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「マスタータスクリスト」の初出はどこか
例えば Inbox Zero といえばマーリン・マンさんとデビッド・アレンさんを思い浮かべますが

日本のライフハッカー諸氏がよく用いる「マスタータスクリスト」という言葉と概念がいつ頃生まれたのか探りました。
一度気になると、いろいろ調べずにいられない性質なものでして...。

ウェブ検索
2009年12月 倉下忠憲(rashita)さんのブログ「R-style」に登場(今回の調査では最も古い文献)
2011年01月 「シゴタノ!」で、北真也(beck)さんの連載「ビギナーズ・ハック」第29回に登場

書籍
(都合により、「有る」だけでなく「なかった」結果も記します)
2012年03月発行 「スピードハックス 仕事術」大橋悦夫さん,佐々木正悟さん共著に、「タスクリスト」は36件登場するが、「マスター+タスクリスト」は登場せず。もっとも本書は2007年の出版の改訂版のため最新の情報でなかったのか
2012年03月発行 「シゴタノ!手帳術」倉下忠憲さん,北 真也さん共著に「マスタータスクリスト」が掲載されている
2013年01月発行 「スマホ時代のタスク管理『超』入門」佐々木 正悟さん,大橋 悦夫さん共著に「タスクリスト」は44件登場するが「マスター+タスクリスト」は登場せず

商品
フランクリン・プランナーのリフィルに月間ベースで課題を考えるシート「マスタータスクリスト」が存在し、私takahrtの所有の物を手掛かりにすると、少なくとも2008年製が確認できる。Google検索で「マスタータスクリスト」を検索するとフランクリン・プランナー、「7つの習慣」の情報が強い結果をだす

まとめ
早く出したからエライ!というわけではありませんが(笑)ウェブでは少なくとも2009年12月に「R-style」に登場していた。「シゴタノ!」ウェブに登場するのが2011年ころと確認できて、2012年発行の「シゴタノ!手帳術」にも登場
佐々木正悟さんのブログや、佐々木さんが投稿したウェブマガジンに登場するのも、おおよそ2012年頃からです。

したがって、ひとつの調査結果として以下をまとめました
日本のライフハッカー界隈では、2010年頃から共通の概念で「マスタータスクリスト」の用語が用いられている
同名で「7つの習慣」の実践ツールとして「マスタータスクリスト」が存在して、フランクリン・プランナーのリフィルとが遅くとも2008年には販売されていた
以上

※調査はあくまでも個人の趣味として行われたもので、私は調査結果について何の保証もしません。

rashita(=倉下忠憲です)僕はだいたい造語作るの大好きなので、フランクリン・プランナーとは別に、勝手にこの言葉を作った可能性が高いです。というか、たぶんどこかから参照した場合、参考文献に挙げていると思うので、名前が挙がっていないなら勝手に作った可能性大です。
takahrt rashitaさん ありがとうございます。2009年12月頃だと思いますが、それ以前の可能性がありましたらご指摘ください。
rashitaちょっとEvernoteを検索してみますw
rashita見つかった最古のメモは、2009年の11月13日のものだったので、この辺から記事に起こしたのでしょうから2009年12月頃あたりが初出というのはだいたいあっているっぽいです。
rashitaで、たしかマスタータスクリストというのを思いついて、フィルター(フィルタード)タスクリストという概念も思いついた記憶が(記憶は曖昧)。
takahrtそちらは2010年の1月に公開なさってます https://rashita.net/blog/?p=3277

玄武(プロジェクトの)「マスターリスト」としては『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』のP.60ページに登場していました。
ちなみに「はじめてのGTD(旧版、全面改定版とも)」では当該箇所は、省略されており、記載されていませんでした。
takahrt 原典(米国版)に、なんと記載されてるかわかりませんか?
玄武ずばり「master list」とP.38(原書 旧版)にありました。
takahrt ほうほう。slave?もあるのかな
玄武slaveですか?
原書 2015 Kindle版P.136には、ありました
>That said, you shouldn’t become a slave to spending your day doing two-minute actions.
玄武森平訳
>もっとも、二分でできる行動については、追跡する必要はありません。
原書 2015にも同じ文言がありましたので引用します。
>They just need to be on a master list so you can review them regularly enough to ensure that appropriate next actions have been defined for each of them.
takahrt 時間がとれるときに辞書片手に読んでみます。
玄武森平訳は直訳調なので参考になるかもしれません
>「マスターリスト」にそれらのプロジェクトを載せて、定期的に見直し、それぞれのプロジェクトに対して適切な次の行動が明らかになっていることが確認できれば、それで十分です。
takahrt マスターリストはプロジェクトの上位に属するみたいですね
玄武どうなんでしょう。プロジェクトリストをマスターリストと位置付けているように私にはとれました。
takahrt あー、ふたりで同じ事書いてるぽいです。私もプロジェクトリストとは書いてなくて、プロジェクトと書いてるので