそう。一定量投下しないと効果がないならそれは掴み取れなさそう
たしかに、自明とまでは言い切れないな
「量が足りない」と「方向性がまちがってる」の二つの可能性があるのに、なぜか根拠なく「量が足りない」と思い込んで同じ行動を繰り返してしまう
なのだが、なぜかYを解決策のつもりで繰り返してしまう人がいる
例えば最近聞いた話だと
あるアイドルのファンがいかにそのアイドルのことを愛してるかYouTubeで発信してる
愛のこもったプレゼントをアイドルに渡そうとする
「もうすぐ誕生日だから君にプレゼントを渡すために入国したよ!」
なぜかスタッフに阻まれてプレゼントを渡すことはできないけど、諦めないからね!何度でも挑戦するから僕の頑張りを見ていておくれよ!
こういうやつ「アイドルに愛されない問題X」を解決するために「愛していることを発信する」偽解決Yを繰り返してるけど、そのせいでアイドルは精神的に参ってるしスタッフは全力でアイドルを守ろうとするわけで悪循環
悪循環を理解してないのは本人だけ
Yが偽解決であると自覚できていないからなのかも
誰よりも素早く(瞬発)、長時間(持久)できるのに、全く相手にされなかったけど、まだ努力とアピールが足りないだけだなと思ってずっと続けていた
なんなら「理解できてない皆が雑魚だ。しょぼいのだ。俺がわからせてやるよ?」的な傲慢もあった
5chで中傷されたり、ブログで批判されたりしてようやく偽解決っぽいとわかってきた
物量で勝てたら解決できる、という信念?もあるかもしれない
このアイドルのファンの例で言うと、「100回くらい試したら1回くらいは成功しそう」「俺の努力を認めてくれそう」とか思っているかもしれない
このアイドルのファンの気持ちは個人的にはとてもよくわかる
「プレゼントではXは解決されない」ってことをはっきり言ってもらえない限りは続く
Xは解決されないってことを理解していないので
この状況だと「渡せたらたぶん解決するのに、スタッフが阻んでくる」「渡してもらえたら勝てるのにぃ……」「渡してもらえるまで挑み続ければいけるのではないか?」となる
こういう傾向を僕は
脳筋と呼んでいる
対策
この問題への対策の一つが
振り返りなのかな
行動Yによって問題Xが解決に向かっているかどうかを確認する行為
ある程度対策の方針を類型できるなら助かる
「悪循環から抜け出す方法を自力で編み出す(失敗しそうなフラグ満載)」から「このリストにあるパターンを片っ端から当てはめてみる」という機械的な操作に変換できるから
とりあえず今思いついているものを挙げておこう
何らかのメカニズムの結果だけをいじくろうとしていて、インプットを直そうとしていない
この場合は大本に焦点をあてればいい