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マニャーナの法則

>〈マニャーナの法則〉は「明日できることを今日やるな」をモットーにしたタスク管理術です。いささかファンキーな匂いのするタスク管理術ですが、実は合理的な哲学に基づいています。
> 細かい話はいろいろありますが、大雑把に言えば、マニャーナの法則の基本的な指針は次の二つです。
> ・仕事を、その発生と同じ日に手がけるのは極力避ける
> ・〈クローズリスト〉を使う
> タスクは、次々に発生します。気になること、上司の思いつき、顧客からの要望。私たちはそれらが発生した途端に着手したくなりますが、そのタスクは本当にすぐに着手しなければならないのでしょうか。中には本当に喫緊なものもあるのでしょうが、そうでないものもたくさんあるはずです。

> 片方に達成すべきタスクのリストがありながら、そうした「特に緊急というわけでもない」タスクに取り組んでいては、いつまで経っても終わりは見えてきませんし、締切ぎりぎりになるまで着手できない仕事も類発します。
> そこで、今日やるべきことを集めた一日分のタスクリストを作っておき、当日はそのリストの実行だけに注力します。当日発生したタスクについては、(本当に喫緊のものを除いて)一旦横にどけておき、翌日以降に先送りします。「明日できることを今日やるな」とはそういう意味です。
> こうすることで、一日のタスクリストには明確な「終わり」が設定され、今やるべきことに取り組めるようになります。また、一日の作業量がはっきりするので、翌日以降の〈見積もり〉も向上します。これを曖昧にしたまま仕事を引き受け続けていると、高い確率で破綻が近づいてきます。

> とは言え、この進め方は、理想論のように聞こえるかもしれません。決めたタスクリストだけをやるのは不可能とすら思えます。しかし、別に完璧にコントロールする必要はありません。思いついたタスクにすぐさま取りかからない、リストをできるだけクローズに保つ。これを守るだけでも効果があります。
> 情報源は、マーク・フォースターによる『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版』です。

■マニャーナの法則の特徴
> 一日分のタスクリストを作りその実行に専念する
> ・当日発生したタスクはできるだけ明日以降に先送りする

■マニャーナの法則が合う人
> ・仕事を断れる裁量を持っている人
> ・ひっきりなしにタスクが発生する人

「今日中に」のタスクを扱う難しさ
書中にも記載してあるのを身を以て実感中
>今日中に」の扱いは「今すぐ」より難しい
>「今すぐ」の仕事に問題がある場合というのは、その原因は個人でなく、組織に起因することが多いからです。
目下、ほぼ初めて行う急ぎの案件を抱え中
「ほぼ初めて行う急ぎ」というのも一つの原因
例えるなら「聞いたことはあるけど、初めて実物を見る外国料理をレシピもなく、完成形だけみて作って」と言われている感覚
最初に食材を調達するも、作りながら、あれも要った、これも要ったと後になって分かってロスが多い
タスクマネジメントタスク管理を平行して走らせる
残業確定間違いなしの状況でのモチベーション維持も難しい
とりあえず紙に書いてみることで対応
>「『今日中に』か『明日やる』かの判断に迷った場合は、紙に書いてみること」
タスクシュートに打ち込んでいたのを文字通り紙に書いてみることにする

明日がダメなら明後日があるさ、明後日がダメなら明々後日(しあさって)があるさ
明後日でいいタスクは、明日やる必要がない
明日がオーバーフローしたタスクは明後日に、明後日がオーバフローしたタスクは明々後日にする
もちろん翌日にまわしていいかどうかスクリーニングにかけたうえで

タスクが発生した際にそのタスクの中に「今すぐ」と「今日中に」が含まれていないかスクリーニングにかける
対話でいえば、期限に関わる単語、もしくは期限確認・交渉
文書でいえば、7回読み勉強法でいうところサーチライト読み(上下左右ジグザグに読む)で探る
事象でいえば、2分以内で完了するか(GTD)、もしくは「明日やる」とすると余計に時間がかかりそうなもの(ファイルに綴じるようなタスクで、明日やると綴じようとしていたファイルを探し出さないといけないとか)で判断

書類がデスクの上で、右と左を行き来する(未処理箱等がないので)
当日処理する書類が右側にある(として)
処理したときに新しいタスクが発生して「明日やる」となった書類は左側に置いていく
1日が終了したときすべての書類が左側に移っている
(実際には処理しきれなかったのは最後にまとめて「えいやっ!」と左側に移して「明日やる」ことにしている)
次の日は当日処理する書類が左側にある
以下繰り返し

マニャーナの法則によるタスクの見積時間
そのタスクが完了する時間ではなく、そのタスクに着手して新しいタスクが発生するであろうというところまでの時間を見積時間とする
そうするとたいてい5分or10分or15分ぐらいが多くなる
「少しずつ頻繁に」が実現する

つまずきやすい点
明日発生する「今すぐ」と「今日中に」のタスク量が不確定
クローズリストの運用
タスクシュートを利用したとして、タスクの見積時間の精度の問題
緊急対応が常時体制にシステムされていない場合
多かれ少なかれどんな組織にもありそう
本では、組織の問題とバッサリ切り捨てられている
例えばメールの処理
メールを確認して明日、メール1件まるごと処理ではない
メールの内容確認→(明日)メールの添付資料確認→(明日)メールに添付する資料作成
上記のように新しいタスクを明日にする

収穫
新しいタスクが発生したら明日やる
終わらせないタスク管理
タスクを終わらせなくていいということから気軽に手がつけられる
1回で終わらない、プロジェクトのタスクに手がつけられないのを防ぐ
プライベートのタスク(片付け等)には比較的よい