>うちなびき春来たるらし。山のまの遠き木末の咲き行く、見れば(1422)
>難波べに人の行ければ、おくれ居て、春菜摘む子を見るが、悲しさ(1442、大蔵屋主)
>此花の一弁の中に、百種の言ぞ籠れる。おほろかにすな(1456、藤原広嗣)
>我が宿の花橘の、何時しかも、玉に貫くべく、その実はなりなむ(1478、大伴家持)