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ロシアがウクライナへ侵攻した

これは「プーチンの戦争」と呼ぶべきだろう

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2022/2/24
アメリカは、ロシアはウクライナに侵攻する準備が出来ている。それは明日だ明後日だと言い続けていた
>しかしアメリカのインテリジェンスは正確だったしほんとに全部公開してたんだな。それでも抑止には力不足だったけれど
ロシアは、何十万の軍隊をウクライナの周辺に配置して、そんなつもりはない。緊張を生み出しているのはウクライナとヨーロッパ(NATO)だと言い張っていた
2022/2/24、安保理緊急会合のさなか、ロシアのウクライナ侵攻が始まった

2022/2/16
> 日本ではまったく報道されていないが、ロシアで1月31日、驚愕の出来事が起こった。「全ロシア将校協会」のHPに「ウクライナ侵攻をやめること」と「プーチン辞任」を要求する「公開書簡」が掲載されたのだ。
>  原文は、以下のページから見ることができる。
>  Обращение Общероссийского офицерского собрания к президенту и гражданам Российской Федерации
>  この公開書簡は、レオニド・イヴァショフ退役上級大将が書いたものだが、彼は、「個人的見解ではなく、全ロシア将校協会の総意だ」としている。
> イヴァショフは、ロシアのウクライナ侵攻に反対している。その理由は、
> 第1に、国家としてのロシアの存在を危ういものにする。
> 第2に、ロシア人とウクライナ人を永遠の敵にしてしまう。
> 第3に、ロシアとウクライナの若くて健康な男性が、数万人亡くなる。
> 興味深いことに、イヴァショフは、NATOが結局、ウクライナ側に立ち、ロシアに宣戦布告。ロシア軍はNATO軍と戦うことになると予測している。
侵攻前の記事


2022/2/21
> ロシアがウクライナを侵攻した場合に、ジョー・バイデン大統領のチームが予定している制裁を含む分野別制裁については、結果的に冷酷な男たちの国民経済への支配力を強めることになるかも知れない。輸入代替の取り組みは、ロステックをはじめとする仲間やその代理人がコントロールする予算の大きな流れを生み出している。この巨大な国営コングロマリットは、プーチンがKGB時代に東ドイツで過ごした友人、セルゲイ・チェメゾフが経営している。同様に、ロシアを制裁している国からの食品輸入を禁止したことで、ロシアの農業関連産業は目覚ましい成長を遂げている。この分野は、パトルシェフの長男ドミトリーがプーチン政権の農業大臣として監督している。
> 同様に、注目されている金融制裁は国有銀行の役割を大きくしているが、当然のことながら、この銀行にもKGB出身者が多く在籍している。どちらかといえば、さらなる制裁はプーチンの戦時内閣をダメージを与えることに失敗するだけでなく、そのメンバーがロシアの深まる経済的自給自足の最高の受益者としての地位を確保することになるだろう。同じ論理が国内政治にも当てはまる。ロシアがほぼ恒久的な包囲状態に陥るにつれて、治安機関が体制の最も重要な柱となる。それが、冷酷な男のロシア支配をさらに強固になものにする。
> この2年間、クレムリンのボスたちは自分の殻に閉じこもっていたが、今では明らかに視野が狭くなり、チェック・アンド・バランスが欠如している。ロシアの利益は、システムの最上位にいる人々の個人的な利益とますます混同されつつある。


2022/2/22
ロシアとウクライナについて思うこと | 何丘ブログ https://nanioka.com/russia-ukraine/
ロシアに侵攻されるらしい国の日常【虚構日記】 | 何丘ブログ https://nanioka.com/five-days-in-january/
2022/1/19 ~ 現在進行中

2022/2/23
> この間あったこと:
> 5時過ぎ起きる。ニュース見る。「オデッサで同時多発的に爆発、ミサイルの目撃情報あり、未詳」それだけ。6時を待って義父に電話、車を頼む。7時に妻を起こす。荷物とりまとめ。追報なし。子供のためのあるものが不足していることに気づき最寄りのスーパーへ。美しい朝焼け。レジ長蛇の列。グレーチカ(ソバの実)はや払底、買い物カゴ覗くと水・生理用品など目立つ。外ではまた銀行ATMに長蛇の列。8時やっと義父来る。下り(街から郊外へ)方向渋滞。ごつい銃を携えた兵士たちが半身を乗り出している戦車の列。用事を済ませながらだいぶ遠回りしてダーチャに着いたのが11時。で今はウクライナ時間の12時です。ネットも電気もぜんぶある。


そういえば21世紀の資本トマ・ピケティが、ロシアを産油国として扱ってたな


プーチンの戦争」と呼ぶべきか
2022/2/28
>この戦争の呼び名「プーチンの戦争」でいいのでは?最低限合理的な戦争目的もなにもなく、すべてがあのだんだんおかしくなりつつある老人の頭の中に原因があるのだから、それ以外呼び方がないように思う
というよりは「プーチンの戦争」と呼ぶべきか
その理由は政治的に専制体制とはいっても歴史的に見てロシアと言う国は決して一枚岩ではないから
政治を信用していない。報道を信用していない。という意味において
ヨーロッパという地域が歴史的に持つ「国家主権」「民主主義」というマントラの意味、位置づけを掴んでいないと、いま起きていること、これから起きるであろうこと、が理解出来ないかも
という勘が働いている
安全保障理事会と国連の動きに注目している
無力である、とか、なんの効果もない、とか、そういうんじゃなくていまある枠組みでいったいなにが出来るのか、なにを成そうとしているのか、ということ
>トロイア戦争の原因もひどいけど、プーチンの戦争はもっとひどい

2022/2/24
安保理緊急会合のさなか、ロシアのウクライナ侵攻が始まった


ウクライナはロシアの侵略を受けているが、予想に反して、政治体制も国家も維持している
2022/2/28
制空権も抑えられていない
SAM
surface-to-air missile
地対空ミサイルシステム
どちらの空軍も相手の SAM システムの射程内にあって自由に飛べる状況ではない

生産量は世界有数
> ロシアとウクライナの麦類の生産量は世界有数だ。
小麦・大麦
> ロシアは小麦7600万tで世界4位、大麦1900万tで世界2位。ウクライナは小麦2600万tで世界7位、大麦は830万tで世界5位となっている。
> 世界の穀物貿易でロシアは小麦と大麦の主要輸出国になっている。小麦は3600万t(2018~21年度平均)で世界第1位となっている。生産量の4割以上を輸出へ振り向けている。大麦も512万tで世界2位となっている。
トウモロコシ
> トウモロコシはウクライナが3300万tで世界6位、ロシアは1300万tで世界11位となっている。(データは2018/19年度~2020/21年度の3年度平均)。
> ウクライナはトウモロコシの3300万tで世界6位。輸出量は2700万tで世界4位とトウモロコシ輸出を重点にしている。
参考

Why Russia will lose this war?
2022/2/28
>Why Russia will lose this war?
>Much of the "realist" discourse is about accepting Putin's victory, cuz it's *guaranteed*. But how do we know it is?
>I'll argue that analysts 1) overrate Russian army 2) underrate Ukrainian one 3) misunderstand Russian strategy & political goals🧵
>
長い長いスレッド

2022/2/27
ISW
The Institute for the Study of War

2022/2/28
Wired


2022/2/25
> 私の祖父母は4人ともそこで生まれた。彼らは20世紀初めに10代でそこを離れたが、その後の第一次世界大戦とロシア革命が故郷への帰還をかなわぬものとした。
> 私は少年期にウクライナ正教会に通っていた。毎週、私たちはソ連から独立した自由なウクライナのために祈っていた。ひねた何でも分かっているつもりのティーンエイジャーだった私は、その考えが途方もないものだと思い、呆れ顔をしたものだった。
2022/2/25
> 国の外交についての意見を控えたウクライナ移民三世のマンキューとは対照的に、自らがウクライナ出身であるGorodnichenkoはかなり直接的な呼び掛けを行っている。


ウクライナは世界が自由のために戦う意志があることのシンボルとなる
2022/2/25
> ウクライナは冷戦期の西ベルリンと似た立場にある。西ベルリンは、ソ連との対立において経済的にも軍事的にも重要ではなかったが、ジョン・F・ケネディの「私はベルリン市民である」演説に象徴されるように、世界が自由のために戦う意志があることのシンボルであり、生きた証であった。ウクライナも自由対抑圧、平和対戦争、繁栄対困窮のシンボルとなっており、人々がウクライナ自体の運命に関心が無かったとしても、非常に多くの運命がそこに懸かっている。
> Ich bin ein Berliner(イッヒ・ビン・アイン・ベルリーナー、ドイツ語で「私は一人のベルリン市民である(I am a Berliner)」の意)は、第35代アメリカ合衆国大統領、ジョン・F・ケネディが1963年6月26日に西ベルリンで行った演説、およびその演説の一節である。
> ロナルド・レーガンは、24年後の1987年6月12日、ベルリンで行われたベルリン750周年記念式典内で「この壁を壊しなさい!」と演説を行い、ケネディのレガシーを思い出させた。
> 「この壁を壊しなさい!」(このかべをこわしなさい、英語: Tear down this wall!)とは、アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンが1987年6月12日にブランデンブルク門において行われたベルリン750周年記念式典のスピーチで発した言葉である。

> 戦争研究所(ISW)の戦況リポート。侵攻マップも更新。
> ロシア軍は調整と実行力の不足によりキエフやハリコフで失敗を招いた。だが初期の過ちを修正し、再編成を進めている。
> キエフ周辺では増援と兵站を待っていたが、24時間以内に作戦再開か
> キエフ包囲は避けられないが、抵抗の余地はある
2022/3/1

>NEW: The #Russian military is reorganizing its efforts in an attempt to remedy poor planning and execution based on erroneous assumptions about #Ukrainians’ will and ability to resist. Click here to read the report and see our map: https://t.co/SixcM3Zs0A
>
2022/3/1

ブログ: この戦争は、どのように終わるのか? https://okuranagaimo.blogspot.com/2022/03/blog-post_39.html
2022/3/3
How Does This End? - Carnegie Endowment for International Peace https://carnegieendowment.org/2022/03/03/how-does-this-end-pub-86570
クリストファー・チビス
Christopher S. Chivvis - Carnegie Endowment for International Peace https://carnegieendowment.org/experts/2038
カーネギー国際平和基金
Carnegie Endowment for International Peace - Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Carnegie_Endowment_for_International_Peace
抑止力の 新時代 | Indo-Pacific Defense Forum https://ipdefenseforum.com/ja/2019/07/抑止力の-新時代/
2019

ブログ: 中国はロシアではない、台湾はウクライナではない https://okuranagaimo.blogspot.com/2022/03/blog-post_31.html
2022/3/4

ブログ: FSBの内部告発者gulagu.net https://okuranagaimo.blogspot.com/2022/03/fsbgulagunet.html
2022/03/07?
> インターネット上の情報を鵜呑みにせず、よく読んで、よく分析して下さい。
> このメモが本当にFSB職員によって書かれたものだとしても、次のことを念頭に置いて下さい。
> 彼らは睡眠不足だった
> 論理的な推論よりも感情的な思考に傾いているような語り口である
> このメモは急いで翻訳されたため、翻訳中に失われたものがある可能性がある


スコット・サムナー 「全世界による対ロ包囲網?」(2022年3月9日) — 経済学101 https://econ101.jp/スコット・サムナー-「全世界による対ロ包囲網?/
2022/03/09


2022/2/27
>  ――なぜ欧米諸国、特に米国はロシアの侵攻を阻止できなかったのでしょうか。
>
>  西側諸国はウクライナにそれほど関心がないからです。ウクライナはNATOのメンバーではありません。誰もウクライナに軍を派遣しようとは思っていません。ウクライナは経済も比較的弱い国です。米政府は(ウクライナ大統領の)ゼレンスキーをあまり好ましく思っていません。経験不足で扇動的で、自分の立場の難しさを理解しておらず、結果的に事態を悪化させる可能性があったのです。しかし、プーチンにとってウクライナは非常に重要です。ジョージアの2008年、クリミアの2014年と同じように、ウクライナは非常に重要なのです。アフガニスタン、ミャンマー、ベネズエラ、ハイチを見てください。リビアもシリアもです。アメリカや同盟国にとってあまり重要ではなかったのです。結局のところ、介入しても何もする気がないので、うまくいかないだけです。これがまさにウクライナの今の状況です。
>
>  ――プーチン大統領の長期的な目的は何だと考えますか。
>
>  彼はソ連の崩壊を20世紀最大の地政学的惨事と考え、それについて何かしたいと強く願っています。彼の長期的な目標は、ロシアにもたらされた歴史的過ちを是正した偉大なロシアの指導者として、歴史に名を残すことだと思います。だから彼は、国際的に信用されなくてもかまわないのです。彼は軍事力と技術力を持っていて、それを危険にさらすこともいとわない。西側諸国が使わないような方法でそれを使うこともいとわない。この行動の結果として経済的な代償を払うこともいとわないのです。
>
>  ――今回の軍事侵攻を中国はどう見ていると思いますか。
>
>  彼らは喜んではいないと思います。中国は冷戦を望んでいないのです。中国の外相は、ウクライナの領土の完全性を尊重すると述べました。これは、習近平がプーチンと会談し、ロシアとウクライナが話し合うことを望むと述べた後のことです。中国の力の基盤は軍事ではなく経済であり、世界市場へのアクセスを望んでいます。ただ、中国は地政学的にロシアと非常によく連携しています。ですから中国は、プーチンがやっていることに対して、表立って反対するのは難しいのです。
>
>  ――ウクライナ侵攻は台湾をめぐる状況に影響を与えるでしょうか。
>
>  米国が台湾に焦点を当てている今なら、ウクライナ侵攻の余地があるとプーチンは考えたわけです。米国はアジア、中国、台湾により高い優先順位を置いている。このことは中国も理解していると思います。




ブログ: 敗北への備え (ロシア・ウクライナ危機へのフランシス・フクヤマの予測) https://okuranagaimo.blogspot.com/2022/03/blog-post_56.html
2022/3/13

連載「ウクライナ危機の深層」
ウウクライナ侵攻、中国は仲裁に乗り出すか 台湾の研究家の分析は ウクライナ情勢:朝日新聞デジタル https://digital.asahi.com/articles/ASQ3D6FQ3Q3BUHBI030.html?iref=pc_rensai_short_1442_article_51
2022/3/13
「中国はロシア寄りではない」 政府系研究員が語る独自外交の思惑:朝日新聞デジタル https://digital.asahi.com/articles/ASQ3D51BXQ34UHBI066.html?iref=pc_rensai_short_1442_article_50
2022/3/12
ロシアにしてやられた中国 勇気得た台湾 松田康博・東大教授に聞く ウクライナ情勢:朝日新聞デジタル https://digital.asahi.com/articles/ASQ373JT6Q36UPQJ002.html?iref=pc_rensai_short_1442_article_36
2022/3/7


ウクライナ市民が自作する「弱者の武器」モロトフ・カクテルとは | ナショナルジオグラフィック日本版サイト https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/031400118/?rss


2022/3/2
2022/3/12
「次回の記事では,長期的な見通しを論じよう」とのこと
2022/3/11
輸入代替と国内生産への移行という困難
> ロシア経済の長期展望を考えるときには,いくつかの想定から手をつけつつ,歴史上の事例にも目を向けると役に立つ.2つの仮定が立てられる.
> 第一に,現在のロシアの体制は,なんらかのかたちで今後10年,20年存続するかもしれない.
> 第二に,アメリカと西洋諸国による制裁は,ここで考える50年の期間のあいだずっと継続されると仮定できる.
> この仮定を支える論証は,次のとおり.アメリカによる制裁は,ひとたび実施されると解除するのはきわめて難しい.
> 歴史を見れば,アメリカによる制裁はほぼなんらの時限もなく継続されうることがわかる:
> キューバに対する制裁はすでに60年を超えているし,対イラン制裁は40年以上続いている.
> さらには,ソ連に対する制裁(e.g. ジャクソン・ヴァニク修正条項)は,ソ連崩壊後の20年のあいだ,書類上で存続している.そもそも制裁を科す発端となった理由(ユダヤ人移民)が完全に消え去ってしまったにもかかわらず,いまなお続いていることになっているのだ.


2022/4/14
> 40年近くロシアを見てきましたが、あの国にはミッション(使命)があるんですね。自分たちは偉大である、偉大な民族である、責任があると。周りに対しても自分たちが導かなければいけない、みたいな思い込みがある」
> 「帝政ロシア時代も、共産党時代のソ連の時も、ロシア連邦になってからも、基本的に同じです。日本では大国主義はけしからんと言う。でもロシア人にそんなことを言っても、まず理解されない。当たり前じゃないか、みたいな感じ。それくらい染みついています。そうした思いをプーチン氏とその支持者が代表している。この責任と使命のもとで、お前たちウクライナを解放してやるんだと」
> 「もう少し長い目で見ると、現在起きていることは冷戦の初期段階に似ています。第2次大戦末期から1948、49年ごろまで。どこに東西の境界があるか、まだわからなかった時期です。社会主義と資本主義の、東側と西側の境界線ができて構造化されたのが冷戦でしょう。今は境界が新たに生まれる前の流動期です」
冷戦の初期段階に似ている
社会主義と資本主義の、東側と西側の境界線ができて構造化されたのが冷戦
今は境界が新たに生まれる前の流動期
> 「今回いきなりではなく、少しずつ仕掛けてきました。2008年のジョージア(グルジア)戦争がまずそう。次が14年のウクライナからのクリミア併合。暴力的だったのは、ウクライナ東部の親ロシア派の武装勢力がドネツクとルハンスクの独立を宣言した時です。ロシアは事実上、軍を送ってこれを支援し、支配を確立しました。ここまでが予行演習だとすると、今回は全面的にポスト冷戦期の秩序に挑戦しています」
全面的にポスト冷戦期の秩序に挑戦している
> 「10年ぐらいの期間で、そしてプーチン氏が当面、大統領に居続けることを前提にすると、ウクライナに東側の『人民共和国』と西側の『民主共和国』ができて境界が固着する。後者はNATOに入るかもしれませんが、『あれは偽ウクライナだ』とプーチン氏は主張する。そういうシナリオを私は考えています。冷戦期の東西ドイツと同じようなかたちです」
ウクライナに東側の『人民共和国』と西側の『民主共和国』ができて境界が固着する

from 2022/04
ウクライナ危機と黒海の封鎖
2022-04-13
図1:地図でみた世界の主要な小麦貿易(2020年)
図2:黒海とアゾフ海周辺の港と主な通航密度(紛争開始前)
黒海とアゾフ海
> アゾフ海(アゾフかい、ウクライナ語: Азовське море;ロシア語: Азовское море;クリミア・タタール語: Азакъ денъизи)は、黒海北部にある内海で、ケルチ海峡によって黒海と結ばれている。北はウクライナに接し、東のロシア連邦領タマン半島と西のクリミア半島に挟まれている。西岸には110kmにわたり、アラバト・スピット(堆積物が海中に突起したもの、砂州)が広がり、腐海(ウクライナ語: Сиваш)には塩分濃度の高い湿地帯の入り江がある。ドン川河口のある北東部はタガンログ湾という。
> 大きさは長さ340km、幅135km、面積37,555km2である。ドン川とクバン川が流れ込み、それによって比較的低濃度の塩水と新鮮さが保たれている。これらの川はまたシルトという土も運んでくる。平均して水深が13mしかない世界で最も浅い海でもあり、シルトが沈積したタガンログ湾の水深は1mにも満たない。現在の海流は時計と反対周りに渦を巻く流れとなっている。潮の満ち引きは大きく、満潮時には水深5mに達する所もある。冬になると、海の大部分が氷に閉ざされる。
> 重要な港は、ベルジャーンシク、マリウポリ、ロストフ・ナ・ドヌー、タガンログ、エイスクである。またカスピ海やバルト海などと通じるヴォルガ・ドン運河とカスピ海につながるクマ=マヌィチ運河がある。多くの重要な水産資源があり、天然ガスや油田の開発が進められている。


end