「管弦」の昔の読み
くわんげん、くはんげん、みたいな形で写本に出てきてたような…(うろ覚え)
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宇津保、源氏、浜松中納言などの物語でよく見る語なので、恐らく例を出せると思う
場面としては出てくるけど「管弦」ではヒットしない!
間違ってたら木の下に埋まります
ヒットしなかったため、木の下に埋まります
🌲
しらべた
いつもの古事類苑
早稲田大学図書館蔵、文政10年の本
中巻、37ページ目の右一行目、上から2つ目に「管弦(クワンケン)」あり
ジャパンナレッジでためしに「くわんげん」で引いてみる
2箇所
ためしに国立国会図書館デジタルコレクションで引いてみる
大鏡の写本が見つかる
漢字の管弦だった
漢字の管弦だった
徒然草一段
慶長・元和年間の出版とされている
漢字の管弦だった
当初あると思っていた物語で「管弦」があんまり見えない問題
別の言葉を使っているか?
源氏物語の場合「楽」や「琴」が問題になる巻がいくつかあった、その中になんと表現されているだろうか
>源氏の中将は、青海波をぞ舞ひたまひける。片手には大殿の頭中将、容貌用意人にはことなるを、立ち並べては、なほ花のかたはらの深山木なり。入り方の日影さやかにさしたるに、楽の声まさり、もののおもしろきほどに、同じ舞の足踏面持、世に見えぬさまなり。詠などしたまへるは、これや仏の御迦陵頻伽の声ならむと聞こゆ。
新編全集 源氏物語(1) 紅葉賀、P.311
覚えていないけど音楽談義をする回(明石の君が出てきていた後、第一部の後半くらいだったはず)
これは
絵合の源氏と
帥宮の会話だった、やはり「管弦」はない
>(…)文才をばさるものにていはず、さらぬことの中には、琴弾かせたまふことなん一の才にて、次には横笛、琵琶、箏の琴をなむ次々に習ひたまへると、上も思しのたまはせき。
新編全集 源氏物語(2)絵合、P.390
琴を弾くのが第一の才芸