「ソフトウェアデザイン」を超えていけ
向いている人
ソフトウェアの開発に携わっている人(エンジニア, デザイナー, BizDev)
企業経営をする人
戦わずして勝ちたい人
こんな話はしません
すぐに役に立つような話ではないと思います
ツールとかの紹介はありません
「ソフトウェア + デザイン = ソフトウェアデザイン」?
まずは言葉の定義から
タイトルの 「ソフトウェアデザイン」とは何か
というのは、当たり前に使われていることであれば、〇〇とは何か というタイトルは付けられないはず
前提を超える・再定義とかの場合に使われることが多い
近いものとして、「〇〇を読む」というタイトルの本(主に人文系の本に多い)
既存の読み方では解釈しきれなくなったものが、
構造主義の手法を使って読まれることが多い
構造主義 = 「主義」と入っているけど、
イデオロギーではなく、どちらかというと全てのイデオロギーを
相対化する
デザインとは何か
1. 事実把握
意図を定義する
達成のために意思決定をする
2. 設計・要件定義
そして、再構成する
3. 実装
日本語では、「デザイン」という語と「設計」という語を区別して用いてきた
英語の design という語は、日本語の「デザイン」と「設計」という語の意味を包含していると考え られる。つまり、英語の design は、日本語で言う「デザイン」と「設計」とを区別しない
「デザイン」は、視覚で感じ取る美的な意味を重視する。一方、「設計」は、使用するという 意味から、機能を重視するように思われる。
今回
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が言いたいことは、「
設計」というワードの方が適切なので、今後は後者の意味として使用する
手段としてのソフトウェア
ソフトウェアデザインとレイヤー
ソフトウェア開発に関わるデザインについて、そもそも、「
デザイン(
デザイナー)」という単語が表す範囲が広すぎる問題はある
コーディングの話で言うと、全ての作業を一緒にして「
エンジニア」と言うようなものである
この左右の分類からわかるように、視覚的情報デザインと構造的情報デザインに分けて語るべきである
よく、ソフトウェアデザインに携わる人が UI/UX
と口にすることが多いが、ざっくりとは分かれているべきである
私たちが“デザイン”的な作業を行う際にも、例えばグラフィックデザインの文脈でそれを語る人もいれば、UIデザイン的な文脈で語る人もいるわけで、まずお互いの「デザイン」とはどこの何であるのか共通認識を持つ必要がありました。
ソフトウェアの仕組みを考えるのはエンジニアだけではない
>UIはソフトウェアアーキテクチャのプレゼンテーション層的に扱われるから、当然そこにはUIデザイナーの思考が介入しなければならない、OOUIとは元来そういうものであるということを表しています。
単独では規定されない
相互作用
自分たちが開発しているソフトウェアだけではなく、世の中に存在している概念全てが、単独では存在できない
お互いに影響を与え合って維持している
この影響範囲を特定するのが大切
全ては優れたユーザー体験を目指して
世界を変える。自分を変えずに。
ソフトウェアを変えるより、世界を変える(ときもある)
目的レイヤーで捉えると、ユーザー体験さえ(と、言いつつもユーザーからすればそれは「知覚できる全て」である)よければ裏がどうなっていようが関係ない
ソフトウェアは単独では存在できない
外部(要件)によって規定されている
(ソフトウェアを超えて)外部を設計する
外部とは何か
ルールを変えるとき、ルールに則って変えられるのだ
法改正
本質的ではない、時代遅れな場合、それを変える義務がある
>「米国では法を犯した個人は罰金や懲役刑をくらいますが、企業のコンプライアンスは違います。西洋社会には罰則金がコンプライアンスのための費用より低い場合には、法を破って良いどころか、むしろCEOは法を破るべきフィデューシャリー・デューティーを負うと考える人々がいるんです」(日本語訳は著者)
別に法を犯す必要はないけど、法を変えても良いとは思う
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特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動 法律=ルール
ルールとはどのような構造か
実例
勝ちの設計へ
今日でも、有能なストラテジストがやっていることは決定ではなく設計であり、選択肢の中から選ぶのではなく自らデザインしている
「勝ち」を構築・組み立てること が
戦略そのものであり、それはデザイン・設計である